韓国オリジナル、日本でもドラマ化したアメリカの医療ドラマです予防接種
 
今回は主人公ではなく、その後輩の医者二人の会話から。
ドラマの内容のネタバレにご注意ください注意
 

  The Good Doctor シーズン 4 エピソード 7

 

このシーンの前に、ベンチャー投資家から何か投資価値のあるものがあれば、と言われ、医者のジョーダンは自分が開発したと思われる製品について廊下で歩きながら同僚に話しかけます。
Jodan: What size shoes do you wear?
     足のサイズはいくつ?
 
Olivia: seven and half.
    7.5よ。
 
アメリカは男女でサイズが異なるので注意が必要のようですスニーカー
 
Jodan: "Dr. Allen's Walking On Cloud Inserts. Putting "doctor" in the name is always good marketing strategy. 
They're designed to reduce inflammation that could lead to plantar fasciitis, callauses, arthritis, and they feel damn good.
ドクターアレンの 雲の上を歩く中敷きインサート。品名にドクターといれるのは常に上手い市場戦略なの。
これは足底筋膜、タコ、関節炎の原因になり得る炎症を抑えるよう考えて作られていて、すごく履き心地がいいの。
 
insertssole insertsの略で、中敷きのインサート、他インソール(insoles)と呼ばれますが、同じものです。
 
・designは設計する。デザインされる。
 
ここで、緑色部分、病名がいくつか出てきました。
1) plantar fasciitis [plæn.t̬ɚ] [fæʃiˈaɪtɪs]
 
2) callauses [kaluhsuhz]
 
3) arthritis [ɑːrˈθraɪ.t̬əs]
 
1)の plantar はラテン語soleからきていて"足の裏・足底"足
 
・fasciitis はfascia + itis が合わさったもので、
 
・fascia はラテン語の"束" 宇宙人
 
皮膚の下にあって、筋肉や臓器の外側を筋が束になって覆う組織として"筋膜"という意味もあります。
 
・itisはモダンラテン語もしくはギリシア語で熱による痛み・腫れから"炎症"
そこから足の裏の炎症→足底筋炎となります。
 
2) の callausescallusの複数形、固くなった皮膚のラテン語から"(足にできる)タコ" タコもしくは角質。
 
(ビックバンセオリーS4E3より)
シェルドンがルームメイトの元カノのペニーについて言及します。
Sheldon: (前略) the unappetizing spectacle of her grinding a pumice stone against her calloused feet in our living room.
彼女がリビングで軽石を使って足の角質取りをする食欲減退させられる光景。
 
grindは(軽石をスライドすることで角質を)削ること。rubでも言い換えられますが、擦るで、grindの方が角質が取れてる感じがします。
 
・pumice[ˈpʌm.ɪs]はこれだけで軽石という意味ですが、stoneがよくつけられます。
 
・callousedは形容詞で角質化したタコのできた。
 
3) の arthritisは、arther+itis
artherがギリシア語の関節から関節炎ハッ
 
英語だけでも厄介ですが、語源を知るとitis などが炎症とわかると、
肝炎(hepatitis)や
膵炎(pancreatitis)
で少なくとも体のどこかが炎症なんだな、とわかります。
 
ただし、plantar fasciitisなどアメリカ人でもその言葉を知らない人はいて、callausesと中敷きから、足に関する病気のことだろうな、と予想して終わります。
 
普段の会話でも
I've got plantar fasciitis」 ではなく、
My soles are swollen」ですみます。
 
Olivia: Does this have anything to do with our patient's venture capitalist husband? 
それって患者のベンチャー投資家の夫に関係してない?
 
Jodan: I need testimonials. 
    いい感想が欲しいの。
 
testimonialtestimony(証言)にも言い換えられますが、こちらは人やものに関する感想や推薦(する言葉)。
 
・testimonyは目撃などを公式に記録に残して証言すること。その為、法廷なとではtestimonyが使われます。

 

 

 

二人は病理科につきます。
 
Olivia: (To a pathologist) Labs and Path for Hannah Palmer. 
(病理医に) ハンナ・パルマーさんの検査結果をください。
 
labs and pathはlaboratory tests とpathology testsの省略。
 
・laboratory tests は検査テストで、血や体の組織を検査機にかけて数値を出すこと。
 
・pathology testspathologyが病理(pathは苦しみ、logyは研究)病気を科学的に理解することで、テスト数値を見て病気があるか調べること。
 
pathesとかにならないのは、pathology(病理)が不可算名詞だからです真顔
 
(Turning around to Jodan) Aren't we all busy enough learning how to be surgeons? Do you really want to divide your focus onto something trivial?
(ジョーダンに向かって) 私達は外科医になるための勉強で十分大変じゃない? そんなことに時間を割く必要はあるの?
 
trivialは価値や重要性が殆ないこと。意訳しました。
 
次のジョーダンのセリフ長いので分けて訳してます。
 
Jodan: Because wanting to make money taints the purity of medicine? (after thinking for a moment ) I have five brothers. 
お金を稼ぐことは医学への純粋な気持を冒涜するから?(少し考えて) 私には5人の兄弟がいるの。
 
taintは(色をつけることで何かを)汚す・損なわせる。
 
『I've been taking care of people my whole life. Someone got hurt, they came to me to patch them up. 
これまでずっと人の面倒をみてきたわ。誰かが怪我をしたら、私のところにくるから手当をした。
 

・patchが小さな布などから、絆創膏などを当てて手当てすることです。

 

patch  upは怪我だけでなく、あらゆる問題を一時的に直す、という意味もあり、ドラマでもジョーダンは不安がる患者の心のケアにもよく対応しています。

 
I became a doctor so I could get paid for it, but also because I'm good at taking care of people. It's possible to do something for more than one reason.』
医者になればお金がもらえるからだけど、面倒みもいいからよ。何かするのに理由は一つだけとは限らないの。
 
ここで、ピンク色でハイライトした部分について。
 
Someone got hurt, they came to me to patch them up.
 
someone の後にtheyと複数形になっているから、誰かがケガをして大勢で押しかけた?ともなりそうですが、この場合は単数です。
 
英語に単数での第三者を示すものがheとsheしかないので、性別がわからない場合はtheyを代用しています。
 
someone + they
anyone + they 
 
のセットとして覚えましょう。
 
また注意するのは単数扱いでも、
they is ではなく、あくまでthey are とすること。
 
they は映画 美女と野獣にも出てますが、こちらはわかりやすい複数形になってますひらめき

 

 
また、そこから派生して、性別がわからないのではなく、ジェンダーレス(性別がない人)にもtheyとして2010年代から普及しているようです。
 
ちなみにこのtheyの性別不明の単数の言い方は14世紀には使われていましたが、それ以外にもheで男女両方の単数の意味で使われていました。
 
ですので、聖書で神にheとあっても、男性と示しているわけではなく "神"と訳さないとです。
 
今回のように、基本someone やeveryoneの後にtheyが来たら単数と考えていいです。
 
ここまでです、少しでも英語の理解のお役に立てれば幸いですほんわか
 
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