なお生きて思う事58 日本人の値打ち | 海南島のヨハネの黙示録

海南島のヨハネの黙示録

キリスト教の元宣教師・海南島のヨハネさんの不思議な体験の数々

2021年 6月18日

私が70歳で外国へ移住しようと思った時、神様は中国の海南島へ駐在させられた(中国は想定外で行きたくなかった)。

中国を知る為には、現地人と共に住むのが良いと思い、最初は通訳をしてくれる女子大生二人とマンションで暮らした。

するとすぐに母親と弟がやってきた。

現地には数十人の日本人が住んでいて、幾つかの注意をしてくれた。

「中国人を家に住まわせてはいけない。やがて家を取られるから」

「娘さんに惚れられてはならない。後で厄介なことが起きるから」

等であった。

(まー私には関係ないか)

と思っていたが、どちらも半分以上当たっていた。

通訳の学生と生活していると、言葉の勉強にはなった。

しかし、私は平素日本語で通した。

学生はすごい速さで日本語を覚えた。

標準語であったが、老人特有の言葉で乱暴であった。

学生はそのまま覚えてしまったので、就職試験では良い成績ではなかったようだ。

彼女たちは、東北、満州の出身で田舎出であるが、都会の生活にもすぐ慣れた。

一緒に住むと彼らの性質はよくわかった。

他人のものを勝手に使うのは平気である。

家族のつもりなのか...。

私が買い物から帰ると、まず母親等が袋を開ける。

美味しいものは食べてしまう。

欲しいものは、勝手に持っていってしまう。

「これはこんなにいらないはずだ。日本人は金持ちだからいつでも買える。もらっておこう」

である。

家族の中でも箱に入れて鍵をかける。

それをしないと取っても良いという意思表示だと言っていた。

嘘をつくのも平気である。

大声で罵り合っているのは日常である。

買い物でも難癖をつけて値切るは常識のようだ。

「5円や10円のことで10分もやり合うよりも、そのぶん働けばマシではないか」

と私が言えば、

「あれは中国人の楽しみなのよ」

との返事。

嘘とハッタリで、大声で罵り合う。

女同士での喧嘩も時々はある。

タクシーもメーターはあるが、乗るときに値段の交渉をする。

お客も途中で買い物等寄り道をさせる。

運転手も途中で客を乗せるなどお客を騙す。

騙し合いの社会である。

バスは料金が安いので、お客は荷物運びに使う。

床に荷物を置くので、歩くところがない。

これが中国の田舎の様である。

しかし、大都会では様相がガラリと変わる。

日本人と変わらない様に見える。

田舎の中国人に比べて、日本人はかなりの文明人の様に見える。

中国は大国であるので、とても一言では言い表せないが、国土の殆どを占める田舎と、各所にある都会、沿海部の大都会では、それぞれ大きく違うようだ。

「あの国はこんな国だ」

という表現は、中国には当てはまらないようだ。

多分、中国の数%の富裕層、特権階級の次ぐらいに、日本人は文明人の様に見える。


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