セックスピストルズ | ビートルズやメンバーへのミュージシャンの発言集 The Beatles  影響 評価 

ビートルズやメンバーへのミュージシャンの発言集 The Beatles  影響 評価 

 ビートルズやビートルズのメンバーに対するミュージシャンの発言は今までたくさんありました 。おそらくこれから先もたくさん発言される事でしょう。ここはビートルズが与えた影響を記録していく場所です。

追記しました。


ジョンライドン(ヴォーカル パブリックイミッジリミテッド)



         2014 映画


◎レノンですか?マッカートニーですか?


 レノンだよ。マッカートニには会った事があって彼のことは好きなんだけどね。だから困惑する問題だな。


        

         2015 オルタナティブネーション


 僕が知る限りではカートコバーンは(ティーンスピリット)っていう本当に優れた一曲を書いた。それは生涯で誰にとってもそういう曲を書けたのなら十分だって言えるようなものだろう。一つの完璧なポップソングを書くことっていうのは素晴らしいことだよ。カートコバーンとジョンレノンと僕の比較なんてわからないよ。そんなことを聞かれても困るよ。僕らはみんな全く違うって思うよ。僕だけはまだ生きているただ一人の人間っていうことだね。だけど僕の記憶の中ではジョンレノンの為にはいい場所があるんだ。いつでもね。(ワーキングクラスヒーロー)とそのアルバム(イマジン)は僕の音楽コレクションのハイライトだよ。

 

 

 




 (セックス)にジュークボックスが置いてあった。 誰かがビートルズのレコードをかけた。(アイムダウン)だった。誰かが(何てことだ!ビートルズじゃないか!)と金切り声を上げ、それをひったくった。店の周りで、みんながそのビートルズのレコードを蹴りはじめた。(冗談じゃない。ビートルズなんて大嫌いだ!)

 僕は思った。(すごい。奴らはビートルズを嫌っている。今まで誰もそんな事を口にしなかったのに。)






 僕は60年代の音楽はそんなに好きじゃない。ビートルズっていうなら、ツェッぺリンの方が好きだよ。ビートルズと同じアイルランド系なんだって言われてもね。。マルコムマクラレンはクリストーマスなんか連れてきたりして吐き気がしたよ。





 僕からするとビートルズは毒だった。父親と母親が毎日かけてるもんだから、錆びたくぎみたいに頭にこびりついてるんだ。わかる?(シーラブズユー イェーイェーイェー)なんてやられると頭から離れなくなっちゃうんだよ。


 (労働者階級の英雄)はマルコムマクラレンとパブにいた時にジュークボックスでかかっていた。75年、ピストルズを始めたばかりの頃だ。はっとしたね。まさに時代の声という気がした。それまではぴんと来なかったのにあの瞬間、すべてが理解出来た。この怒りと悔しさは本物なんだと。言葉に暴力が宿っていた。ピストルズの曲作りの参考になったよ。階級嫌悪とか怒り、敵意と言った大きな問題を曲に落とし込めるんだってわかったから。





            キューマガジン  2001


◎貴方はグレンマトロック(ベース)とラブラブな時間を過ごしましたか?


 もちろんそんな事はなかった。いや今の発言は違うかな。グレンは実際に僕にあまりにもポールマッカートニーを思い起こさせるんだよ。もし誰かが賞を僕らにくれるっていうなら、僕らの代わりにポールマッカートニーにあげたらいい。僕はビートルズでの彼の態様が決して好きじゃないんだ。だけど、僕は彼に何度か会った事があって本当に(その男)の事は好きなんだよ。僕の母と父がえんえんと僕にビートルズのレコードを聞かせ続けたのはマッカートニーの落ち度じゃない。その点でビートルズは僕にとって毒だった。

 
 でもマッカートニーは本物の男なんだよ。彼はテレビで彼自身を良く見せてないだろ?彼はあまりにとぼけて見えるよね。でもカメラがオフになった途端に彼はとてもいい奴になるんだ。僕らはテープの交換をしてるよ。




           ニュージーランドリスナー 2012


◎貴方はまだまだ音楽を追いかけ続けるのですか?


