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介護マップ ブログ

共同メディアが発行する、愛知・三重・静岡の
地域介護支援マップ、介護マップのブログです

愛知県でも数多くの介護施設を運営している社会福祉法人サン・ビジョンさんが、岐阜駅前に新しい介護施設をオープン。

といっても、ごく普通の施設のオープンではなく、規模や立地などが従来の介護施設のイメージを覆すほど!

 

施設名:ジョイフル岐阜駅

オープン日:今春予定

電話:058-264-2811

HP:https://e-sunlife.or.jp/facility/2900/

 

岐阜駅と歩行者専用デッキで直結した高層ビル、岐阜イーストライジング24の3~17Fにジョイフル岐阜駅は入所します。

岐阜イーストライジングは今年1月31日に竣工したばかりの高層ビルで、高さ約90m、24階建てとなります。

1・2階には商業施設、高層階は高級(多分)分譲住宅という、岐阜市の新しいシンボルです。

そしてその半分以上を占めるのが、介護施設のジョイフル岐阜駅。

 

16-17Fは36戸のサ高住が入ります。天気が良ければ名駅のタワー群まで見渡せるため、普通のマンションとして考えてもかなり人気の立地なのでは?

さらに特別養護老人ホームや介護付有料老人ホームは各100床を誇り、低層階にはショートステイや地域交流センターの機能も備えます。

岐阜市では同じく駅直結の高層ビル・シティタワー43にも住宅型有料老人ホームが入居した医療・介護フロアがあり、入居待ちが続いている模様。車は運転できないけど買い物はできるほど元気であれば、雨の日でも歩行者デッキでお出かけできる駅ビル施設は生活に便利ですし、家のドアから名駅まで20分(リニア開業後なら品川へも1時間少々)なので、離れた家族が訪問することも楽そうです。

 

入居系の介護施設というと緑豊かな郊外や、閑静な住宅街への進出が顕著でしたが、老後を街中で過ごしたいという高齢者の需要や、コンパクトシティ&駅前再開発を目指す地方中核都市の意向もあり、同様の駅前ビル介護はこれから増えていきそです。

 

介護の現場でトラブルの原因となりやすいのが「トイレ、排泄」問題。

要介護者にとっては、悩みを話しづらい“恥ずかしい”テーマ。

要介護者にとっても、体力的にも精神的にもストレスが大きい“キツイ”テーマです。

しかし排泄は生活の基本であり、介護する上で避けては通れない大問題です。

 

そこで1/28に名古屋市が「高齢者排せつケアコールセンター」を開設し、介護者と要介護者の悩みに電話で答える窓口を開設しました。

電話番号:052-364-8172
開設時間:月~金 10:00~16:00 ※年末年始、祝休日除く

尿漏れや便秘などの悩み、介護オムツや介助姿勢、声掛けのタイミングなど介護の悩みに、看護師などの専門員がお答えします。

もちろん匿名なので、「人に相談するのが恥ずかしく我慢していた」という人も安心。

 

それでも電話はハードルが高いという人にオススメなのが、「排泄ケアナビ」(http://www.carenavi.jp/)というサイトです。

おむつ大手のユニ・チャームさんが運営しているサイトで、特にQ&Aが充実しています。

おむつメーカーのサイトにも関わらず、紙おむつをなるべく使わずに済む方法なども載っていて、販売サイトへの誘導も最小限で安心です。

 

 

 

昨日紹介した記事

会社員として優秀なほど「介護敗戦」に突き進む

に関連して、お金のためにこそ「在宅介護はプロを活用しよう」というオマケです。

 

小さなお子さんを保育園に預けたことのある人で、「保育園代が高い」と感じた人はあまりいないと思います。これは「保育士の魔法のような寝かしつけ手腕」の価値はもちろん、親自身が働けるようになることや、保育園代に対し、自治体から補助が出ていることが重要です。

 

在宅介護も構造は同じです。

要介護3の親の面倒を在宅で見た場合、ひと月で2万円ほどかかると言われています(1割負担の場合)。そして月2万円と聞くと、血のつながった親だし、自分で介護をしようと考える人も少なくないようです。

 

