ルイスと不思議の時計(吹替版)(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ルイスと不思議の時計(吹替版)(ネタバレ)

ルイスと不思議の時計(吹替版)



原題:The House with a Clock in Its Walls
2018/アメリカ 上映時間105分
監督・脚本:イーライ・ロス
製作:ブラッドリー・J・フィッシャー、ジェームズ・バンダービルト、エリック・クリプキ
製作総指揮:ウィリアム・シェラック、トレイシー・ネイバーグ、レータ・カログリディス、マーク・マクネア
原作:ジョン・ベレアーズ
脚本:エリック・クリプキ
撮影:ロジェ・ストファーズ
美術:ジョン・ハットマン
衣装:マーリーン・スチュワート
編集:フレッド・ラスキン
音楽:ネイサン・バー
視覚効果監修:ルイ・モラン
出演:ジャック・ブラック、ケイト・ブランシェット、オーウェン・バカーロ、レネー・エリス・ゴールズベリー、サニー・スリッチ、コリーン・キャンプ、ロレンツァ・イッツォ、バネッサ・アン・ウィリアムズ、カイル・マクラクラン
声の出演:佐藤二朗、宮沢りえ、高山みなみ、松本梨香、矢島晶子、本名陽子
パンフレット:★★★★☆(720円/劇中に出てきた本を模したデザインが素敵だし、コラム4本も読み応えアリ!)
(あらすじ)
両親を亡くした少年ルイスは、叔父ジョナサンの古い屋敷で暮らすことになるが、実は叔父のジョナサンは、二流のポンコツだが不思議な力を使える魔法使いだった。不思議な時計がいっぱいの屋敷で新生活を始めたルイスは、屋敷の中に世界を破滅に導く時計が隠されていることが知り、ジョナサンとともに謎を解いて世界を救うため奮闘する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




暫定50点
80点


※今回の感想は、本作が好きな人は不快になる恐れがあるので、気をつけて!
※今回の感想は、映画とは関係のない文章が多く書かれているので、気をつけて!


「2018年内に感想がアップできなかった映画シリーズ」の1本目。この手のファンタジー映画は決して嫌いではないものの、ごめんなさい、やっぱり「子ども向け」って感じもしちゃって、あまり観に行く気がしなかったんですけれども。監督があのイーライ・ロスというだけで興味が湧くし、さらに予告編を観た娘のマナ子(仮名/7歳)が「パパと観に行きたい!ヘ(゚∀゚*し」なんて言い出しましてね… (ノω・、) ウレシイ ただ、ホラーっぽい要素も多少はあると思ったので、「オバケみたいなのが出てくるよ?」と何度も念を押してみれば、マナ子ったら「パパがいるから大丈夫!(´∀`し」なんて言うから、ハートのブレーキランプが「ア・イ・シ・テ・ル」のサイン(なんだこれ)。小学校が振替休日になった10月22日(月)、夕方まで仕事を休むことにして(まぁ、いつもサボってるし)、娘と一緒に新宿ピカデリーのお昼の回を観に行ったのです。


娘と映画鑑賞する際は、ポップコーン(塩味)を常備するのが世の習い。


娘と観るので吹替版。4番スクリーン、1/3ぐらいの入りだったような。


念のため「ア・イ・シ・テ・ル」の字面を見るといつも思い出すドイルの画像を貼っておきますね(「バキ」より)。



で、作品の印象を雑に書くと、“今どきの真っ当なファンタジー映画”というか。お題にキャストがバッチリとハマっていて、演出も話運びも手堅い上に、“悪趣味なイーライ・ロスらしさ”も漂ってましてね。その完成度と雰囲気、子どもの描き方とか、どことなくスティーブン・スピルバーグ監督作っぽいなぁと(悪趣味な部分も含めて)。さらに、本作の“最強の魔女”ツィマーマン夫人は夫と子どもをホロコーストで殺されたっぽかったり(“強制収容所のタトゥー”が見えるシーンがある)、ラスボスのアイザックは凄惨な体験で心が壊れてしまっていたりと、原作の児童文学にはなかった“第二次世界大戦のトラウマ要素”を加えることで、物語や登場人物にしっかりと“深み”を加えていたのが“今どき”な感じで良かったです…って、僕は原作未読→パンフの受け売りなんですがー (ノ∀`) テヘ


