2016年4月に観たDVDの覚え書き | 三角絞めでつかまえて2

2016年4月に観たDVDの覚え書き

※今回の記事は、「ディテンション」「鉄拳 Kazuya’S Revenge」「回転」「チャック・ノリス vs. 共産主義」のネタバレに触れているので、知りたくない人は気をつけて!!

例によって遅めになっちゃいましたが(汗)、毎月の恒例として「4月に観たDVDの感想」を雑にアップしておきますね↓


<1本目>
ディテンション




(あらすじ)
学生時代からの仲間の訃報で久しぶりに再会したハリス(ドミニク・パーセル)、キラ(ジョジー・マラン)、シッド(マーカス・トーマス)の3人。既婚者のハリスは以前付き会っていたキラと良いムードになり朝帰りしてしまう。妻のアリソン(クレア・クレイマー)はハリスに疑いの目を向けるが、彼は否定する。しかしその日から奇妙なことが起こり始め…。(以上、amazonより)

予告編はこんな感じ↓




60点


「ディテンション」と聞くと、ドルフ・ラングレン主演作を思い出す…というのはどうでも良いとして。ツイッターで相互フォローさせていただいている人間食べ食べカエルさんの<フィジカル幽霊ホラーと言えば『ディテンション』墓場でダンスしたらヤバイ悪霊が「うるせえ!」と復活するバトルホラー!幽霊が人間にマウントとって殴りつけ、ドミニク・パーセルが霊に必殺の裏拳をブチかます!フィジカルとホラーは紙一重なのだ!>という素敵なツイートを見てからずっと気になってしまって。近所のレンタル屋では見つからなかったものの、amazonビデオにあったので鑑賞しました。まぁまぁ愉快でしたヨ (・∀・) マァマァ 監督はマイク・メンデスで、作品を観るのはこれが初めてですが、「ザ・コンヴェント~死霊復活~」とかスゲー良いジャケットだと思ったり。

血塗れの尼さんがバイクに乗っているイカすジャケ。でも、実際に観たらこんなシーンはなさそうな気がしてならない。


友人の葬式の後、墓場にあった手紙を読んでみたところ、「死者を踊って弔おうぜ!ヘ(゚∀゚*)ノ レッツビギン!」みたいなことが書いてあったので(原題は「THE GRAVEDANCERS=墓場で踊る者たち」)、実践してみたら“祟りを呼ぶ儀式”だった→もれなく呪われまして ('A`) イヤーン 心霊研究家を頼ると、いろいろあって主人公&奥さん&博士(チェッキー・カリョ)だけ生き残ったーーって感じ。なんて言うんですかね、しっかりと派手に幽霊が襲ってくるタイプのホラーであり、ウワサ通り、マウントをとって殴ってきたりとアグレッシ部で、ドミニク・パーセルの方も肉弾戦を挑むものの、まったく歯が立たなかったのは残念でしたな…。正直、人間食べ食べカエルさんのツイートを読んで妄想した時の方が楽しかったなぁと。ただ、心霊研究家たちが出てきてからは勢いがあって良かったし、最後の「実は墓地の管理人が手紙を置いていた」というオチは結構好きでした。



<2本目>
鉄拳 Kazuya’S Revenge




(あらすじ)
過去の記憶をすべて失い、冷徹なボス“牧師”が率いる武装組織に拉致された孤高の青年“K”(ケイン・コスギ)。暗殺者になることを強いられた彼が唯一信じていたのは、命の危機を察した瞬間に自らが放つ殺人的な“本能の拳”のみ。驚異的なその潜在能力を買われた彼は、この世に蔓延る罪人たちを処刑するという闇の任務を与えられたのだ。ある時、組織を抜け出した裏切り者の始末を命じられた“K”は、牧師の知られざる本性と、自分のアイデンティティに関わる驚愕の真実を知ることになる……。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




