追記の追記 サミーヘイガー 部分を追記しました。
エディーヴァンヘイレン追悼。今更どうこういうこともないのですが、派手なリードだけじゃなくてかつてドラムをしていたためなんですかね、タイムもきちんとしているし、正確な演奏でしたよね。例えプロのギタープレーヤーでもほとんどの人は派手だけで終わっている人であふれていて、今でもそうで何とかしてほしいのですが、本当に素晴らしい演奏でたのしませていただきました。ソングライティングも素晴らしかったですし。。。記事を追加して再掲載します。
Van Halen
エディーヴァンヘイレン(ソングライター ギター キーボード)
ラヴァマガジン 2014
◎貴方のビートルズの一曲はなんですか?
(アビーロード)は全体として君たちを旅に連れ出してくれるアルバムだろう。そして(アイウォントユー)はそういった旅の中でも特別なものだ。あのモンスターリフはまるで永遠に続くようだけど、その後、突然、君を崖から突き落とすだろう。それからレノンのヴォーカルはとても情熱的だったよね。
ジョンレノンは自分の声を嫌っていた。丁度、ヘンドリクスが彼の声を嫌っていたようにね。僕は彼らが典型的なシンガーではなかったという事実が彼らをより表現力豊かにしたのだと思っている。たくさんの訓練を積んだシンガーでは彼らの様なインパクトを与えることは出来なかった。
ローリングストーン 1995
◎どのようにして小さなホロウィッツはロックンロールに占領されたんですか?
僕らはデイヴクラークファイブを聴いたんだ。
◎ビートルズじゃなかったんですか?
アレックスと僕はハードデイズナイトを見るために地元の劇場に行き、女の子たちは叫んでいた。アレックスはそれを愛してた。でも僕にとっては「グラッドオールオーバー」だった。今日まで、僕はそれらの古い録音のいくつかを聞いていて、彼らは魔法を持っていた。彼らは悪者だった。すべての子供は、模型の車や工作をする段階を経るよね。僕は箱や紙を使って、スネアドラムのようなものを作り、デイブクラークファイブの楽曲と一緒に演奏した。4年生の頃の僕が夢中になったのはドラミングだった。
僕はギターとの出会いが運命的だったなんて思ってないんだ。かつてバンドで僕がドラムをしてたんだけど、僕の兄がドラムがとても上手になったから、僕はギターになったんだ。仕方なくだったんだよ。
ヴァンヘイレン ビートルズカヴァー
デヴィッドリーロス(ヴォーカル)
僕は60年代の音楽が好きなんだ。ビーチボーイズ、外国人だけどビートルズ、キンクスは本当に大好きだった。
◎あなたにとってビートルズとは?
最高のバンドだよ。それ以上の表現は望めないね。僕らは彼らの世代だったんだよ。
オルタネイティブネイション2019
ヴァンヘイレンのフロントマン、デヴィッド リー ロスがジョー ローガンとの新しいインタビューで、ポールマッカートニーとジョンレノンがビートルズの中でどのようにしてダークなサウンドを生み出したのか、そしてそのバランスがどのようにしてそれを生み出したのか、その真相を明らかにしました。
僕らはジャズを昔のビートルズのスタイルでやってるよ。それはジャズに興味を持っている人には最高の方法だよ。オールドレノンノートとマッカートニーノートだよ。マッカートニーノートはいつもなんだかハッピーな感じなんだよね。実際にヘンソンスタジオでサー ポールに会ったことがあるんだけど、彼は本当に幸せそうだったよ。
彼のノートはこんな感じ。(ロスがハッピーソングノートを歌う♪)聴いてよ。かなりプリティーな感じだろ?もう一回やるよ。(もう一回歌う♪)
レノン?彼はキャラメルの中にある塩だったんだ。そうだな。闇があって、エッジがあって、影がある。最後の3つのノートを聞いてくれ。(ロスは幸せな歌の暗めのバージョンを歌う)
◎ああ、ドロップオフみたいですね。
最後の3つのノートの間にダークさがあるんだ。チョコの中にコショウが少し入ってるよ。ちょっと切なくて、ちょっとメランコリーな感じがするんだけど、この2人のパートを合わせると、そうは聞こえないんだ。だから、できることなら両方のパートを歌いたいんだ。それは僕のキャリアのようにほろ苦い曲だよ(ロスとインタビュアが笑う)。僕の(かつての3人の親戚)みたいな感じだね。
◎ジャズはワインを味わうように聴かないといけないんですか?
