キックボクサー ザ・リベンジ(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

キックボクサー ザ・リベンジ(ネタバレ)

キックボクサー ザ・リベンジ



原題:Kickboxer: Retaliation
2018/アメリカ 上映時間110分
監督・製作・脚本:ディミトリ・ロゴセティス
製作:ロバート・ヒックマン
製作総指揮:ラリー・ニーリー、スティーブン・マイケル・ソードリング、ジャン=クロード・ヴァン・ダム、ブライアン・オシェイ、ベイ・ローガン、ナット・マコーミック、ジェフ・ボウラー、ニコラス・セロッツィ、リー・ウィリアムズ
キャラクター創造:ジャン=クロード・ヴァン・ダム、マーク・ディサール
脚本:ジェームズ・マクグラス
撮影:ヘラルド・マドラソ
編集:クリストファー・R・ベル、ダニエル・マクドナルド
音楽:アダム・ドーン
出演:アラン・ムウシー、ジャン=クロード・ヴァン・ダム、マイク・タイソン、クリストファー・ランバート、ハフソー・ユリウス・ビョルンソン、サラ・マラクル・レイン、ロナウジーニョ、ヴァンダレイ・シウバ、リコ・ベホーベン、ジェシカ・ジャン、スティーブン・ソードリング、サム・メディーナ、マイルズ・ストロメン、フランク・エドガー、ヘンゾ・グレイシー、マウリシオ・ショーグン、ブライアン・ショウ、ロイ・ネルソン、ファブリシオ・ヴェウドゥム
パンフレット:なし
(あらすじ)
“マーシャルアーツの絶対王者”vs“人類最凶の殺戮マシーン”! 闇試合で命を落とした兄の遺志を継いで全米総合格闘技界の覇者となったカート・スローン(アラン・ムウシー)は、極悪プロモーターのムーア(クリストファー・ランバート)の卑劣な策略にはまり、遥かタイの刑務所に投獄されてしまう。賭け試合への出場を強要されたカートは断固拒否するが、最愛の妻が人質にとられたことを知る。孤立無縁の監獄で囚人ブリッグス(マイク・タイソン)のサポートを得て、愛と自由を取り戻すため出場を決意するカート。だがその対戦相手は、驚異の遺伝子操作テクノロジーによって造り出された残虐非道な殺人マシーンだった。かつての師匠デュランド(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)のもとで過酷なトレーニングを重ねたカートは、ムエタイ寺院を死闘の場にしたファイナルバトルへ身を投じていく──!!(以上、公式サイトより)

予告編はこんな感じ↓




70点


※今回の記事は、映画とはあまり関係のない文章がダラッと書かれているので、気をつけて!

ジャン=クロード・ヴァン・ダムの出世作である「キックボクサー」をスタントマン出身のアラン・ムウシー主演でリブートした「キックボクサー リジェネレーション」が期間限定で劇場公開されたのは、昨年のこと。ヴァン・ダムだけでなくデビッド・バウティスタやジーナ・カラーノ、その他、本物の格闘家たちが出てきたりと、出演者がなかなか豪華であり、B級格闘アクション映画として優しい気持ちで観れば、それほど悪い出来ではなかったものの、とは言え、それほど面白いワケでもなかったというのが率直な感想。でも、なんとなく好評だったのか、続編の制作はすぐ決まって、僕的には日本で劇場公開される日を楽しみにしていたら…。なんと日本での初公開はWOWOWになったから、「マジか… (`Δ´;) ヌゥ」と。


