かめおかゆみこ です。
４月２０日から、名古屋で開催される連続講座
「話すちから・聴くちから」の各回の内容について、解説しています。
第１回 ４月２０日（土） 話す 縦軸と横軸を使いこなす
第２回 ５月１８日（土） 話す ひとつの文にひとつの話題
第５回 ８月１８日（日）
話す 会話体を活用する
会話術のレッスンなのに、会話体。当たり前すぎ？（笑）
でも、けっこう使えるんですよ。これ。
大学時代、母子家庭で、４歳の男の子のいるおうちで、ベビ
ーシッター兼ホームキーパーのアルバイトをやっていました。
お母さんは、ばりばりのキャリアウーマンで、朝、男の子を保
育園にあずけると、帰宅するのは、ほぼ２１時過ぎです。
なので、帰ってくるころには、男の子はたいてい眠ってしまっ
ているのですが、たまあに早く帰って来られる日もあります。
ある日のこと。いつものように、２人でごはんを食べたあと、
遊んでいると、マンションの下のほうから声が聴こえました。
「いしや～きいも～ぉ、やっきいも！」
「かめちゃん、やきいも、食べたいね」
「いいね、食べよっか」
マンションの部屋は３階です。大急ぎで、財布をもつと、階段
を駆け下り、やきいも屋さんを追いかけました。
やきいも屋さんはすでに先に行っています。
「待って～」
そうして、ようやく、追いついて、やきいもをゲットして、食後の
おやつとして、ふたりで食べたのでした。
で、お伝えしたかったのは、この先。
この日、めずらしくお母さんが、いつもより早めに帰ってきた
んですね。やきいもの話がとても楽しかったので、お母さん
に伝えようと思いました。
そのとき、ふと思いついて、そのときのようすを「再現」しよう
と考えたんですね。登場人物は、私とその子、そして、やきい
も屋さん。その子がやきいも屋さんをやると言いました。
「いっしやきいも～ぉぉぉぉ」と、歩くその子。
「待ってくれえ～」と、オーバーアクションで追いかける私。
そして、無事に、やきいもをゲットして、おいしく食べるところ
までをやりました。楽しくて、めちゃくちゃ笑いました。
実際のやきいもも、少し残っていたので、お母さんにもおす
そわけをしました。お母さんもにこにこでした。
「やきいも買ったの？」
「はい。さっき、下を、やきいも屋さんが通りかかったので」
ふだんの会話なら、こんな感じになるでしょう。
でも、このときは、会話をそのまま再現して、しかも身振り手
振りまでつけたので、臨場感たっぷりに伝わりました。
日常会話のなかに、こんなふうに、会話体をとりいれると、
平板な話が、がぜん生き生きしてくるかもしれませんよ。
ぜひ、トライしてみてください。
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