こんにちは。歌のコーチ、金丸悠子です。
ご覧くださいましてありがとうございます。

 

レッスンを通して感じるのは、生徒さんの多くが気にされているのが音程ということ。
その気持ちはとても分かります。

音楽を分解する線の引き方のひとつに「発声(身体の使い方)」「音程」「リズム」「表現」
があるとされてます。

全て連動し揃っての「歌」ですが、わたしがかなり大切だと伝えているのは「リズム」です。

「ノリ」「グルーヴ」にもつながる奥深い部分です。

曲を練習するとき、生徒さんにまず“何を伝えたいか、どう歌いたいか、喜怒哀楽”を考えていただきます。
その上で、一度 喜怒哀楽 は横に置いてもらい、歌詞を音読→音とリズムを確認→メロディーを歌う→情緒を乗せて完成、という方法でレッスンをしています。(かなり簡略)

「発声」と「音程」は密接ですね。

ドレミファソファミレドのように、音を使った発声練習は、音程が合っているかと身体の使い方を同時に意識出来ます。
 

「表現」は、歌うことの根底に流れながらも、作業上は一番最後に乗せるエッセンス。

生徒さんご本人が“何を伝えたいか”なので、伝わりやすくするためのアドバイスはしますが、私がこうしろと色を決めることはありません。

この3点は生徒さん達、しっかり意識なさっています。

ただ、ボーカリストが見落としがちな「リズム」も重要で、仕上がりの格好良さを決めているはここではないかと考えます。

まず、リズム感がある状態とは、テンポ(曲の速さ)に対して、決められた音符の速さを正確に奏でられる状態だと、わたしは捉えています。

仮にメトロノームで120を設定し、カチカチと刻む4分音符の上で、4分音符や8分音符、16分音符などがぶれずに刻める。

これがリズム感がある状態と思います。

グルーヴやノリというのは、リズムをわざとずらしたり、うねらすことで音楽に波を生むこと。リズム感があってのグルーヴだと考えています。

ボーカリストはまず、このリズム感を養うことが非常に重要です。
自分が歌おうとしている音は、どのくらいの長さなのか。伴奏にはどうはまるのか。

歌は譜面を読まずとも、耳からの音情報だけで歌えてしまうこともあり、音符の意識があまりない方もたまに見受けられます。
(もちろんばっちり譜読みして歌っている方も沢山いらっしゃいます!)

ただ、なんとなく歌うのではなく、リズムにも意識をもって歌うほうが音に説得力が出ます。

譜面が読めずとも、ちょとしたリズムの取り方をお伝えするだけで、歌が変化なさる方も多いです。何に気を付るべきなのかを知る事って大事ですね。

「五線譜は西洋音楽の共有言語。読めたほうが便利!」

「音程をよくするためには?~計算機としてのピアノのススメ」

「バンドで格好いいノリを出すには?」など、このあたりはまた今度書きますね。

歌っているとなぜかずれてしまう方、リズムが掴めない方、ぜひご連絡ください。

実践で調整しましょう。