とある小学校の教科書で、海外の色んな国が紹介されていました。
その中にインドがあり、以下のような画像がありました。
『You can see a cow in the street.』
と言ったところ、日本人の英語教師から、
『on the street』ではないか?と指摘がきました。
答えは両方ともオッケーです
なぜ両方ありなのか
前置詞は、ほーっんと難しく
でも重要ですので丁寧に説明します。
まず、前置詞には方向・時間・場所などいくつか種類があり、その中の一つ、
場所に関する前置詞だけでも
前置詞が以下のようにいくつもあります。
(atのイメージ画像は後で出てきます)
今回は in/on/atにしぼります。
それぞれに基本イメージはありますが、
結構どこの場所でどの前置詞を使うか注意が必要です。
例1)in a city vs on a farm
どちらも屋外ですが、
in a city はビルやら家やら沢山の建物に囲まれるようにあるので in 。これはinがenclosed space (境界された空間)にいるという意味から。
on a farmは草原や畑の平らな場所なイメージなのでon。on は平面にくっつくイメージのためです。
例) in a car vs on a train
ここでは更によく人のいる
室内の部屋roomと
屋外の道streetを
各3つの前置詞をつけて比較してみます。
ちなみに、
streetは家やビルに挟まれた公道。
roadは主に車の通る、何にもない田舎から街中など移動に使われる道。
I'm in the room. は部屋(の中のどこかに)いる。
I'm in the street. は、
1) inの基本の方の意味の道の中のどこかにいる、
という意味と、
2) 道の真ん中辺り(そこにいることで他の人や車が通るのに邪魔になる場所 = in the middle of )
の二つの意味があり。
どちらの意味かは、話し手の内容で決まります。
例1) I'm waiting for you in the street now.
(意訳してます) 今、外(の道端のどこか)で待ってるんだけど。
→道のどこかでかは曖昧ですが、常識的に道路の真ん中に立たないから
歩道側の空間にいると考えます。
(後に出てくる on the streetに言い換え可。
北米では歩道(米:sidewalk/英:pavement)の場合は on the streetの方を使うようです。)
例2)Don't walk in the street.
道の真ん中を歩かないように。
→Don't walk in the middle of the street の略。
これはネイティブは小さい頃に、
『Don't walk in the middle of the street.』 と何度も言われて育つので、
the middle of を略しても真ん中をイメージします。
そういうイメージを教わらないイギリス人や第二言語を英語とする人には、大人にでも
『Don't walk in the middle of the street. 』
と細かく伝えないと、
Don't walk in the street.で、歩行者侵入禁止なのかなとなる可能性もあり。
【前置詞その② on 】
何かにくっついているイメージ。
もっと厳密に言うと、ある一面にくっつくことです。
そのため、
on the room は、部屋には壁と天井と床と何面もあるので、どの面となり、
on the wall/ceiling/floor のどれか一面を選らんで表現することになります。
I'm on the street は道の地面のどこかですが、
人だと"歩道に(足裏がくっつくように) 立って"。
車だとタイヤのくっつく"車道"。
家だと"路面に面した"、
【前置詞その③ at 】
特定の地点(the point)や近接(the general vicinity)を示すイメージ。
そのため、
at the room の場合、特定できるよう
I'm at room 201と伝えないといけないです。
さらに、文脈によって201号室の外側にいるという意味に受け取る可能性があります。
例として、 (部屋に鍵が掛かっていて)
I'm at room 201 now. When can you come home?
となると、あ、部屋の外側にいるんだな、です。
at the streetも、atがつくと通りの何?、となるので、 聞き手には、
I'm at 123 James' street. (住所として)
もしくは、
I'm at the end of the street. (道の突き当り)など、
かなり具体的な情報が必要です。
前置詞は日本語にない感覚なので、慣れるまで聞いて読んで話し続けるしかないかと思います