 うん 僕は音楽が好きなんだ。 聞いて!聞いて!僕にとって音楽はいつもそこにあるものだった。僕はビートルズが好きじゃなかったんだけど、僕の母親と父親は僕にそれを染み込ませたんだ。マッカートニーに対する両親の偏好があって、そのベースプレイヤーは本当に僕を悩ませたんだ。




           英ガーディアン 2010

 ポールマッカートニーのことは好きだよ。彼は長年に渡っていい曲を書いている。彼がロックの歴史において現在でも高い地位にいるのは当然のことだよ。




           英NME     2010

◎貴方が選ぶビートルズの一曲は?


 (レットイットビー)。僕のというより僕の両親の大好きな曲で良くかけてた。僕の子守歌みたいな曲だ。僕自身にはあまりビートルズの好きな曲は無いんだ。これは思い出の曲だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スティーヴ ジョーンズ(ギター)

 

 

           2014  映画

 

◎レノンですか?マッカートニーですか?

 

  マッカートニーだよ。

 

◎本当ですか

 

  ああ。 そうだよ。

 

◎本当に? 興味深いです。


  最近になって、ビートルズが好きになったんだ。以前はポップなものには全く興味がなかったんだ。 今はビートルズは好きだよ。でも実は子供の頃を思い出すとよりポップなものが好きだったんだけどね。

 

 

 

 

  ポールマッカートニーはただの(事実)なんだよ。実際にそういう人間がいるっていうね。私は若い頃、もっと反抗的だった頃、「ビートルズなんてクソ食らえ」という態度をとっていた。それは、ビートルズを冒涜していると考える人間たちを怒らせるためだった。でも、実際のところ、ポールマッカートニーのソングライティングを抜きにしたポピュラー音楽は現在では考え難いよね。ビートルズに関して私が高く評価する部分は、彼らが面白いことをした事だ。彼らは音楽についての音楽を作ったり、ジョークを言うために音楽を使ったりする。。。。彼らは音楽を定義するような音楽を書いたかと思えば、"Let It Be "のような誠実で時代を超越した音楽を書いたりするんだ。私はポールマッカートニーがメロディーを持ち、楽曲のバリエーションが多いことが好きだった。だからポール マッカートニーはただの(事実)なんだよ。君が彼が好きかどうかなんてもはや関係ない事だ。

 






グレンマトロック(「アナーキー イン ザ U.K.」「ゴッド セイヴ ザ クイーン」「プリティ ヴェイカント」などほとんどの楽曲の作詞作曲者 ベース)



 セックスピストルズの秘密は上昇志向のある僕みたいな若者の楽曲を、先の事なんかまるで考えていない若者が歌ったことにあった。ただし、今、聞いてみると僕らの音楽はただのポップミュージックの様に聞こえるかもしれないね。それは僕が聴いてきた音楽に由来している。その一つはビートルズだった。僕にはポールマッカートニーみたいなポップミュージックが体に染みついているんだ。




 僕はかつて(ポールマッカートニーが好きだった)という理由でバンドを解雇された事になっていた。確かに僕はポールが好きだったけど、バンドをやめた本当の理由はジョンライドン達とやりたくなくなったからなんだ。僕はもっともっと上手くなりたかったんだ。だけど、連中にはまったく上昇志向が無かった。僕は彼らに作曲の方法を教えたんだけど誰も作曲なんてやろうとしなかったし、僕は成功するために(セックス)で働いたけど他の人間は誰もそんなことしていなかった。



 マルコム マクラレンはセックスピストルズにはミュージシャンは要らないって考えてた。だけど僕にはこのバンドがすぐに駄目になってしまうことはわかっていた。
 

 

                             2018 ベースギター

 

 メロディックで足を踏み鳴らしたくなるというのが僕のベースラインだからな。昔から、ジェームス ジェマーソン、ジョン エントウィッスルやポール マッカートニーといったパンクとは無縁のプレイヤーが好きだったのさ。そういえばスペインでセックスピストルズとしてライブした時、ガンズ&ローゼスのダフマッケイガンが見に来たことがあってな。終演後(あんたってタムラモータウン風のプレイをするんだね。知らなかったよ。素晴らしい!)と言われたよ。ピストルズの場合、スティーヴ ジョーンズのギターは大抵、僕が考えたフレーズだから、ベースを弾く時にはさらに違うラインを練って、カウンターポイント的な事をやっていたからな。