1955年を舞台にした“ファンタジー系疑似家族モノ”で、この3人のやり取りを観ているだけでも楽しいのです。



公式の本編映像を貼っておきますね↓




ただ、ううむ、懸念していた通り、娘には怖すぎました。序盤から中盤にかけての魔法描写などは楽しく観ていたんですけど、後半、ルイスが「降霊術」を実行して墓から“邪悪な魔術師”アイザックを蘇らせる→館の人形たちやカボチャたちが襲ってくるシーンで超怯えてしまって、結局、残り20分ぐらいで一緒に映画館を出るという結末。つーか、イーライ・ロスはスピルバーグから「怖く作ってくれ」と頼まれたそうですが、ハンチェット夫人に化けていた魔女セリーナ(a.k.a.アイザックの奥さん)が正体を現すシーンとか、アイザックが「黒い森」で出会った悪魔アザゼルのビジュアルとか、大人の僕が観ても十分怖かったので、ちくしょう、「見誤っていた… (`Δ´;)」と猛省ですよ。劇場を出た鑑賞後のマナ子ったら「死んだ人が生き返るのマナ子は大嫌いなのに、パパが連れて来た!川`Д´)ノ キィィィッ!」とストレートに責めてきたから、これはこれでスゲー可愛くて、ハートのブレーキランプが「ア・イ・シ・テ・ル」のサイン(2回目)。何はともあれ、いそいそと新宿ピカデリー近くの「サーティワン」でアイスを食べさせたら、すっかり上機嫌になってくれて、事なきを得たというね。


映画鑑賞中の僕の気持ちを代弁する烈海王を貼っておきますね(「範馬刃牙」より)。


娘が「サーティーワン」でアイスを食べる時は「ハッピードール」仕様にするのが我が家のしきたり。



とは言え、僕的に残り20分を観ていないのは実にモヤモヤするので、関東近郊の最終上映週の11月14日、仕事帰りにTOHOシネマズ 市川コルトンプラザまで行って2回目を観たんですが…。怯える娘に気を遣わない分、より楽しく鑑賞できました (・∀・) ヨカッタ! もうね、オーウェン・バカーロ演じるルイスが、学校の人気者ダービーの気を惹くために必死になるくだりとか、自分の少年時代を重ねちゃって。自分の価値を認めてくれない人にアピールするより、自分のことを大事にしてくれる人と一緒にいる方が全然良いワケで、ルイスに“本当の友だち”ができるラストは涙が出ましたよ (;Д;) イイハナシダナ- その他、ルイスとジョナサン、ツィマーマン夫人が「欠けていた心のピース」を補って家族になるストーリーとか、両親が遺してくれた「占いボール」を使って自分だけの魔法をかけるクライマックスとか、素直に感動いたしました。


今の職場が意外と近くて、行く時は良かったものの、帰りは終電になったというね。


字幕版は終わっていたので、もう一度、吹替版。劇場は10人ぐらいいた記憶。


時間を巻き戻して人類を消そうとするアイザックを演じたのはカイル・マクラクラン。ルイスに倒されてましたよ。



な〜んてベタ褒めなのに点数が低めなのは「ジョナサンとツィマーマン夫人の掛け合いは漫才みたいで楽しかったけど、字幕版でも観たかったな…」とか「ジョナサンの体だけが赤子になるシーンはガチで気持ち悪かった」とか「同時期に公開されたイーライ・ロス監督作では『デス・ウィッシュ』の方が好みのタイプ」といったことが理由ではなくて。本作のせいで娘が映画嫌いになったからーー ('A`) 2018年は本作を合わせるとすでに6本もマナ子と劇場で映画を観ていたから、このまま映画好きになってくれることを期待していたのに、本作を観た後から「お人形がいたら怖い… (´Д`;し」と1人でトイレに行けなくなっただけでなく。

せっかく一緒に観ようと前売り券を買っていた「グリンチ」「シュガー・ラッシュ オンライン」を誘っても「もう映画館は行きたくない!川`Д´)ノ」とけんもほろろなのだから、アタシ、失敗した!ヽ(TДT)ノ ウワァァァン! もちろんこんなことはまったく作品のせいではないし、普通に面白いファンタジー映画なので多くの人に観てほしいものの、このブログは「己の映画体験」を重視するのでね、厳しく暫定50点という偉そうな着地。娘とまた映画を観に行きたい…観に行きたいです… (ノω・、) ナニコノオチ

「劇場版 ダーウィンが来た!アフリカ新伝説」を観たことにより、娘の映画嫌いの呪いが解けたので、点数を80点に修正しました(5/19)




原作の児童文学。ちょっと読んでみたいです。



デジタル盤のサントラでございます。



18歳を越えるまで娘には決して見せられないイーライ・ロス監督作。僕の感想はこんな感じ



なんとなく紛らわしいタイトルのアニメ。結構高評価なんですよね、確か。



3月6日に配信スタート&ソフトがリリースされるそうな。