こんにちは!
介護用品スタッフ1号です
今回はスロープ編2回目
可搬型・2本組タイプについてお話しします
【可搬型スロープ(2本組タイプ)】
・段差の大きさに合わせて
スロープの長さにバリエーションがある
・様々な段差に対応できる
伸縮式のスロープもある
・アルミ製
持ち運びはやや重く感じるかも?
・私は上がり框が斜めに切ってある場合に
よく導入しました
・介護保険でのレンタルが可能で
スロープの長さによって
月々500円~800円くらいで
レンタルできます
(利用者負担1割の場合)
【スロープの設置について】
可搬型スロープは使用する時だけ設置します
・あらかじめ使用する車椅子の
車輪幅に合わせてスロープを設置します
(設置場所にビニールテープを貼るなど
設置する位置の目安があると便利です)
・スロープの上端部を段差に載せます
(乗せ方が浅いと
使用中にスロープ上端部が
段差から外れ落ちてしまう恐れがあるので
厚めに載せること)
・車いすを押して段差を上がります
・段差を降りる際は後ろ向きで降ります
(前向きに降りようとすると
利用者が前方に転落する危険があるので
厳禁です)
・使用しない時は
下駄箱の脇や下の隙間などに置いておきます
※とはいっても場所はとるので
保管スペースの確保も重要で
スペースが確保できなかったり
つけ外しが面倒だったりする場合
段差につけっぱなしにしておく家も
【留意点】
・2本のスロープに車輪を通して
上げ下ろしする仕組みの為
車いすを押す人の足場が不安定
(スロープに大股で乗って押すのは大変です)
・設置場所に注意
段差にスロープの上端部の掛かりが浅いと
操作中にスロープが段差から外れて
事故のリスク有
・スロープの上端部・下端部が
フラットでなければ設置できません
凹凸のあるところは×
・車いすの足置きが地面スレスレの場合は
スロープを上がる際に
足置き裏とスロープが
干渉してしまう恐れあり
傾斜がきつめだと特に
【スロープの長さと段差の関係】
短いスロープにすればするほど急な傾斜となり
車椅子をを押す作業が大変であり危険です
私は普段から傾斜10度くらいを基準に
考えて選定していました
一般的には
傾斜が5度…ゆるやか
10度…標準
15度…急勾配
という目安になります
例えば段差30センチの場合のスロープの長さは
ゆるやかな傾斜(5度)…約300㎝
標準的な傾斜(10度)…約170㎝
急勾配の傾斜(15度)…約110㎝
といった感じです
昔からある家は普通に玄関上がり框は
30㎝以上の段差があるので
標準の傾斜10度に合うスロープが
付く条件を満たさない家が多いです
そこでやむなく更に短い
150㎝や120㎝のスロープを
選定したりするのですが
15度以上の急勾配になると
一般の方は押すことが困難です
手慣れたデイの送迎の職員さんに
実際に試してもらって
「これくらいなら全然いけますよ!」
という返事をもらった上で
短いスロープを導入したり…
標準の傾斜で
スロープを設置できる家屋が少ない
というのがこれまでの経験で思うところです
あとは
都市部では段差自体が少ない家が多かったり
狭い家屋が多かったり
どちらかというと
地方の方がスロープのニーズは高いです
【まとめ】
2本組タイプのスロープは
前回ご紹介した折りたたみタイプに比べると
使いづらいですが
上がり框が斜めに切ってあったり
保管スペースの制限があったりする場合には
有効です
使う用途によって
有効な商品だと思いますので
玄関上がり降りで困っている方は
導入について考えてみてはどうでしょうか?
ちなみに
最適な福祉用具選定のお手伝いをするのは
私たち福祉用具専門相談員の仕事です
地域の福祉用具専門相談員に
遠慮なく相談していただければ
きっとより適合した機種選定を
行ってくれると思います!
ではでは。