そんな感じで一番最適なのがセロニアス モンクかなあ。つまり、右手がポールで、左手がジョンで、ビートルズではそれが効いているんだよ。幸せなのか悲しいのかはわからない。君の昨夜の夕食はどうだったかな?つまり同じだよ。それは僕らの周りの状況を表しているんだ。ディズニーみたいに嬉しいだけじゃない。悲しいだけじゃない。レナード コーエンみたいにね レナード コーエンを思い浮かべてみて。(ロスがレナードコーエンを真似る。)
デヴィッドリーロス ビートルズカヴァー
サミー ヘイガー(ヴォーカル)
ローリングストーン誌 2017
◎あなたのヒーローは誰ですか?
エルビスだよ。彼は偉大なシンガーで、当時としては破天荒な格好をしていて、みんなが彼を殴りたいと思っていた。ビートルズは素晴らしかった。ビートルズは素晴らしかったんだけど、彼らは結局、自分たちがやっていることから逃げ出した4人の男だった訳だ。ブライアン エプスタインがそれを作り出したようなものなんだ。でも、エルヴィスは自分自身を作り上げただろ。彼は年老いて太って、おかしなことばかりしていたけど、私は彼が好きだった。
クラッシックロック 2015
〇人生を変えた 10枚のアルバム
リトル リチャード Here's Little Richard (1955)
彼の歌声を聴いたとき、私はノックアウトされた。リトルリチャードの歌い方が好きなんだ。"Here's Little Richard "がすべての始まりだ。素晴らしい曲が詰まっていて、初めて聴いたときは幼いながらに「これはすごい!」と思った。聴いた瞬間に夢中になったんだ。リトルリチャードのようなものは存在しなかったんだ。
ザ ローリング ストーンズ 12 X 5 (1964)
このレコードは、私に大きな影響を与えた次のレコードだった。私には姉がいたので、姉たちが聴いていたリトル リチャード、チャック ベリー、エルヴィスを聴いていた。リトル リチャード、チャック ベリー、エルビス。それを聴いてから、ギターを弾いたり、歌を歌ったりするようになった。
ローリング ストーンズのアメリカでの初ライブは、サンバーナーディーノのスイング オーディトリアムで観たんだ。入場料もないのに、とにかく見ようと思って会場の外をウロウロしていた。バンドがスクールバスでやってきて、ラジオの人たちと一緒に降りてきて、「うわ、ストーンズって背が低いんだ。私と同じサイズだ!」と思った。僕は彼らに忍び寄り、彼らと一緒にその場を歩いた。僕と仲間は彼らと同じような格好をしていて、完全にストーンズ フリークだったから。みんな僕らをバンドの付き人と勘違いしていたんだ。だからショーを全部見近くで見られた。
ドノヴァン サンシャイン スーパーマン (1966年)
僕はまだバンドをやっていなかったんだけど、僕ともう一人の男は一緒に曲を演奏することに取り組んでいた。ドノヴァンを聴いて、"ああ、私もあんな風になりたい "と思ったんだ。若いシンガーソングライターだった私は大好きなディラン以上に、彼にとてもインスパイアされていた。でもディランがエッジの効いた感じなのに対して、ドノヴァンはマジカルな感じがしたから、僕には明確な違いがあった。
ラジオで『Catch the Wind』を聴いて、アルバム『What's Bin Did and What's Bin Hid』(1965年)を買ったんだけど、一番影響を受けたのは『Sunshine Superman』だった。その時、ディランと同じようにすべてをエレクトリックにしていた。私は「よし、これならできる」と思った。最初の2枚のソロ アルバムでは、ドノヴァンの曲をやったんだ。
彼はとてもクールでエレガントだと思った。15歳のとき、トリップというクラブに彼を見に行ったんだけど、彼はアコースティックギターを持って、頭のてっぺんからつま先までベルベットの服を着て出てきたんだ。まるで天使のようだった。その後、バンドと一緒に2セット目をやったんだけど、ストラトをフェンダーのアンプで鳴らしていた。私はびっくりした。あの男になりたかったよ。
クリーム ディズレーリ ギアーズ(1967年)
Donovanの次に大きな影響を受けたのはCreamだった。フレッシュクリームも好きだったけど、『Disraeli Gears』は僕がエリック クラプトンにのめり込むきっかけになったアルバムだ。もう擦り切れたよ。このアルバムに収録されているすべてのソロが魅力的なんだ。
