司法書士の山口です。

 

今日はアメックスの任意整理について。

アメリカン・エキスプレスカードの支払いが難しい場合も任意整理できます。

 

 

まず前提として、「AMERIKAN EXPRESS」と表記されているカードは以下の2種類に分かれます。
・プロパーカード
・提携カード

(プロパーカード)
アメックス社が発行するカードです。
この場合、任意整理の当事者はアメックスとなります。

アメックスHPより)

 

 

(提携カード)

アメックスライセンスを借りて他社が発行しているカード。

セゾンやニコス、楽天カードなどが提携しています。

この場合は、提携先が任意整理の当事者。

アメックスはラインセンスを貸与しているだけなので関係ありません。

 

MUFGのHPより)

 

 

ようは、プロパーカードか提携カードによって任意整理の当事者が違う(対応が変わる)というわけです。

 

(プロパーカードの任意整理)

アメックス社発行のカードに任意整理をした場合です。

残金を36回払い(利息0%)とする和解にできます。

例えば、36万円の残金なら、毎月1万円×36回(3年)払いのイメージです。

 

(提携カードの任意整理)

アメックスはライセンス貸与、カード発行は提携会社の場合です。

この場合は、提携会社の任意整理基準に従います。

 

・セゾン:60回払い(残額により80回も)

・ニコス:60回払い(残額により70回も)

・楽天カード60回払い

※いずれも利息0%は可能

 

残金が36万円なら、毎月6000円×60回(5年)払いが可能ということです。

 

アメックスカード(もしくは提携カード)1枚だけ使用している。

そして、任意整理になる…というパターンは少ない。

 

多くのケースは、他にもクレカや銀行カードローンがあって一緒に任意整理をする。

こうなると、なるべく返済額を下げられた方が良いわけです。

 

プロパーの36回払いは、残金が大きい人だと重荷になります。

例えば、残金100万円で36回払いだと、毎月2万8000円の返済。

これが60回払いだと毎月1万7000円で済むので、違いは大きいというわけです。

 

 

 

 

最後に、アメックスから過払い金(かばらいきん)も発生します。

「アメックスみたいな歴史のあるカードでも違法金利あるの?」

と思われる方もいますが、実際あるのです。

 

もちろん、アメックス利用者の全員が発生するわけではありません。

2006年頃?まで29.2%という金利のものがありました。

この金利で払っていたら、過払い金が発生しています。

 

 

そして、過払い金が発生していたら、任意整理の際にその払いすぎた分を元金からカット。

つまり、借金自体が減らせるというわけです。

 

例えば、残90万円に任意整理に入った。

過払い金が40万円発生していた。

90万円-40万円=50万円を支払えばよいことになるというわけ。

この50万円を36回払い(利息0%)にするので、毎月1万4000円の返済になるというイメージです。

 

この理論は、提携カードでも一緒。

セゾンやニコスも2007年頃までは、違法金利のカード商品があった。

この違法金利で返済していたら、過払い金発生→借金減額につながるというわけです。

 

 

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