映画のネタバレにご注意ください
映画を観ながらお読みいただくと内容がよくわかります。
ここからチャプター18(開始1時間27分33秒辺り)です。ここも字幕を消して会話中の二人の細かい表情を一つ一つ見て欲しいです
Beast : I haven’t danced in years. I’d almost forgotten the feeling.
何年も踊っていなかった。感覚をほとんど忘れている。
・in years は " I haven't seen Mary in years." など have not pp の否定文の後ろに使われます。
似たのにfor yearsがありますが、
in という前置詞その期間が完結したニュアンスなので in yearsが使われてます。
(前置詞は日本語にない感覚なのでこの説明で理解できなくても大丈夫です何度も何度も使うとわかってくる文法です)
for years だと今も踊っていない状態が続いてるかもで、ビーストは久しぶりに踊ったことで過去のこととしてinとなります。
この後少し間があり、ためらいがちにゆっくりとビーストはベルに気持ちを伝えます。
Beast : It’s foolish, I suppose...for a creature like me to hope...that one day he might earn
your affection.
馬鹿げたことだ、とはわかっている…俺のような生き物が希望を持つことに…いつか君の気持ちを得られるかもしれないという日を。
・supposeは見聞きしたことからの自分なりの推論。確たる証拠まではなし。
・earnは何かしら動いたり努力して得ること。
・affectionは他とは区別して人や何かを大切に思うこと。それがもっと強くなるとloveですが、遠回しにいつか愛してもらえるだろうかと言ってます。
Belle: I don’t know.
わからないわよ。
英語だけ見るとわかりませんが、はベルの表情と言い方で肯定的な返事になっています
Beast : Really? You think you could be happy here?
本当に?(ここで)幸せでいられるかもと思うか?
Belle: Can anybody be happy if they aren’t free?
自由じゃない人は幸せなれるかしら?
直訳すると、『もし人は自由で無い場合、幸せでいられるのか?』
・anybodyは単数形ですが特定されない誰でもなので実際は複数で、その後に複数のtheyがきます。
だったら" Can they be happy if they aren't free?" は?は、と思う場合は
theyは複数でもあるので、ここではたった一人でものニュアンスでanybodyです。
じゃあ " Can anyone be happy if anyone isn't free?"では?ですが、anyone/someoneは不定代名詞(anyone≠anyone)となり、
"誰かが自由じゃなければ他の誰かは幸せになれるの?"と意味が変わります。
anyone+they
someone+theyのセットで覚えましょう。
ただし、アメリカ英語だとaren'tから動詞の形が変わります。
anyone+they is
someone+they is
ベルの返事に、、となってしょげかえる繊細過ぎるビースト
黙っているとベルからフォロー入ります。
もう本当は好きになってるじゃないのですが、呪いは解けません。
Belle: My father taught me to dance. I used to step on his toes a lot.
父が踊りを教えてくれたの。たくさんつま先を踏んだわ。
Beast : …You must miss him.
…彼に会いたいんだな。
Belle: Very much.
すごく。
Beast : Would you like to see him?
会わせようか?
Beastは見たいか、という意味で言ったかもですが、seeは見るだけじゃなく、実際会う時にもseeを使うので、私達含め聞き手のBelleはどういうこと?見れるの?会えるの?となります。
シーン二人は少し移動してビーストは魔法の鏡をベルに見せます。
Belle: I’d like to see my father.
父を見せて。
この場合は見せてが合っていると思いますが、会わせてでもニュアンスで意味は通じます
するとモリスがトラブっています。動揺するベルにビーストは決意し言います。
Beast : Then you must go to him.
なら父親の元へ行くんだ。
Belle: What did you say?
なんて言ったの?
Beast : You must go to him. No time to waste.
彼の所に行くんだ。時間がないぞ。
直訳すると、『無駄にする時間はない』→もたもたするな、です。
鏡を返そうとするベルをビーストは止めます。
Beast : No...you keep it with you.
いいんだ…持っていくんだ。
Beast : Then you’ll always have a way to look back on me.
これからもいつでも私を思い出せるから。
・have a way to=be able to.
・look back onで過去(=Beast)を思い返す→remember meと同じです。
シーン変わって、ビーストが薔薇の部屋に独りでいると召使い達が集まります。
Cogsworth : Well, Master, I have had my doubts, but everything is moving like clockwork.
ええ、ご主人様、私はずっと疑ってましたが、全てがうまく収まりつつあります。
直訳すると、『全てがぜんまい仕掛けのように動きつつある。』
・moveは自動詞で全て自体が動く。
・clockworkはCogsworthのようなぜんまい仕掛けの時計。
・like clockworkで規則正しく、計画通りにで、いつも通り、そこから、何かが問題なく進む場合や、悪いことが起きていた後に起きる前の正常な状態に戻る時にlike clockworkが使われます。
Cogsworth : True love really does win the day!
真実の愛が勝利を勝ち取ったのです!
・win the dayで勝利を収める。
Beast : I let her go.
彼女を行かせた。
Cogsworth : You what?
え?なんて?
あまりにも信じられないことがあってちゃんとした言葉がでない時に出る言葉です。
Lumiere : Master, how could you do that?
ご主人様、どうしてそんなことを?
Beast : I had to.
せざるえなかった。
これは強制でなく、自分の中でしなくてはいけないという思いです。
Cogsworth : But why?
でもどうして?
Mrs.Potts : Because he loves her.
彼女を愛しているからよ。
一部始終を見たであろうポット夫人。
自分より相手を思い、自分を犠牲にできる無償の愛を知った、結婚し、子持ちの人からの説得力のあるセリフです。
Lumiere : Then why are we not human?
だったらなぜ人間になってないんだ?
Cogsworth : Because she doesn’t love him. And now, it’s too late.
ベルが愛していないからだ。そしてもう、遅い
歯に着せぬコグスワース。セリフ少ないですが、余計なことばかりいってます
Beast : I’m sorry I couldn’t do the same for all of you.
すまない、お前たちに同じようにできなくて。
ここでも大きな変化が起きています。前の自分勝手で冷たかったビーストなら絶対こんなことは言わなかったでしょう。
Beast : Now, go. Our time is almost past.
さあ、行って。我々の時間はあと僅かだ。
直訳すると、『我々の時間は殆ど過ぎている。』
今日はたぶんここまでです。お読みいただいた方、前回いいねをつけてくださった方、フォローしてくださった方、本当にありがとうございます