サンシャイン オブ ユア ラヴ は無人島にいるような気分になれる名曲だ。この曲は何度も何度も聴き返している。Outside Woman Blues、Strange Brew、We're Going Wrongは素晴らしい曲だ。そして、SWLABR 。。。すごい、どれだけいい曲なんだ?サイケデリックな歌詞と、心を揺さぶるようなソロの間にトリップを感じることができるんだ。
ヴァン モリソン ムーンダンス (1970)
突然、ヴァン モリソンにハマったんだ。ロックにどっぷりだったんだけど、神秘的なシンガーソングライターの雰囲気がとても魅力的だった。そういうアーティストになりたいと考えたんだ。『ムーンダンス』は作曲や歌、ギターの弾き方を学んでいた頃の私にとって、大きな意味を持つアルバムだった。『And It Stoned Me』『Moondance』『Caravan』......なんと美しい曲たちだろう。Into the Mysticは、このアルバムの中で一番好きな曲だ。この曲は、聴く者を惹きつけてやまないムードを作り出している。ゴージャスでタイムレスな音楽だ。
ザ ビートルズ サージェント ペパーズ ロンリー ハーツ クラブ バンド(1967年)
ビートルズと僕のサイケデリックな時代のピークだった。私たちは一緒にピークを迎えたようなものだよ。仲間と一緒に徹夜でアシッドをやりながら、『サージェント ペパー』を聴いていたものだよ。つまり、レコードそのものがトリップに連れて行ってくれたんだ。そこへ行くのに他のものは必要なかった。間違いなく史上最高のサイケデリックレコードだよ。
音楽のアレンジ、サウンド、アルバムの展開など、ビートルズがいかに偉大であったにせよ、これは彼らにとって出発点であり、未来への大きな一歩となった。ジョージ マーティンの功績も大きい。ビートルズが曲を作ったのに、彼はそれをアレンジしたんだ。彼は、彼らのアイデアを解釈し、オーケストレーションでそれを強化する方法を知っていた。天才的な仕事だ。
ジェフ ベック トゥルース(1968年)
私はビートルズとストーンズが同じ時期に出てきたと感じがする。ボブ ディランとドノヴァンもそうだし、ジェフ ベックとレッド ツェッペリンもそうだ。音楽はそういうものだ。音楽も同じで、白っぽいバンドと暗くてエッジの効いたバンドが常に存在するんだ。
これは、ジェフ ベックとロッド スチュワートのアルバムというものだろうね。Truthのアルバムを聴いたとき、僕はロッド スチュワートとジェフ ベックに同時になろうとしたんだ。収録されている曲はすべて覚えたよ。ベックはヤードバーズから知っていて、大ファンだったから、彼が自分のことをやっているのを聴くのは刺激的だったんだ。このレコードは私の心を完全に揺さぶり、私の人生を変えた。
レッド ツェッペリン - Led Zeppelin (1968年)
私はジミー ペイジの大ファンでもあった。ヤードバーズでの彼も好きだったが、ツェッペリンはそれを新しいレベルに引き上げてくれた。私は自分の旅のすべてを、発売されたこれらのレコードと組み合わせたようなものだった。ロッド スチュワートみたいに歌いたいし、ジェフ ベックやジミー ペイジのようにギターを弾きたい。エリック クラプトンもそうだし、特に彼のようなね。それらを自分の音楽の中に取り込みたかったんだ。
Good Times Bad Timesは、私がツェッペリンで初めて聴いた曲で、レコードを全部手に入れなければならないと思ったんだ。バンド全員と私は1つの部屋の広葉樹の床で寝ていました。小さなでたらめなレコードプレーヤーがあって、それで初めてこのアルバムを聴いたんだ。そして、その信頼できないレコードプレーヤーで聴いても、やはり素晴らしい音だった。どうやったらこのギターの音が出るんだろう?それはとてもヘヴィーだったよ。
ピンク フロイド ウィッシュ ユー ワー ヒア(1975年)
このレコードを宗教的に聴いていて、こういうアーティストになりたいと思った。神秘性を持ちたかったんだ。ピーター・ガブリエルも。彼とピンクフロイドの間で、『こういう音楽が作れれば......』と思ったけど、自分じゃないんだよね。僕はどちらかというと、ステージ上を飛び回って、全力で歌い、全力で演奏するのが好きなんだ。暗くはないんだ。
それでも、ピンク フロイドがやったことは大好きだ。これは彼らのベスト盤のひとつだ。デヴィッド ギルモアのギタープレイは信じられないほど素晴らしい。彼のサウンドとスタイル、ビビビとくるような演奏は、僕にはとても合っている。ピンクフロイドは深みがある。彼らは君を新しい場所に連れて行くと思うよ。
デヴィッド ボウイ 「ジギー スターダスト アンド ザ スパイダース フロム マーズの興亡」(1972年)
