こんにちは。

歌のコーチ、金丸悠子です。

ご覧くださいましてありがとうございます。

バンドボーカルの皆さんに、コード進行やリズムの理解を

お勧めする理由は大きく2つあります。

 

ひとつは

自分が奏るメロディが、どんなコード進行・リズムの中で動いているかを

体得することで、

曲という大きなうねりの中を気持ちよく泳ぐことが出来るから、です。(理想)

 

わたしの感覚ですが、自分の歌唱だけを意識すると、歌が “点” になるんですよね。

バンドサウンド全体に歌が乗っかってる場合は “面” とか “雰囲気” に

なれる感覚があります。

 

成熟した演奏には、客観性が重要で、

曲全体の構成を俯瞰で感じながら歌うことはとても大切です。

リハや本番を重ねて、経験でカバー出来ると思います。

 

もうひとつは

メンバーに具体的なオーダーが出せて、

そちらの方が自分が歌いやすくなるから、です。

 

以前、とある高校の軽音楽部のコーチをしてた時、

ボーカルの学生さんから多かった相談がこちら。

「バンドメンバーにオーダーを出すのが怖いんです……」

 

ふむふむ。

相手が先輩だと余計にそうなりますよね。

 

まずやりたいことは、

自分のオーダーがどういった種類のものかよく見極めること。

ここで、コード進行やリズムにある程度心得があると、

問題の切り分けがスムーズになると思うんです。 

 

例えば「何だか歌いにくいな〜」と感じたとして、

コードなのか、リズムなのか、マインドの問題なのか。

 

リズムを細かく刻んでもらうことで解決しそうなのであれば、

メンバーに具体性をもって伝えることが出来ます。

「歌いやすいように演奏してください」と言うのと

「そこ、16分音符で刻んで欲しいな〜」では、

後者の方が実現が近いと思うのです。

 

また、ものすごく基本的なことですが、

バンドの中で話し合うことも大事です。

 

言葉にして初めて伝わる考えがあるのだと思います。

ボーカルも、ドラムも、ベース、ギター、ピアノ、管楽器も、

それぞれのミュージシャンには自分の考えがあり、

それに従って音を出しています。

 

言わないと伝わらない、

“自分にとっての当たり前” が実は多いのかな、と経験から感じます。

 

(何も言わなくても、音楽的な意志を汲み取ってくれるミュージシャンと出会うこともあり、奇跡と呼んでおります。奇跡の打率を上げることは可能です!)

 

ありがたいことに、わたしはいろんなバンドで歌ってきました。

デュオ、トリオ、4人バンド、大人数バンド(7〜40名)、

ジャズ、ロック、ポップス、ラテンなどなど……

プロの方、ご趣味の方、大人も子供も、たくさんの方と音を重ねてまいりました。

 

約20年のキャリアを経て最近思うのは、

人間性と技術は重なっていると言うこと。

 

気持ちよく歌わせてくれる方たちの存在は、本当にありがたいです。

ただ、最初からそういった関係が構築出来たわけではありません。

 

なんか違うのはわかるけど、何が原因かはわからない。

ここが違う!ただ、どう伝えたらいいのかわからない。

 

同じような部分でお困りの方、ぜひお話を聞かせてください。

何かお伝えできることがあったり、一緒に考えられるかもしれません(^~^)

 

金丸悠子 officialwebsite