2020/1/4 2/2 パンタグラフ付きSL型DL優等路面列車 道後温泉→松山市駅→梅津寺 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(全国でも松山でしか見られない光景 その2)

 

目次 前回

松山市駅へ

道後温泉から,「坊っちゃん列車」を用いて松山市駅を目指します.途中,乗降を取り扱わない駅がある,路面で運転する列車では珍しい優等列車です.

大街道は松山一の繁華街であると同時に松山城の入り口であり,満席であった坊っちゃん列車から多くの方々が降りました.

(乗車位置の関係により,一度車外に出ました)

坊っちゃん列車同士(2編成あります)がすれ違います.

松山城・愛媛県庁など,歴史ある建築物の沿線に見ます.

この列車はJR松山駅経由古町行きですので,南堀端で乗り換えます.坊っちゃん列車はなんとパンタグラフ付きでした.もちろんこれを使って集電・電気駆動する訳ではなく,架線に付いているポイント操作機器(トロリーコンダクター)を操作するためのものです.

南堀端を直進していきます.

松山の鉄道名所 その2 松山市駅

松山市駅に到着です.四国最大の乗降客を誇リます.駅には「いよてつ高島屋」が併設,ぱっと見は新幹線,それも「のぞみ」「はやぶさ」のような最速達列車が止まる駅のようです.

松山市駅でも坊っちゃん列車はやってきます.列車には向きがあるので,どのように向きを変えるかと言いますと,なんと人力です.

客車も人力で入れ替えます.

坊っちゃん列車の連結は伝統あるねじ式連結器です.

これにブレーキ関係のジャンパ線が多数連結されています.

運行にも運転士(それも,全国でもここでしか通用しない「乙種内燃車」の免許が必要です),車掌,そして特殊な作業を行うためか,「坊っちゃん列車」の乗車料金は,通常160円のところ,800円もします.運賃の4倍の料金を取るまさしく優等列車になっています.ただし,このきっぷで松山市駅の観覧車(通常料金700円)を1回利用できます.

坊っちゃんミュージアム

「坊っちゃん列車ミュージアム」なる施設が,松山市駅徒歩圏にあります.

実は伊予鉄道の本社です.1Fにスターバックスが入居しており,これに併設されています.

中には伊予鉄道1号機関車のレプリカが設置されています.

さらにはジオラマが設置されており,まだ製品化されていない伊予鉄5000系電車と,KATOのポケットラインのSLを「坊っちゃん列車」に見立てて置かれています.愛媛県庁・大街道・松山城など作り込まれています.

その他,多くの伊予鉄道に関する歴史を,コーヒーとともに触れることができます.

伊予鉄道の電車・バスは真オレンジ色に塗り替えられています.多くの電車は塗り替えが終わっていますが,バスにはまだ旧塗装が残っていました.イメージアップのための塗装変更でしたが,JR西日本の単色塗り(いわゆる「末期色」)のような印象を受けます.ただし,伊予鉄道には旧型のモハ50型を置き換えるという,経営上の課題があるのも事実です.

比較的新しい2100型も同様です.しかし,多くのラッピング車があり,この車両には113・115系を思い浮かべました.

松山市の鉄道模型製品取扱店「富士教材」も松山市駅徒歩圏です.鉄道模型のみならず,理科実験材料・プラモデル・ゲームカード・ボードゲームなど「ホビー系おもちゃ」を広く扱っており,メーカー希望小売価格での販売でしたが,多くの在庫がありました.筆者も1両買ってしまいました.

 

高浜線に乗る

 

いよいよ,四国を離れる時間がやってきました.松山市駅へ戻ります.

群中線には元京王5000系が使用されていました.

筆者は高浜線を利用します.元京王3000系ではありますが,真オレンジでは印象が大きく異なります.

古町駅は車両基地があります.このように,郊外電車と路面電車が並ぶこともあります.

梅津寺(ばいしんじ)駅に着きました.瀬戸内海が目の前に広がります.船もよく見えます.ドラマ「東京ラブストーリー」のロケも行われたそうです.

非常に絵になる駅舎です.

近くの梅津寺公園には,伊予鉄道で使用された機関車の本物が保存されています.鉄道記念物・愛媛県文化財に指定されています.

現在の坊っちゃん列車が忠実に再現されている(ただし,ディーゼル機関車になっています)ことがわかります.

なお,入場料100円を入り口で払う必要があります.

元々は遊園地であったため,かなりのスペースがあります.近年,「みきゃんパーク梅津寺」なる施設ができました.

蛇口みかんジュースも販売しています.

 

さて,本当に船に乗る時間が近づいてきました.柳井方面のフェリーは「三津」駅が最寄り駅です.

 

帰りの船がやってきました.ようやく山口県に帰ることができます.

 

以上で,「【旅行記】2020/1 四国一周・松山」を終了します.伊予鉄道には全国でもここだけ,というポイントが複数ありますので,ぜひ一度訪れていただければと思います.

動画

松山市編の動画もアップロードしました.