これは僕にとってとても重要なレコードだった。モントローズを脱退したとき、僕の最初のバンドはサミー ワイルド アンド ザ ダスト クラウドという名前だった。架空の名前も何もかも持っていた。僕は宇宙時代のサイケデリックなSFショーを組み立てたんだ。プロダクションもなく、持っていたのはスター マシーンだけだったがやってみた。
契約してレコード会社は「いや、お前はサミー ヘイガーだ」と言った。だから俺は "OK "と言って、その通りにしたんだ。もし、『お前はジョー ブローだ』と言われたら、『問題ない』と答えただろうね。でも、僕はデヴィッド・ボウイのようなグラム時代に夢中だったんだ。ジャスティス ブラザーズというソウルバンドをやっていた時にロニー モントローズが会いに来て、顔中キラキラさせて、口紅、アイメイク、マニキュア、全部やっていた。サテンのパンツにアクセサリーとヒールの高い靴を履いていた。女装家ではなく、グラム ロッカーだった。それが私だった。それが私だったんだよ。
ボウイは私に大きな影響を与えた。私の最初のソロアルバムを聴くと、どのアルバムにもSF的な曲があるんだ。最初は『Silver Lights』、それから『Little Star/Eclipse』。それから『Crack in the World』は、ピンク フロイドのパクリだ。ボウイがやったように、僕はいつも未来について書いていたんだ。コンセプトレコードを作りたかったんだけど、結局できなかった。
メタルヘッド 2021
ビートルズ のメンバーにいるような気分だよ。ステージに立つたびに、みんなが夢中になってくれて、信じられないくらいだよ。みんなが夢中になってくれて、ファンがついて、有名になっていく、そんな感覚。ライヴでは、観客が一晩中、一言一句漏らさず歌っているんだ。まるで自分がチアリーディングをしているような気分だよ。オーケストラのリーダーみたいにタクトを振って、観客を楽しませることができるんだ。
ロックセレブリティー 2021
ウォルフガング ヴァン ヘイレンはすべての楽器を演奏しているんだけど、それがバンドのように聞こえるんだ。一方、ポール マッカートニーがソロアルバムですべての楽器を演奏すると、(ポールマッカートニー)のように聞こえるよね?でも、この男はバンドのように聞こえるんだ。つまり、彼がどんな風に育ったかを見てほしいんだ。彼はあのスタジオで僕らと一緒に演奏していた。ツアーでも一緒だった。彼はその辺にいたんだ。
サミーヘイガー ビートルズカヴァー
マイケル アンソニー(ベース ソングライター)
◎あなたが若い頃に夢中になったものは何ですか?
野球と音楽と女の子だね。第一に僕はプロフェッショナルな野球選手になりたかったんだ。運動は本当にいいよ。体と心を健康にしてくれるからね。今でも大好きだよ。もし音楽を選ばなかったら。。ってよく考えるんだ。
それから音楽は古いロックを聴いていたよ。レッドツェッペリンとかビートルズ、ストーンズ、クリームと言った様な音楽だね。だけど僕は野球をやっていたから、楽器にお金をかけられなかったんだ。ベースを弾きたかったけど、ギターの方が安かったのでギターを買って1弦と2弦を外して練習してたんだよ。女の子は。。まあきっと君と一緒だよ。
アンダーカヴァー 2009年
◎あなたが尊敬しているベースプレイヤーは誰ですか?
僕は全てのオールドロッカーたちと一緒に育ったんだよ。ジョンエントィッスルとかジャックブルースとかね。僕はジェームスジェマーソンみたいな古いブルースガイ達を聴いてたんだ。そして最初にベースを弾き始めた時は、エレクトリックフラッグというバンドで演奏していたハーヴィーブルックスを聴いてた。僕はオールドロックバンドのオールドロックベースプレイヤー達をみんな聴いていたよ。
◎ポールマッカートニーはベースプレイヤーとして過小評価されていると思いませんか?
そう思うよ。君は昔、アビーロードの様なアルバムを聴いただろ?そこには(She's So Heavy)みたいな楽曲があって、その時、君は彼が60年代後半に演奏したいくつかのベースラインを聴いたはずだ。ポールマッカートニーは確かにギターを上手に引いたし、良いキーヴォードプレイヤーだったけど、僕が彼のベース演奏を注意して聴いていた時、彼はいくつかの最高のベース演奏をしたんだよ。彼は本当に過小評価されているベースプレイヤーだよ。
プレイヤーとして考えると、演奏が下手なシンガーやソングライターをちょっと馬鹿にしたくなるんだ。(だけど彼は演奏が下手だ。)なんて。。。だけど、ポールマッカートニーのことを考えると。。。歌もソングライトも演奏も上手いなんて。。。