01 環境づくりも人材確保に効果あり
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
このメールをお読みの方は、多くの方が介護業界になんらかの形で関わっていると思います。
介護業界における一番の問題といえば、やはり人材の確保と定着なのではないでしょうか。
最近の話題として海外からの技能実習生を介護分野にも適用しようということになりましたが、介護人材の不足があるからですよね。
(本来は技能習得が目的ですが、日本の多くの労働現場では人員不足を補うために雇うというのが実態でしょう)
また、最近は介護ロボットについての開発が盛んですが、これも 介護人材不足をロボットで補おうという発想があると思います。
介護甲子園のようなイベントも、介護が素晴らしい仕事であることをアピールし、人材の確保につなげようというのが狙いですね。
これだけ色々な対策が行われても簡単には改善しない人材不足。 他に状況を改善する手はないのでしょうか。
私は環境づくりのプロとして、環境づくりでこれを改善することは可能だと思っています。
直接の効果は小さいかもしれません… でも効果のある援護射撃が可能な武器になると思います。
介護現場への就職に際して負のイメージがあるとすれば、それは「給与が安い」ことと「仕事がきつい」ことでしょうか。
介護職の給与は安いと言われていますが、統計を見ると百貨店販売員や理美容士、警備員などよりは高いですね。
またワーカーの年代が若年層や熟年層が多く、他の業種と単純に比較できないということもあると思います。
ですので、給与面については実はそれほど大きな阻害要因ではないのかもしれません。
もうひとつの「仕事のきつさ」については、どうでしょう。
これを改善できれば、介護という仕事のネガティブなイメージはかなり減らすことができるということになります。
この「仕事のきつさ」については、仕事を行う場と密接な関係がありますから環境づくりでかなり改善できるはずです。
ではどうしたらよいか、ということですが…
今日は長くなりますので、この辺で。
(写真と文章は今回はあまり関係無いです^^)
次回から具体的な内容をお伝えしていこうと思います!
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介護施設におけるロボットの役割
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
一昨日、東京都足立区の庁舎ホールで開催されたイベントに参加しました。
このイベントは、医療&介護カフェAdachiという学びの会の発展形で区民の皆さんに対して在宅医療や介護について知ってもらうというものでした。
私たちは、このイベントに併設の展示において、支える椅子&マイテーブルを展示してほしいという依頼があり参加させていただいた次第です。
展示スペースのお隣のスペースは、皆さんご存知のPepper(ペッパー)くんの展示でした。

このPepperくん、イベントでも大活躍だったのですが、実際にすぐ横に1日立ってみて感じたことがあります。
それは、高齢の皆さんが純粋にロボットとのコミュニケーションを楽しんでいるということです。
色々な方がPepperの前に立つのですが、若い方や子供は意外と警戒して声をかけたり操作を積極的にしようとはされません。
それが、高齢の方の場合、普通に声をかけ返事をして握手をしています。様子を見ているととても楽しそうです。
Pepperで使用するアプリを開発した方に話をお聞きしましたが、最初は高齢の方に受け入れられるのか、無視されるのではないかと非常に不安だったそうです。
それが、実際にやってみると思った以上に受け入れられているとのこと。実際に使っている様子をみると、とてもよく理解できます。
職員さんが声をかけてもあまり活動してくださらない方でも、とても積極的にPepperに関わるということが数多くあるようです。
開発者としても、人しかできないことがあることはわかっていて、それを補ったりロボットでなくてはできないことをロボットがやる、そんな役割分担で共存していきたいとのことでした。
人には相性や好き嫌いがつきものですが、ロボットであれば誰にも同じように話しかけることができます。
何度同じことを言われても繰り返し対応ができます。
これからの時代には必ずロボットの導入が進むでしょうし、国もそれを推し進めようとしていると感じます。
上手にロボットと付き合っていくということが必要なんだなと強く感じた出来事でした。
私はどちらかといえばロボットに否定的でしたが、これからはあまり偏見を持たずに関わっていきたいと思います。
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介護施設の居室で畳を使う方法
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
日本人の住まいと切っても切れない関係の「畳」。
介護施設においても、古い施設では良く見かけましたが今ではあまり見かけることがなくなりました。
おそらく重度化が進んでほとんどの利用者が車椅子だから畳のスペースは使えないだろう、そんな考えかと思います。
でも、畳は利用者の方々にとってはずっと慣れ親しんだ素材ですしむしろフローリングやビニールシートの方が不自然に感じるはずです。
居室では、ベッドの使用が馴染まない認知症の方が布団で就寝するということもあると思います。
この場合、フローリングやビニールシートに布団を敷くとなんとも不自然… やっぱり布団を敷くのは畳の部屋に限りますね。
布団を敷く方のために、後から「置き畳」を置く例もみかけます。
ビニルシートの上に布団を敷くよりずっといいですが、やはりとってつけた感じがしてあまりいい感じのするものではありません。
では、最初から全部の部屋を畳に入れておくのか…
でも車椅子の使用が多いことを考えるとそれもやりたくない。
さてどうしたら良いのかという話になります。
現在私が担当している現場でも同じような課題がありました。
1つのアイデアとしては「リバーシブル」の製品を使うという方法が考えられます。
フローリングと畳、あるいはカーペットと畳が表裏になっていて裏返して使用できる製品です。
いくつかの会社が製品を出しています。
>極東産機株式会社
>高島株式会社
>TTNコーポレーション
通常の床仕上げよりも少々高くなりますが、このような製品を使用することによって、利用者に適した床材に変えることができます。
また、畳は他の床材よりも厚みがあって、他の床仕上げ材から変更するのが難しいことが多いと思います。
そんな現場のために厚さわずか7mmという製品も販売されていると最近知りました。
>防炎洗えるタイル畳
実物サンプルを見ましたが、思ったほど安っぽくはないです。
タイルカーペットとほぼ同じ大きさなので、カーペットの代わりにこの製品を使用することも可能です。
また非常に薄いので、現状の床材(フローリングやビニルシート)の上に敷き詰めることも可能だと思います。
思い切って居室全てを畳にするのも方法の一つです。
ベッドも在宅用であれば畳の上に置くことも想定したような脚形状になっていますし、不自然な感じはありません。

>全ての居室に畳を採用した例 有料老人ホーム「笑楽日」
メンテナンスも洗えるタイプのものがありますし、樹脂を編んだようなタイプであれば車椅子でもある程度の強度は確保できていると思います。
一般的には介護施設で使うのは難しいと思われている畳ですが、ぜひ上手に使ってみてください。
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