司法書士の山口です。
「20年ぐらい払っていると過払い金はどのくらい発生する?」
今日はこの点について解説します。
結論、平均値で言うと80万~200万円ぐらい。
下を見れば、30万もあれば、上は300万以上もあります。
一口に20年利用と言っても、色々なパターンがあるのです。
①20年前に利用開始…今も返済中
②25年前から利用…5年前に完済
③30年前から利用…10年前に完済
結論「古い時期から利用してる20年」、これが一番過払い金が多く発生します。
この例でいえば、③が1番大きいということ。
その理由は2つ。
・昔であればあるほど高金利だから。
・高金利を払ってる期間が長いから。
過払い金の発生する金利は「20%を超える」ものが基本。
30~40年前とかだと、30%台の金利だった時期もあります。
今の時代で見ると、もはや暴利です( ;∀;)
古ければ古いほど高金利の可能性が高いというわけです。
そして、早ければ2007年には10%台の金利に変更されている。
今が2023年です。
①だと2003年~2023年
=最低4年の20%台金利
②だと1998年~2018年
=最低9年の20%台金利
③だと1993年~2013年
=最低14年の20%台金利
こんな感じになります。
古くから利用しているほうが、20%台金利の期間が長い。
だから、「確率的には」古くから利用しているほうが多く発生するわけです。
「確率的には」と記載したのは、それ以外の条件によっても発生額は左右されるから…。
それ以外の条件とは、「借り方・返し方」「限度額」です。
例えば、50万円の枠の場合。50万円の範囲内で、自由に借りれるのがキャッシング。
20年の間に、借りたり返したりしますよね?
この枠内で、合計100万借りた人もいれば、合計300万借りた人もいる。
同じ枠でも、借りた金額はみんな違うのです。
そして、借りた金額に利息をつけて返す。
だから、返済している金額もみんな違う。
「借りた金額が多い→返済額も多くなる
→利息も多く払う→払いすぎの利息も多い
→過払い金は多くなる」
こうなるわけです。
そして、限度額。限度額50万と、限度額200万では払ってる利息が違います。
借りた金額が大きいほうが、利息も多い。
利息たくさん払えば、払いすぎの利息も多い。
だから、限度額が高いほうが、過払い金は多く発生するのです。
こんなかたちなので、過払い金は調べてみないと正確な金額は分からないわけです。。
過払い金の金額は、取引履歴を取り寄せて計算をすると分かります。
(これを過払い金の調査と呼んでいます)
あとは、20年利用があっても争点がある場合。
「途中で完済していて分断になる」
これが代表的なもので、分断時効が成立していると過払い金が大幅に減ります。
例えば、1995年~2000年完済・2005年再利用~2015年完済。
この場合、2000年までの過払い金が戻ってくる確率は低い。
そうすると、2005年以降の過払い金返還だけになるので、金額も低くなります。
こうした様々な要素で、過払い金の金額は決まるわけです。
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