 


ダフマッケイガン

 

 



              1998 ベースプレイヤーマガジン


 最初ギターを持ってたんだけど、僕にベースギターを持たせたのはポールマッカートニーなんだよ。彼は実際にレコードで教えてくれたんだ。この楽器はバンドの中にあってこその楽器なんだってね。


 彼はバンドの中でベースプレイヤーによるリズム、メロディー、ハーモニーを見せてくれたんだ。ビートルズというバンドで実際のバンドのコントロールというものを見せてくれた。ヴォーカリストを生かすためのベースのメロディー、ハーモニー。ベースプレーヤーのタイムによるバンドのグルーブ。etc. etc. 彼はバンドの中にいて実際のベースプレイヤーによるイニシアチブというものを教えてくれたんだよ。

 

 

 

 

 ポールマッカートニーは好きだった。彼はきっと今までで一番優れたソングライターだよ。彼は誰よりも音楽に情熱を持つ一方で誰よりも音楽を冷静に見ることができた。でも(ゴッドセイブザクイーン)の作者がポールマッカートニーを好きだというのはすごく矛盾してるよね。パンクムーブメントはザ ビートルズの影響を排除しようとしていたのに。一方、パンクバンドはある部分に彼らを隠し持っていた。

 

 

 

 

 

 





ジョンレノン  

      インタビュー

 死んだ人間をあがめたてまつるっていうのが、僕には分からないね。シドビシャスやジムモリスンをヒーローにするのも、僕にすればくだらないことさ。僕は生き抜いている人たちを大いに尊敬するね。



      ローリングストーン 1980
  
 死んだヒーローにはなりたくない。アイドル崇拝したがる批評家がいる。シドヴィシャスやジェームスディーンのようなデッドヒーローを求めてる。僕は死んだヒーローになることなんか興味ない。





ポールマッカートニー


      インタビュー 1979


◎若いミュージシャンたちに、例えばセックスピストルズなんかに、いいアドバイスをしてみたくはないかな?


 とても簡単だろうね。経験上、彼らに何を言ってやったらいいかわかるよ。一つは、自分のために尽くしてくれる正直な人物を見つける事だ。こんなレベルでいいのかな?


 でも、そういう風に忠告しても子供が年配者に対して、(ふん、やだね。この老いぼれのくそったれが。何がわかるってんだ。)って言うような事になっちゃうんじゃないのかな。そうとも僕には彼らが昔の僕らみたいになるに違いないってわかるからね。そんなわけで、そうした具合に人に近づいていくのは容易じゃない。


 僕は一度シドヴィシャスに会いに行くことを考えたんだ。会いに行って彼を落ち着かせることを言って、全てがOKになるようにとね。僕にはそんな風になってしまう人たちの事が本当に理解できる気がしているからね。

 

◎それで、シドヴィシャスが死んだわけだけど、あなたはどう思う?


 そう、まさしくね。わからないんだ。彼が死んでからどう考えていいのかわからなかった。誰にもわからない。ルーカン卿は行方不明だ。(彼は若いイギリス貴族で殺人容疑をかけられ失踪した )

 

 

 

 


(Pretty Vacant)の音は本当によく出来てて、もちろんバンドのエネルギーはセンセーショナルだった。それは否定される必要はないわけでね。最初は衝撃的だったね。恐ろしいことにたった1日か2日で音楽が突然変異したんだ。「なんてこった!イギリスでは何が起こっているんだい!?」ってね。

 


 その時、僕の娘は本当にパンクに夢中だったね。彼女がクラッシュ、ダムド、ビリーアイドル(ジェネレーションX)なんかのコンサートに行ってた。本当によく行ってたな。驚くかもしれないけど、僕は一番上の娘に教えられたんだよ。



 僕はそれが必然であり、レコードが本当に素晴らしいんで、(Pretty Vacant)がいかにすごいか理解したね。それはクリストーマスの手によりプロデュースされていた。知っていたんだけどね。だって彼はジョージマーティンのアシスタントでいくつかのビートルズの作品を手伝っていたしね。