私が2軒目のお店で一緒になった子で、他のお店でも一緒になってしまった嬢がいます。
狭い世界ですから、前のお店で一緒に働いていた子がまた同じお店で働くなんてことはよくあるんです。
できればもう二度と同じお店では働きたくない…そう思っていた嬢だけに、同じお店に入ってきたときはかなりショックでした。
優「あ~っ!ユキちゃん、久しぶり~♪会いたかった~、元気だった?」
ユキ「え~っ、優ちゃん!? どうしたの?」
優「えへへ、ユキちゃんがここに居るって聞いて来ちゃった(笑)」
この優ちゃんは最初に一緒に働いていたお店ではトラブルを起こして数ヶ月で辞めていき、その後は数軒のお店を出たり入ったりしていました。
私は前のお店でこの優ちゃんに懐かれて、かなり困った立場になってしまったことがあるんです。
数年前、私が働いていたお店に新人として入店した優ちゃんは、人懐こくて誰にでも笑顔を見せる可愛い後輩でした。
そんな彼女と一緒に飲みに行った次の日から、私のそばを離れなくなってしまったんです。
個室待機をしていれば部屋に遊びに来るし、控室にいれば隣に座っている嬢をどけてまで私の隣に座る(汗)
まさに彼女は私の金魚のフン状態になっていました。
そんな状態がしばらく続いて、なんとなく変だなぁと思い始めた頃、私がいちばん仲良くしていたカナちゃんが忠告してくれたんです。
カナ「優ちゃんにすごく懐かれてるけど、周り見たほうが良いよ。」
ユキ「なんで?周りって?」
カナ「優ちゃん、私のところに来て『ユキちゃんがカナさんの悪口言ってましたよ~』って言ってたよ。」
ユキ「はぁ~!?ちょっとなにそれ!?」
カナ「それを他の子にもやってるみたい。わかってる子は良いんだけどね…けっこう悪口の内容も具体的で、信じちゃう子もいるんじゃない?」
そういえば………カナちゃんと話していた後に優ちゃんに言われたことがあったんです。
優「ユキちゃん、カナさんと仲良いね。なんかヤキモチ焼いちゃう。」
そのときは『この子なんか変な子だなぁ』としか思わなかったんですが、この言葉の意味をもっと深く考えるべきでした。
ある日、お店の講習員の樹里さんに飲みに誘われて喜んでついていくと、お説教だったんです。
樹里「最近よく耳にするんだけど、ユキちゃん他の子の悪口をお客さんに言ってるんだってね。」
ユキ「ええっ!?私そんなことしてません。お客さんと他の子の話なんてしないですもん。」
樹里「でもいろいろ聞いてるよ、それで嫌な思いをしてる子もいるからね。」
ユキ「でも本当に言ってないんです…。なんでこんなことに…。」
その場は樹里さんといろいろ話したものの、自分の身の潔白を証明することができずモヤモヤしながら帰りました。
その数日後、カナちゃんとその話をしていて言われたんです。
カナ「それって、もしかして優ちゃんじゃない?あの子絶対何かやってるよ。」
ユキ「えっ………。」
カナちゃんに言われたことを思い出しました。
私がカナちゃんの悪口を言っていると優ちゃんに聞いたと言われたことです。
この出来事をきっかけに、他の子にも聞いて私が悪口を言っているという話の出所を調べてみました。
すべて優ちゃんだったんです。
もちろん、『お客さんから聞いたんだけど、ユキちゃんが○○さんのこと悪く言ってたらしい。』と言って周ったのも優ちゃん。
こんな出来事があって、私も自然と優ちゃんと話さなくなり、他の嬢からも疎まれ辞めていったんです。
そんな優ちゃんがまた同じお店にやってきたことで、ものすごい恐怖を感じたんです。
また同じようなことになったら大変です。
ちょうどこの頃、お店を移りたいと思って悩んでいたので、優ちゃんが来たことでキッパリ移ることができました。
辞めようかと考え始めてからが長い私にとっては珍しいことなんですが、優ちゃんが来てから一週間後のことでした。
彼女がなぜ、人を貶めるようなことをするのか…自分なりに考えたんです。
あるとき優ちゃんが私に言った言葉があったんです。
『大勢で話すのって苦手…少人数じゃないと仲良くできないんだぁ。』
自分が大勢と話したくないために、気が合うと思った私を孤立させたかったのかもしれないですよね…。
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