60点


ケイン・コスギさんはなるべく応援したいのでね、本作が今年の「未体験ゾーンの映画たち」の1本にエントリーされたのを知った時は絶対観るつもりだったんですが、仕事が忙しくて見逃してしまって…。気がついたらレンタルが始まってたので、借りて観ました。今は「鉄拳」シリーズがどういう状況なのかサッパリわかっていない&何の期待もしてなかったせいか、そこそこ楽しかったですヨ (o^-')b ソコソコ! 原題は「TEKKEN2 KAZUYA'S REVENGE」であり、2010年に公開された「TEKKEN 鉄拳」に出てきたゲイリー・ダニエルズ(ブライアン・フューリー)やケイリー=ヒロユキ・タガワ(三島平八)が同じ役で登場しているものの、基本的には過去作との繋がりはなさそうな内容だったような。ちなみに監督は「バリスティック」カオス(懐かしい!)。

お話を雑に書いておくと、「記憶喪失の男が武装組織の暗殺者になる→自分が“三島一八”だということを思い出す→記憶を奪ったのが父の三島平八だと知って『オレたちの戦いはこれからだッ!ヽ(`Д´)ノ』エンディング」って感じだったような気がします、確か。基本的には楽しくて、箸で暗殺するシーンは愉快だったし、ケイン・コスギたちが繰り広げる格ゲーっぽい立ち技主体のアクションは悪くなかったんじゃないかと。…って、こうやって書くと結構面白そうなんですけど、ドラマの演出がタルい&画面が安い&「続きます」ムードが漂いすぎて盛り上がらない(なんか「帝国の逆襲」を意識してそうなのがイラッとする)などの理由により、60点という着地でございます。

箸で暗殺する場面は好みのタイプだったり。
箸で暗殺!

でも、今回の三島平八の髪型が普通なのはちょっと残念だったなぁ。
今回の三島平八

ビジュアルは前作の方がキッチリ似せてきて良かった…。そう思ったのは僕だけじゃないハズ。
前回の三島平八



<3本目>
回転




(あらすじ)
ミス・ギデンス(デボラ・カー)がブライハウスにやって来たのはそこに住む幼いマイルス(マーティン・スティーブンス)とフロラ(パメラ・フランクリン)の兄妹の家庭教師となるためだった。ブライハウスは古い屋敷で、兄妹は家庭教師のグロース夫人と生活していた。ある日庭で家の塔を見ていたギデンスは、見知らぬ男が彼女を見下ろしているのに気づいて恐怖に襲われた。彼女はすぐ塔への階段をかけ上ったが、塔の上にはマイルスがいるだけで男の影もなかった。数日後の夕方、突然いなくなったフロラを探し、ギデンスが池の端に行くと草むらの中に雨に濡れた黒衣の女が立っていた。その頃からギデンスは夜ごと、邸内を覆うささやき声に悩まされ、兄妹の行動に割り切れぬものがあることに気づいた。耐えかねたギデンスは、グロース夫人に真実を教えてくれと問いただした。グロース夫人の言葉によると、黒衣の女はギデンスの前に勤めていた家庭教師で、ある夜何者かに惨殺された執事の後を追って自殺したのであった。それ以来、2人の霊は兄妹の体を通して恋を語っているのであった。ギデンスはショック療法で兄妹を救おうと、まずフロラを激しく問いつめ霊を追い出すことに成功した。続いてマイルスを問い詰めたが、マイルスは語らぬばかりか、ギデンスの唇に自分の唇を重ねるのだった。しかしギデンスが追及を続けると、突然黒い男の影が現れ、マイルスは一言叫んだままこと切れてしまった。後には恐ろしいほどの静寂が流れ、マイルスを助けようとして果たなさかったギデンスの涙に濡れた祈りだけがいつまでもいつまでも続いていた。(以上、Movie Walkerより)

