オーヴァーロード(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

オーヴァーロード(ネタバレ)

オーヴァーロード



原題:Overlord
2018/アメリカ 上映時間110分
監督:ジュリアス・エイバリー
製作:J・J・エイブラムス、リンジー・ウェバー
製作総指揮:ジョー・バーン、ジョン・コーエン、コリー・ベネット・ルイス
原案:ビリー・レイ
脚本:ビリー・レイ、マーク・L・スミス
撮影:ローリー・ローズ、ファビアン・ワグナー
美術:ジョン・ヘンソン
衣装:アンナ・B・シェパード
編集:マット・エバンス
音楽:ジェド・カーゼル
出演:ジョバン・アデポ、ワイアット・ラッセル、ピルウ・アスベック、マティルド・オリビエ、ジョン・マガロ、イアン・デ・カーステッカー、ドミニク・アップルホワイト、ボキーム・ウッドバイン
パンフレット:★★★(800円/くれい響さんのコラムがタメになりました)
(あらすじ)
第2次世界大戦下の1944年6月。ノルマンディー上陸作戦が開始された直後、ナチス占領下のフランスに、侵攻作戦の成功を担う重要な使命を帯びた米軍の落下傘部隊が送り込まれる。激戦を潜り抜けて経て生き残った兵士たちは、ナチスの要塞となった教会の塔に潜り込むが、地下にある謎めいた研究所でこれまで誰も見たことのない敵と遭遇する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




72点


現在、「2019年に観たにもかかわらず感想をアップできなかった映画」が80本あって、何とか更新する日々を送っているんですけど(汗)、本日は「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」の感想をアップしたので、なんとなく「VSナチス」映画繋がりとして本作の記事も更新しておきますね。最初は「戦争モノなら一応は観たいかな」ぐらいの期待値だったものの、ネットで『プライベート・ライアン』×ゾンビ映画」的なツイートを目撃→一気に興味が湧いて観ることに決定。5月20日、日比谷で「バイス」を観てから錦糸町に移動して、TOHOシネマズ錦糸町オリナスにて「バースデー・ワンダーランド」とハシゴ鑑賞しました。「ふふ…やるじゃないか… (´∀`;)」と思ったり。


8番スクリーン、20人ぐらいいたような。


鑑賞後の僕の気持ちを代弁する本部以蔵を貼っておきますね(「刃牙道」より)。



最初に雑なあらすじを垂れ流しておきますと、映画は1944年6月、ノルマンディー上陸作戦(a.k.a.「オーヴァーロード作戦」)の開始直後からスタート。アメリカ第101空挺師団は、ナチス占領下にあるフランスのシエルブラン村にある妨害電波塔(村の教会に設置された)を破壊する任務を負っており、多数の犠牲者を出しながらも何とか村に辿り着いたんですが、しかし。ナチスは研究施設に改造した教会にて、村人を使って「不死身の兵士を作るための人体実験」を絶賛実施中だったから、さぁ大変!(´Д`;) タイヘーン あーだこーだあって、わずか5人(うち1人は村人の女性)でナチスどもに立ち向かうと、最終的にはフォード伍長の「ここはオレに任せて先に行け!(;`Д´)ノ」的な自己犠牲爆破で実験施設を見事破壊! 後から来た味方部隊には施設のことは内緒にしつつ(危険すぎる発明なので)、「今度はヒトラーをぶっ飛ばすぜ!ヽ(`Д´)ノ ウォォォッ!」的なムードで終わってましたよ。


なんとなく“実験に失敗した人”が出てくる公式の本編映像を貼っておきますね↓




まぁ、基本的には面白かったですヨ (・∀・) ヨカッタ! 戦争&戦闘描写が結構良かったというか。もうね、映画冒頭の「空挺部隊を乗せた輸送機が攻撃を受けて次々と兵士が死んでいく場面」からなかなかハードでしてね(微笑)。中盤、「教会地下の地獄巡りシーン」から劇中の残酷度がグレードアップするんですが、人体実験の被験者描写はちょっと「武器人間」(=僕が生理的に超苦手な映画)を思い出してゲッソリしちゃいましたね… ('A`) ウヘェ その他、「子どものボールにツバを垂らしたクソ兵士が頭部を爆破されるシーン」は気分爽快だったし、「爆発する施設からボイス二等兵が脱出するワンカット(風?)演出」も迫力があったし、アクション映画として普通に楽しかったです。


手榴弾を口に入れられたクソ兵士。この2秒後、頭部が爆裂してました (`∀´) ザマァ!



主人公はジョバン・アデポ演じるボイス二等兵なんですが(パンフのくれい響さんのコラムによると、黒人兵士を主人公にしたのは歴史的事実はさておき「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」オマージュなのでは、とのこと)、決して戦闘力は高くないものの、その精神性の高さがスゲー良くて。終盤、ナチスに拉致された少年を見捨てようとするフォード伍長(演じたのはカート・ラッセルの息子ワイアット・ラッセル!)の命令にキッパリと異を唱える場面は胸が熱くなりましたよ。あと、フォード伍長が自分にゾンビ血清を打ってラスボスに立ち向かう展開はありがちながらも大好物だったし(とは言え、素手のアクションは凡庸だったと思う)、この手の「特命を受けた部隊モノ」で大事な「メンバーのキャラ分け」がちゃんとされていたのも良かったですね〜(当たり前の話ではありますがー)。


そりゃあもっともなことを言う上官を相手に…。


迷いながらもキッパリと「NO!」を言う場面、素晴らしかったです ( ;∀;) イイNOダナー



ということで、「ナチス×人体実験×戦争アクション」というB級ネタをそれなりの予算でしっかり描いているので、「ふふ…やるじゃないか… (´∀`;)」と感心したんですけれども。正直、予想以上にゾンビ要素が少なめだったので、ちょっと拍子抜けした感もあって。なんて言うんですかね、「美味しいカレーだけど肉が少なめ」的な不満も感じたので、72点という着地でございます。何はともあれ、この手のアクション映画が好きな方はチェックして損はないと思いますぞ (°∀°)b オススメ!




すでに配信中&ソフトも販売中なのでした。



ジュリアス・エイバリー監督の前作。ちょっと観たいな。



本作に便乗したっぽい映画を貼っておきますね。



よく考えたらゾンビ話でもあるジャン=クロード・ヴァン・ダム主演作でございます。