介護施設におけるロボットの役割
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
一昨日、東京都足立区の庁舎ホールで開催されたイベントに参加しました。
このイベントは、医療&介護カフェAdachiという学びの会の発展形で区民の皆さんに対して在宅医療や介護について知ってもらうというものでした。
私たちは、このイベントに併設の展示において、支える椅子&マイテーブルを展示してほしいという依頼があり参加させていただいた次第です。
展示スペースのお隣のスペースは、皆さんご存知のPepper(ペッパー)くんの展示でした。
このPepperくん、イベントでも大活躍だったのですが、実際にすぐ横に1日立ってみて感じたことがあります。
それは、高齢の皆さんが純粋にロボットとのコミュニケーションを楽しんでいるということです。
色々な方がPepperの前に立つのですが、若い方や子供は意外と警戒して声をかけたり操作を積極的にしようとはされません。
それが、高齢の方の場合、普通に声をかけ返事をして握手をしています。様子を見ているととても楽しそうです。
Pepperで使用するアプリを開発した方に話をお聞きしましたが、最初は高齢の方に受け入れられるのか、無視されるのではないかと非常に不安だったそうです。
それが、実際にやってみると思った以上に受け入れられているとのこと。実際に使っている様子をみると、とてもよく理解できます。
職員さんが声をかけてもあまり活動してくださらない方でも、とても積極的にPepperに関わるということが数多くあるようです。
開発者としても、人しかできないことがあることはわかっていて、それを補ったりロボットでなくてはできないことをロボットがやる、そんな役割分担で共存していきたいとのことでした。
人には相性や好き嫌いがつきものですが、ロボットであれば誰にも同じように話しかけることができます。
何度同じことを言われても繰り返し対応ができます。
これからの時代には必ずロボットの導入が進むでしょうし、国もそれを推し進めようとしていると感じます。
上手にロボットと付き合っていくということが必要なんだなと強く感じた出来事でした。
私はどちらかといえばロボットに否定的でしたが、これからはあまり偏見を持たずに関わっていきたいと思います。
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