T-34 レジェンド・オブ・ウォー(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

T-34 レジェンド・オブ・ウォー(ネタバレ)

T-34 レジェンド・オブ・ウォー



原題:T-34
2018/ロシア 上映時間113分
監督・脚本:アレクセイ・シドロフ
製作:ニキータ・ミハルコフ、ルーベン・ディシュディシュヤン、アントン・ズラトポルスキー
撮影:ミハイル・ミラシン
衣装:ウリヤーナ・ポリャンスカヤ
出演:アレクサンドル・ペトロフ、イリーナ・ストラシェンバウム、ビツェンツ・キーファー、ビクトル・ドブロヌラボフ、アントン・ボグダノフ、ユーリイ・ボリソフ
パンフレット:★★★★(700円/大久保義信さんの解説が最高だし、上坂すみれさんのインタビューも超面白い!)
(あらすじ)
第2次世界大戦下、ソ連の新米士官イヴシュキンは初めて出た前線の戦いで敗れ、ナチス・ドイツ軍の捕虜となってしまう。イヴシュキンが戦車の指揮をしていたことを知った敵軍は、収容所で行われているナチスの戦車戦演習のため、ソ連軍の戦車T-34の操縦をイヴシュキンに命じる。しかし、与えられたT-34は実弾を装備せず、演習では敵の砲火から逃げ惑うことしかできない。確実に死が待ち受ける演習を前に、T-34の整備を命じられたイヴシュキンは、仲間とともに無謀な脱出計画を立て、実行に移す。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




88点


※本作については、上坂すみれさんと春日太一さんの対談がスゲー面白いので、ぜひ読んで!

現在、「2019年に観たにもかかわらず感想をアップできなかった映画」が81本あるため、日々頑張って更新しているんですけど(汗)、今回は<課題作品にならなかったリスナー枠の映画トップ10>の第4位に入れた作品をアップしておきますよ。11月1日放送の「ムービーウォッチメン」のリスナーカプセルに選ばれた→近頃はリスナー枠の映画も観るようにしている…というだけでなく。実はその前に特典の「洗浄で使えるレジェンド手ぬぐい」がほしくなってしまい、すでに前売り券を購入していたのです (ノ∀`) テヘ まぁ、例によって忙しくてなかなか観に行けなかったんですが、やっと仕事が落ち着いた12月11日(水)、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて、「空の青さを知る人よ」とハシゴ鑑賞いたしました。「ナイス、戦車映画!m9`Д´) ビシッ」と思ったり。


前売り特典の手ぬぐい。余ったのか、のちにプレゼントしようとして炎上してましたな…。


スクリーン6、20人ぐらい入ってたような記憶。



よーし、まずは適当にあらすじを書いておきますと! 第2次世界大戦中、ソ連の新米士官イヴシュキンは初めて出た前線の戦いで敗れ、ナチス・ドイツ軍の捕虜となってしまうんですけれども。ナチスが収容所で戦車戦の演習をするため、イヴシュキンに戦車T-34の操縦を命令。「実弾ナシで逃げる」だけしかできないので、確実に死ぬ演習なワケですが、自ら選んだ3人の仲間とともにコッソリと6発の実弾を搭載することに成功! 演習の日、協力者となった通訳の女性イリーナを乗せて脱走を図ると、次々と敵戦車を撃破し、最終的には宿敵イエーガー大佐との一騎討ちを制して、みんな自由の身になるのでしたーー (o^-')b ヤッタネ!


最後は橋の上で一騎討ちしてましたよ。



本作については、上坂すみれさんの紹介動画を観れば十分な気がするんですが、一応、僕なりの感想を残しておきますよ。最初は昔の戦車映画「鬼戦車T-34」(未見)のリメイクかと思ったんですけど、パンフを読んでみたら「ドイツ軍が演習の際にソ連の戦車兵を生きた標的として利用していた」なんてハードな実話がベースになっているというのだから、「マジか!Σ(゚д゚;)」と(まぁ、あくまで「戦時中の伝説」レベルみたいですがー)。とは言え、本作に湿っぽさはゼロというか、劇中で繰り広げられるのは「VFXをふんだんに使ったド派手な戦車アクション」であり、トータル的に「男たちの燃えるレジスタンスムービー」として仕上がっているのだから、そりゃあ超大好物の逸品なのです(微笑)。


鑑賞中の僕の気持ちを代弁する範馬勇次郎を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。



上坂すみれさんが本作の魅力を紹介する公式動画を貼っておきますね↓




なんて言うんですかね、VFXが発達して以来、「スローで相手の攻撃をかわす」とか「跳弾を利用して倒す」とか「銃弾を銃弾で撃ち落とす」といったガンアクションが散見されるようになりましたけど、それらを「戦車でやってみた (・∀・)」的なバトルが目白押しでして。そんな戦車アクションを観ているだけでも愉快なんですが、例えば映画冒頭の「炊事車両で敵戦車の砲弾を避けまくるチェイスシーン」。主人公のイヴシュキンが見せる「砲塔が停止したら4秒数えてからハンドルを切る」という戦法が最終決戦でも活かされたりとか、そういう部分が丁寧なのがスゲー良いんですよね〜。

その他、「砲弾を食らって衝撃を受ける戦車内描写」などが観られるのも新しかったし(「ゴワワワーン」みたいな感じになる)、イヴシュキンの部下たちのコクのあるツラ構え&生還率が低そうな任務を迷わず承諾する雄度の高い精神性も最高だし…(「この中で一番の命知らずは?」「オレでしょ」のやり取りは100点!)。そして、何よりもグッときたのはラストで、勝敗が決した後、ナチスのイエーガー大佐(冷酷なクズ)が死の間際にイヴシュキンと握手するシーンはね、「男の世界ダナー (iДi) ウェェェェ」と、エンドクレジットが終わるまで涙が止まらなかった次第。


本編の戦闘シーン↓ 「6発の砲弾」をどう使うかも見どころなのです。




そんなワケで、超面白い戦車映画でしたYO!ヘ(゚∀゚*)ノ サイコー! まぁ、この手の作品でヒロインが出てくるのは好みじゃないし、そもそも戦車に興味がないので88点という着地ですが(怒られそうな評価基準)、他の戦車映画も観たくなるぐらい良かったです。なんと2月14日から「ダイナミック完全版」が公開されるのでね、絶対観に行こうと思っております。おしまい。




同じ逸話を元にしたロシア映画。観ようかどうか迷うところでございます。



なかなか面白かったデビッド・エアー監督の戦車映画。僕の感想はこんな感じ



戦車戦が楽しかったアニメ映画。僕の感想はこんな感じ



約10年前に観た戦車映画。僕の感想はこんな感じ



三宅隆太監督がオススメしていた戦車映画。観なくては… (`Δ´;)



「映画秘宝2019年12 月号」で紹介されていた戦車映画、その1。戦車映画が流行するキッカケになったとか。



「映画秘宝2019年12 月号」で紹介されていた戦車映画、その2。こちらもT-34が主役だとか。