ボス・ベイビー(吹替版)(ネタバレ) | 三角絞めでつかまえて2

ボス・ベイビー(吹替版)(ネタバレ)

ボス・ベイビー(吹替版)



原題:The Boss Baby
2017/アメリカ 上映時間97分
監督:トム・マクグラス
製作:ラムジー・アン・ナイトー
脚本:マイケル・マッカラーズ
音楽:スティーブ・マッツァーロ、ハンス・ジマー
声の出演(字幕版):アレック・ボールドウィン、スティーブ・ブシェーミ、ジミー・キンメル、リサ・クドロー、マイルズ・バクシ、トビー・マグワイア、ビビアン・イー、エリック・ベル・Jr.
声の出演(吹替版):ムロツヨシ、芳根京子、乙葉、石田明、宮野真守、山寺宏一
パンフレット:★★★(720円/コラム2本はタメになったし、翻訳者のインタビューも良かった)
(あらすじ)
パパとママと暮らす7歳の少年ティムの家に、黒いスーツに黒いネクタイを締めた赤ちゃん「ボス・ベイビー」がやって来た。ティムの弟だというその赤ちゃんは、まるで大人のように話すことができ、口が悪くて人使いも荒い。実は彼には、ある秘密の任務があり……。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




90点


※この記事は「シグマ15」に従って書いています。

一応、「観たい映画の覚え書き」では「△」を付けていましたが、予告編を観た瞬間、「絶対観ないな」と。似たようなムードの「コウノトリ大作戦!」にそれほど乗れなかったし、それ以上に「赤ちゃんがボスに!?」という設定がバカバカしいというか(苦笑)、心底どうでも良いなと思っていたんですけれども。毎日聴いているラジオ番組「アフター6ジャンクション」の中で宇多丸師匠が高評価しているのを耳にしましてね。そうなると、いつしか「気になるアイツ」になってしまった…ということで! 5月1日=ファーストデー割引を使用して、“劇場と一体化する試練”バルト9の2本目として、ケイジャンチキンを摂取しながら鑑賞いたしました。スゲーよくできた映画でしたよ… (ノω・、) グスン ちなみに監督は「マダガスカル」のトム・マクグラスでございます。


シアター2、午前中だったので、あまり人がいなかった記憶。



要は“ホームインベージョン系アクションコメディ”なんですが、スゲー舐めてました。アニメのクオリティの高さはもちろんのこと(特に妄想パートの2Dアニメ描写が素敵)、脚本も素晴らしくて、「これほどの怪物だったとは… (`Δ´;) ヌゥ」と冷や汗が流れたほど。もともと原作は「あかちゃん社長がやってきた」という「育児あるある」を面白おかしく描いた絵本だそうで。それを「赤ちゃんが生まれて、自分の居場所を奪われることを怖れる男の子の視点」で描くことで、劇中で起きていることが現実なのか妄想なのか曖昧にしているんですよ。だから、バカにしていた「赤ちゃんがボスに!?」という設定も、実際に観てみれば驚くほどゴクゴク飲み込めたし、むしろ僕も赤ちゃんの元で働きたいと思った…というのは、少し疲れているからなのかもしれませんな…(遠い目)。


観る前はこんな加藤清澄気分だったのですが…。
三角絞めでつかまえて-バカバカしい

映画が始まると、2秒で徳川光成のような気持ちに…って、どうでも良いですかね。
これほどの怪物だったとは!


なんとなく本編のアクションシーンを貼っておきますね↓




一応、雑にオチを書いておくと、「ティムとボスは赤ちゃんの存在を脅かす“フォーエバー・ワンコ”(=ずっと子犬のままの犬で、ペット業界への皮肉っぽい)の出荷を見事に止めて、ボスは会社に戻るも、すっかり彼を愛してしまったティムは手紙を送って、ボスは“弟”として帰ってくる」ってな駄話を成長したティムが娘に語っていて(成長した弟も出てくる)、その子の妹もまたボス・ベイビーだった…ってな調子であり、エンドクレジット後は劇中で何度も出てきたガンダルフ目覚まし時計が「日常に旅立て!」みたいなことを言って終わるんですが…。エンドクレジットで流れる「What the world needs now is love」が感動的でしてね (ノω・、) グスン ちょうど地獄映画「ラブレス」を観た直後というのもあって、「世界に必要なのは人を愛する心」というメッセージが心に染みたというか。スゲー観て良かったし、あらためて映画は予告編だけじゃ判断できないなって思ったり。何はともあれ、まだかろうじて上映している劇場もあるので、興味がある方はぜひぜひ〜。




ちょっとほしくなった原作絵本。アニメ絵本ジュニア向け小説も出ております。



デジタル盤のサントラ。輸入盤もあります。