前作はヴァン・ダムのはしゃぎ具合がキュートでしたな(「キックボクサー リジェネレーション」より)。
見送るヴァン・ダム


実はこのパターン、以前もありまして。ヴァン・ダムが悪役として登場する「マキシマム・ソルジャー」は、最初はWOWOWで放送されたんですけど、その時は放送の1ヵ月後にDVDが発売されることを知っていたし、さらには僕のために、WOWOWに加入している映画仲間のはちごろうさんが録画してくれましてね… (ノД`) アリガタイ おかげさまでスムースに鑑賞できたんですが、今回はちょっと違う状況。というのは、その後のソフト販売が決まっていない→この放送を見逃したら一生観られない可能性があったのです。で、9月上旬、練馬の「か和もっち」ではちごろうさんと飲んだ時にこの話をしたら、はちごろうさんたら即座に「じゃあ、録画しますよ (´∀`)」と仰有ってくれたんですが…。その時の僕は、決してそんなつもりではなかったんですけど、でもしかし、実は心のどこかではちごろうさんがそう提案してくれるのを待ってたのではないか。アタシ、彼の優しさにつけこもうとしてた。 

他の人が加入しているWOWOWの録画をあてにするような浅ましい精神性の人間に出演作を観られたって、きっとヴァン・ダムは喜ばないハズ。まだ「ソフトを買える前提」なら「先にタダで録画を観たっていいじゃない (;`∀´) ヘヘヘ」と“心の負い目”は少なめで済みますが、現時点での発売予定がない→ソフトを買うあてがないのに他の人が録画したのをタダで観る気マンマンなんて、ファン失格ではないのか。そんな愚かな自分に気付いた僕は、翌日、WOWOWに即加入ですよ(微笑)。そして、無事録画してみれば、ちくしょう、その次の日に名作映画発掘フェスティバル「のむコレ」の1本として劇場公開されることが発表されたから(その後、Blu-ray&DVDの販売も決定)、「はかった喃…はかってくれた喃… (`Δ´;)」と関係者を恨んだりもしましたが、“ヴァン・ダムを大きいスクリーンで観られることの喜び”に意識を向けることで暴力の連鎖を防いだ…という大人の対応(恩着せがましく)。9月下旬に録画を観てから、11月上旬、シネマート新宿にて、「狂獣 欲望の海域」とハシゴ鑑賞いたしました。まぁ、良かったです (・∀・) マァマァ


仕事が忙しくて、録画を観られたのは9月下旬だったり。


劇場公開されることを知った時の僕の気持ちを代弁する岩本虎眼先生を貼っておきますね(「シグルイ」より)。


シネマート新宿の大きい方の劇場で鑑賞。お客さんは30人ぐらいはいたんじゃないかな。


入場者プレゼントとして、本国版のビジュアルのチラシをもらいました。



お話をザッと書いておくと、闇プロモーターのムーア(クリストファー・ランバート)のせいで、格闘家カート・スローン(アラン・ムウシー)はタイの刑務所に投獄されまして。闇試合のチャンピオンのモンクット(ハフソー・ユリウス・ビョルンソン)との対戦を迫られたので、拒否してみれば、奥さん(サラ・マラクル・レイン)が拉致されちゃいましてね。ムーアに歯向かったため両目を潰された師匠デュランド(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)や、仲良くなった囚人ブリッグス(マイク・タイソン)with 愉快な囚人たちと特訓を重ねつつ、敵の隙をついて奥さんを救い出そうとするものの、モンクットに奥さんが殺されかけたので、復讐を決意!ヽ(`Д´)ノ ブッコロス 試合中に2度も死にかけながらも、最終的にはチェーンを使って絞殺して、めでたしめでたし…って感じだったんじゃないかしらん。


主人公カート・スローンは、闇プロモーターのムーアに絡まれまして。


最後は巨漢のドーピング戦士モンクットをぶちのめしてましたよ。



まず、好きだったところを書くと、アクションは良かったです。アラン・ムウシーはとにかく身体能力が高くて、彼の体技は素晴らしいのひと言だったし、総合格闘技の試合シーンとか、刑務所でのワンカット長回し(風?)の攻防とか、あのタイソンとの対決シーンとか(タイソンの動きがとにかく素晴らしい!)、クライマックスの身長2メートル×体重180キロの巨漢とのタイマンとかとか、なかなか見応えがあった印象。それに甘噛みで終わるものの、vsタイソンとか、vsクリストファー・ランバート(「ハイランダー 悪魔の戦士」を意識したのかソードバトル!)といったヴァン・ダム絡みの豪華なバトルが観られたのもファン的にはうれしかったなぁと。あと、今回はちゃんと「ラスボスの弱点を攻略する」とか「特訓が活きる」といった描写があったりしたのも良かったです(当たり前のことではあるんですがー)。つーか、上記の出演者欄を見てもらえれば分かるとおり、前作に続いて本作も出演者が妙に豪華だったりして(ロナウジーニョまでいる)、どういう人脈で集めているのか、ちょっと不思議だったり (・ε・) ナゼ?