予告編はこんな感じ↓




60点


僕は、尊敬する映画評論家の町山智浩さんが配信されている「映画その他ムダ話(有料)」を愛聴しているんですが、4月に「一度は観ておけこの映画」として「回転」の解説(200円)が公開されましてね。「未見だから聴けないなぁ」と思っていたら、近所のレンタル屋に置いてあったので、借りてきました。それなりに面白かったヨ (´∀`) ソレナリ

話はMovie Walkerのあらすじの通りであり、町山さんの解説によると「いろいろな解釈ができるように作られている」そうなんですが、「幽霊は性的欲求不満を抱えた家庭教師の妄想なんだろうな~ (´・ω・`) カワイソウニ」って目線で観てました。まぁ、昔のモノクロ作品ならではの“味”はあるし、デボラ・カーはキレイだし、幽霊が出てくる場面とかは結構怖いんですけど…。ううむ、実はちょうど「ボーダーライン」を鑑賞した直後だった→心の中が“嘆きの検察官”アレハンドロでいっぱいだったので、幽霊なんてどうでも良かったーーという恐ろしく台無しな感想なのでした (o^-')b ゴメンナサイ!

町山さんの解説のサンプル音源を貼っておきますね↓





<4本目>
チャック・ノリス vs. 共産主義


チャック・ノリス vs. 共産主義

(あらすじ)
娯楽を締め出していた国、ルーマニア。だが人々はハリウッド映画を渇望し、プレーヤーを密輸。違法な上映会が開かれていた。(以上、Netflixより)

予告編はこんな感じ↓




70点


オリジナルドラマ「センス8」を観るためにNetflixに加入しようか迷っていた時、そーす太郎さんから本作を勧められまして。昨年観た「キャノンフィルムズ爆走風雲録」が良かった&4月頭に予約していたDVDが届いたこともあって、ちくしょう、スゲー観たくなったので加入。「センス8」を観た後、鑑賞いたしました。良い映画でしたヨ ( ;∀;) イイエイガダナー ハッキリ言って、そーす太郎さんの感想を読めば十分なんですが、僕なりに雑な感想を書いておきますね。

1980年代、娯楽が制限されていたチャウシェスク政権下のルーマニアで、“外国映画に勝手な吹き替えを付けたビデオ”を裏で流通させていた人たちや、ビデオ鑑賞会に参加してた人たちなどを描いたルーマニア産のドキュメンタリーでして。当時の人々の証言や再現ドラマが流れるんですが、映画を観るのが命懸けってのはスゴい状況だなぁと。「ビデオの吹き替えはイリーナ・ニスターという女性が1人だけでほとんど担当していて、どんな映画を観ても実際の音声にかぶさるように彼女の声だけが流れていた」という仕様にもビックリしましたね(男バージョンもあったけど不評だった)。

で、映画に触れたことで抑圧された国民たちのハートに火が点いていって、後のルーマニア革命に結びついたということなので、独裁者の立場で考えると他国の文化は制限すべき、ですな(突然、ダークサイドな文章)。基本的には文句ナシのタメになる映画なんですが、唯一納得できないのがタイトルでして。正直、巷のチャック・ノリス人気にいやらしく便乗しただけではないのか。劇中では「ブラッドスポーツ」「サイボーグ」が流れている上にジャン=クロード・ヴァン・ダムのファンが登場するんだから、「ヴァン・ダム vs. 共産主義」ではダメだったのか。そんな面倒くさい問い掛けを残して、この駄文を終えたいと思います。

こんなヴァン・ダムファンが出てるんだしさぁ…ダメかなぁ… (ノω・、) グスン
ヴァン・ダムファンのステファン

もし「チャック・ノリス映画の敵役は共産圏が多かったからじゃね?」と言われたら、ロジャー・ハーロンのように答える予定。
わかってたさ



そんなワケで、先月にDVDなどで観た作品は合計4本。変な文句を書いちゃいましたが(苦笑)、イチオシは「チャック・ノリス vs. 共産主義」ですかね。「こういうことがあったんだな~」と、かなり勉強になるんじゃないかしらん。以上、先月観たDVDの覚え書きでした。ではでは~。