しかし待っているのは、月2万円の介護労働ではありません。あなたの支払いは月2万円ですが、1割負担なので介護保険から月18万円が支払われていています。つまり、あなたの介護労働はプロに月20万円を支払う内容と等しいものとなります。現在の仕事を続けたまま、月20万円の副業(肉体労働)が可能でない限り、介護離職へと突き進むことになるでしょう。主婦が介護するにしても、いままでの家事+月20万円労働負担が増えることを覚悟すべきです。

逆に言えば、介護のプロに月2万円を払えば、親は月20万円分のプロの手によるサービスが受けられるのです。

 

もちろん育児の全てを保育園に頼れないように、在宅介護も同居する介護者の労働負担は必ず発生します。だからこそ、お金を払っても一部をプロに肩代わりしてもらうのが賢いと思いませんか?

 

※社会保障費の増大が国の財政を圧迫している話は、また別に議論すべき話ですが…

 

家族の介護についてよく聞くアドバイスは

「周囲を頼れ」「抱え込むな」「介護離職はするな」などですが、

非常に正論でこれらの理由を説明をしている記事が日経ビジネス様にありましたので、ご紹介です。

 

会社員として優秀なほど「介護敗戦」に突き進む

筆者は「となりのかいご」の川内潤さん。

家族介護への取り組み方や考え方を、会社のプロジェクトとの違いを例に、分かりやすく説明しています。

 

一般のプロジェクト成功を目標に計画し、取り組む。売上アップなどの成果を伴う

家族の介護→基本は要介護者の「死」によって終わりを迎える撤退戦。途中においても上向きの成果はあまり見込めない

 

親を介護する目的→親の幸せを達成する

親を介護する手段→身体介護等で親に直接手を差し伸べる、プロの手を借りる、親族に相談する等

 

目的のために正しい手段を選択することが大切であり、「愛情をもとに全て私がやってあげる介護」は、「熱意をもとに全て一人で担当するプロジェクト」とおなじくらい失敗します。

 

詳しくはリンク先の記事(結構長い)をお読みいただきたいのですが、家族を介護することに漠然と不安を感じている人、現在介護中で行き詰まりを感じている人にとっては、問題をクリアにしてくれる良質の記事だと思います。

 

 

認知症にアニマルセラピーが…とかの医学的な話題ではなく、要介護や要支援の方向けに実施している、名古屋市の取り組みを一つ紹介します。

そもそも市町村が実施する高齢者向けのイベントは、自立の方や要支援予備軍の方を対象としていることが多く、「要介護の方が参加できるのは認知症カフェやアート作品展ぐらい」だと思い込んでました。ですが、探せば要介護者をメイン対象とした参加型のイベントもあるんですね。同じような認識の高齢者のご家族や、施設介護士の方がいましたら、ぜひ自身の自治体でも調べてみて下さい。

 

「わんにゃんなごやか教室」は、名古屋市の動物愛護センターが実施している高齢者向けの人気の催し…かどうかは実はよく知らないのですが、少なくとも10年以上続いているようです。

動物愛護センターは、捨て猫などの、いわゆる保護された犬や猫などの動物を保護している施設で、一般の方や学生向けの動物愛護体験も盛んに実施しています。その中で対象を高齢者に特化したのが「わんにゃんなごやか教室」。他の体験イベントが飼い主探しを主目的の一つとしているのに対し、こちらは高齢者が犬や猫と触れあう事による「癒し効果」を大きな目的としています。普段は動物愛護センター内で実施していますが、「移動 わんにゃんなごやか教室」としてデイサービスや老人ホームへも出張してくれます。平成31年度の移動教室は2月20日を残すのみですが、来年度以降も年に数回実施が見込まれます。

 

センター内での教室も移動教室も、先着順で受け付けていますので、2週間前までにお電話で申し込みください。

 

名古屋市動物愛護センター

所在地 : 名古屋市千種区平和公園二丁目106

電話 : 052-762-0380

開館時間 : 午前9時30分から午後4時30分

休館日 : 月曜日(祝日の場合翌平日)

▼電話予約完了後に、申込書類を下記からダウンロードして郵送かFAX

http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000111554.html

(ここまでするなら、ぜひメール添付でも送れるようにして欲しい…)