今回は「失明したものの“前よりも見える”」的な師匠をノリノリで演じるヴァン・ダム。


タイソンとのバトルは水入りが入るものの、達人っぽくてカッコイイのです (〃∇〃) ステキ


で、弟子もそんな特訓を積んだことで、クライマックスはこんな風に戦うというね。


あと、褒めたいのはタイソン! アクションスキルが向上してましたな。


モンクット役のハフソー・ユリウス・ビョルンソンも良かった! 今後も肉体派として活躍してほしいものです。


ちなみに闇試合のMC役の人が「ヴェノム」にギャング役で出てた…という小ネタ (・∀・) ダカラナニ



次に、ダメだなぁと思ったところを書くと、全体的に適当というか。「タイの警察は何してんだよ」とか「もうキックボクサーじゃなくて総合格闘家じゃん」といったことは気にしないとしても。冒頭の「007 スカイフォール」を意識した予知夢(?)シーンは意味があるんだかないんだかって感じだし、刑務所でタイソンたちが親身になってくれる理由も今ひとつわからなかったし、前作同様、ラストの試合のルールは飲み込みづらいし…。なんか、全体的にちょっと思いついたことを工夫しないでそのまま投入している感があってイラッとした…って、伝わるでしょうか。例えば、闇試合の2ラウンド目、もったいぶったムードでヒジとヒザにナイフを付けるからさ、「これをメインにした攻防が繰り広げられるんだな」と期待していたら、「さらに両手に剣を持つ→基本的には剣で戦ってナイフは投げたりするだけ」だから、「なんだそりゃ ( ゚д゚)、ペッ」と。例えば、「カートがモンクットのドーピング薬を使って復活するシーン」は「喧嘩商売」の十兵衛vs金田みたいに「その薬を使って対等になった」的な描写を入れるとかさぁ。なんて言うんですかね、揃っている材料は良いのに調理方法がイマイチというか。その他、2度もある「死にかけるシーン」はどっちも冗長だったし(さすがに試合終了じゃないですかね)、そもそもモンクットが「相手が倒れるたびにいちいち勝利アピールする」のもワンパターンすぎて飽きたりして…。で、何よりも共演する人たちが豪華な分、やはり前作と同じく、アラン・ムウシーの華のなさが際だっていたのも残念だった次第。


前作にもあった「剣で戦う展開」。どうも好きになれないんだよなぁ。


アラン・ムウシー、身体能力は高いんですが、主演を張るにはスター性がない…ってのは可哀相ですかね。



でも、まぁ、前述の通り、アクション演出自体は頑張ってるし、前作同様、ヴァン・ダムはイキイキしてて微笑ましかったし、トータルするとそれなりに楽しめたという着地。なんとシネマート新宿では22日(木)に上映されるのでね、お手軽なB級格闘アクションが好きな人は足を運んでみるのも良いかもしれないし、良くないかもしれないな…(自信なさげな文章)。ちなみにWOWOWはすぐ解約するつもりだったんですけど、一緒に暮らしているお義母さんが気に入ってWOWOWで映画をよく観るようになっちゃったため、ああん、解約のタイミングを逸しているのでしたーー ('A`) イヤーン




1月9日に発売されるブルーレイ&DVDセット。すでに予約済みでございます ( ̄ー ̄) ニヤッ



タマフルのJCVD特集に出るキッカケとなったジョン・ストックウェル監督による前作。僕の感想はこんな感じ



ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演のオリジナル版。結局、これが一番好き。