司法書士の山口です。

 

今日は、過払い金(かばらいきん)について。

過払い金が発生する人、発生しない人をおさらいしてみましょう(^.^)

 

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 過払い金が発生する条件

 

「利息制限法を超える金利で返済をしていた」

これが過払い金が発生する条件です。

 

 

(利息制限法の金利)

・借入10万円未満…~20%まで

・借入10万円以上~100万円未満…~18%まで

・借入100万円以上…~15%まで

 

利息制限法では、このように金利が決まっています。

例えば、50万円借りたら金利は18%までが合法。

これを下回る13%も15%もOK。

だけど、18%を超えている20%はダメというわけ。

 

200万円借りてたら、上限は15%。

だから、18%でもダメ。

このようなイメージです。

 

 

そして、金利が高くて、利息を多く払っていた場合。

「過払い金」として、払いすぎたお金を請求できるわけです。

 

29.2%-18%=11.2%分の金利が払い過ぎ。

この分のお金を返してもらえるというわけです。

 

何年も払いすぎていると、結構な金額になります。

それこそ100万円の過払い金発生も、珍しくはないのです。

 

 

 

 

 

 利息制限法を超える金利

 

「いつまで利息制限法を超える金利だった?」

「金利が何%だったか…全然覚えていない」

 

こういった方もいるでしょう。

この点について解説します。

 

Q. いつまで違法金利だった?

 

今返済していて利息制限法を超えてる人はいません。

闇金などは除いて。

利息制限法を超える金利は、2007年頃まで横していました。

 

最高裁で、過払い金の重要判決が2006年に出ました。

それで、その後に変更されたという経緯です。

大手のカード会社で言えば、2007年~2008年以降の新規利用者は正しい金利です。

 

貸金業法で「利息制限法の利息はアウト」と正式に変更されたのが2010年。

しかし、実際は、この前に変更されているのです。

 

ただ、2007年よりずっと前から借りてた場合。

こういう方々は、放置されていました。

だから、2007年以降も金利の高い人が多かった。

早い人で2007年、普通で2010年~2012年、遅い人だと2015年ごろ正しい金利に変更されています。

私が見た中では、2018年でも、高金利で放置されている人いました( ;∀;)

 

 

Q.金利が何%だったか全然分からない

 

はい、これは分からないと思います。

でも、「取引履歴」を取り寄せれば分かるので大丈夫です。

 

取引履歴とは、下のような利用明細です。

 

(アコムの取引履歴)

 

(アイフルの取引履歴)

取引履歴は、こんな感じのものです。

(カード会社によって、種類は違います)

 

これを見れば分かると思うのですが、金利が載っています。

「正常利率」とか「通常利率」という欄ですね。

これで、利息制限法外の金利かそうでないかは、一瞬で分かります。

中には、利率が載ってないのもありますが、過払い金の計算をすれば分かります。

 

過払い金の計算は、(日付)(借入額)(弁済額)があれば出せますから。

 

(過払い金の計算シート)

 

 

 

 

 

 過払い金発生のポイント

 

 

①お金を借りた場合に過払い金発生

買い物利用、車のローン、住宅ローンから過払い金は発生しません。

あくまでサラ金のカードやクレジットカードのキャッシングやカードローンのみ。

 

②全てのカードから過払い金が発生するわけではない

「2007年を境に利息制限法の金利に変更された」

と先ほど説明をしました。

 

しかし、全てのカードがそうではないのです。

元々、利息制限法のカードというものもあります。

要は、20年前も、30年前も利息制限法内の金利だったということ。

「過払い金が発生するカードとそうでないカードがある」というのもポイントです。

 

サラ金で2007年以前から借りていれば、ほぼ違法な金利です。
クレジットカードの場合は、少し判断が難しい。
その理由は、同じ会社でも過払い金の発生するカードと、そうでないカードがあるから。

 

例えば、三菱UFJニコス。
ニコス発行のカードで、2007年以前からお金を借りていれば確実に過払い金が発生するとは言えません。
ニコスでは、過払い金の発生するカードと、そうでないカードがあるから。

サラ金と違って、カードのバリエーションが多いので、色んな金利のカードがあるのです…。

 

 

 過払い金の発生(まとめ)

 

 

「過払い金が発生するカード(利息制限法を超える金利のカード)で2007年までにお金を借りていた」

これが過払い金の発生する条件です。

 

今が2023年。そのため、16年以上前から、消費者金融やクレジットカードでお金を借りていたら、過払い金発生の可能性ありというわけです。

 

消費者金融なら、アコム・プロミス・アイフル・レイク・シンキ辺りが定番。

 

クレジットカードなら、

・エポスカード(丸井)

・三菱UFJニコス

・クレディセゾン

・セディナ

・オリコ

・イオン

・ライフカード

・アプラス

・ポケットカード

・ペイペイカード

などです。

 

ホームページで過払い金が戻ってくるカード会社は、まとめてます。

詳しくは、こちらをご覧下さい(^.^)

 

 

 

なお、発生していても10年以内に請求しないと戻ってきませんよ( ;∀;)

ここは本当に注意して下さい。

 

 

 

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当事務所の過払い金専用のホームページです。

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