愛知 豊田市美術館
『荒木経惟 往生写集―顔・空景・道』(2014年)
あたしの写真は日記ですからね。
おおげさに言えば人生だ。
「往生写集」は写真家人生の総決算。
(荒木経惟)
「アラーキー」の愛称で知られる写真家、
荒木経惟氏(あらき・のぶよし 1940-)。
日常生活を日記のように記録していく「私写真」と呼ばれる写真表現の先駆者でもあります。
彼が今展に「往生写集」というタイトルを付けたのは、
東日本大震災以後、震災で亡くなられた方々の鎮魂を願い、
念仏を唱える代わりに、日々写真を撮影してきたことを表明するため…なんだそうな。
しかしながら、すでに彼は震災前から自身の死生観を持っていて、
「死」を意識しながら、命が輝いている瞬間を切り取ることで「生」を表現してきたんですね。
今回の展示は、
・ Ⅰ 顔・空景
・ Ⅱ 道
の2部構成。
(全28シリーズ、展示総数約1000点)
その、ほんの一部をご紹介します
◆ Ⅰ 顔・空景
荒木経惟
「センチメンタルな旅」より
モノクロームプリント 1971年
豊田市美術館
陽子夫人との、京都への新婚旅行の様子を収めた作品です。
荒木経惟
「Aノ楽園」より
インクジェットプリント 1999年
作家蔵
長年住んでいた家の、楽園のようなテラスを撮影したシリーズ。
荒木経惟
《Aノ楽園(チロ)》
カラープリント 1999年
作家蔵
その、楽園のようなテラスに佇む愛猫のチロちゃん。
ほかに、デビュー作「さっちんとマー坊」(1964年)、
車内の乗客の表情を隠し撮りした「地下鉄'72」(1972年)、
陽子夫人の入院と死を記録した「冬の旅」(1989-90年)、
名もなき企業戦士たちへのオマージュ「男の顔面」(1998年)などのシリーズが展示されてますよ。
◆ Ⅱ 道
荒木経惟
「道路」より
モノクロームプリント 2013年
作家蔵
新しく移り住んだ家の前の道路の、通勤時間帯の様子を1年以上にわたって定点観測し、撮影したシリーズ。
平凡な景色の中にも、さまざまなドラマがあるんですね。
荒木経惟
「センチメンタルな旅/春の旅」より
モノクロームプリント 2010年
作家蔵
愛猫チロちゃんの最期(荼毘に付されて遺骨になるまで)を記録した作品。
ワタシの家にも老衰で逝った猫がいまして、
そうそう、こんなふうに瘦せていったんだよなぁ
と思い出しました。
荒木経惟
「8月」より
モノクロームプリント 2013年
作家蔵
カメラのレンズを叩き割って撮影した風景写真。
タイトルは広島・長崎の悲劇が起きた月に由来するものです。
ほかに、都内をタクシーで流しながら写した「東京夏物語」(2005年)、
母と子のペアヌード写真「母子像」(2008年)、
空の写真にコラージュや彩色を施した「遺作 空2」(2009年)などのシリーズが展示されてますよ。
そして、おしまいには《三千空》(2012年)という、
空と雲を写した映像作品が……
はい、美術館がまるごと「アラーキー」になってます!
彼の作品を通して「生」と「死」を同時に体感してみてください。
『荒木経惟 往生写集―顔・空景・道』
◆2014年4月22日(火)-6月29日(日)
豊田市美術館(愛知)
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★ 荒木経惟オフィシャルサイト →
★ 豊田市美術館 →
(愛知県豊田市小坂本町8-5-1)
【荒木経惟×草間彌生】
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『荒木経惟 往生写集―顔・空景・道』(2014年)
あたしの写真は日記ですからね。
おおげさに言えば人生だ。
「往生写集」は写真家人生の総決算。
(荒木経惟)
「アラーキー」の愛称で知られる写真家、
荒木経惟氏(あらき・のぶよし 1940-)。
日常生活を日記のように記録していく「私写真」と呼ばれる写真表現の先駆者でもあります。
彼が今展に「往生写集」というタイトルを付けたのは、
東日本大震災以後、震災で亡くなられた方々の鎮魂を願い、
念仏を唱える代わりに、日々写真を撮影してきたことを表明するため…なんだそうな。
しかしながら、すでに彼は震災前から自身の死生観を持っていて、
「死」を意識しながら、命が輝いている瞬間を切り取ることで「生」を表現してきたんですね。
今回の展示は、
・ Ⅰ 顔・空景
・ Ⅱ 道
の2部構成。
(全28シリーズ、展示総数約1000点)
その、ほんの一部をご紹介します
◆ Ⅰ 顔・空景
荒木経惟
「センチメンタルな旅」より
モノクロームプリント 1971年
豊田市美術館
陽子夫人との、京都への新婚旅行の様子を収めた作品です。
荒木経惟
「Aノ楽園」より
インクジェットプリント 1999年
作家蔵
長年住んでいた家の、楽園のようなテラスを撮影したシリーズ。
荒木経惟
《Aノ楽園(チロ)》
カラープリント 1999年
作家蔵
その、楽園のようなテラスに佇む愛猫のチロちゃん。
ほかに、デビュー作「さっちんとマー坊」(1964年)、
車内の乗客の表情を隠し撮りした「地下鉄'72」(1972年)、
陽子夫人の入院と死を記録した「冬の旅」(1989-90年)、
名もなき企業戦士たちへのオマージュ「男の顔面」(1998年)などのシリーズが展示されてますよ。
◆ Ⅱ 道
荒木経惟
「道路」より
モノクロームプリント 2013年
作家蔵
新しく移り住んだ家の前の道路の、通勤時間帯の様子を1年以上にわたって定点観測し、撮影したシリーズ。
平凡な景色の中にも、さまざまなドラマがあるんですね。
荒木経惟
「センチメンタルな旅/春の旅」より
モノクロームプリント 2010年
作家蔵
愛猫チロちゃんの最期(荼毘に付されて遺骨になるまで)を記録した作品。
ワタシの家にも老衰で逝った猫がいまして、
そうそう、こんなふうに瘦せていったんだよなぁ
荒木経惟
「8月」より
モノクロームプリント 2013年
作家蔵
カメラのレンズを叩き割って撮影した風景写真。
タイトルは広島・長崎の悲劇が起きた月に由来するものです。
ほかに、都内をタクシーで流しながら写した「東京夏物語」(2005年)、
母と子のペアヌード写真「母子像」(2008年)、
空の写真にコラージュや彩色を施した「遺作 空2」(2009年)などのシリーズが展示されてますよ。
そして、おしまいには《三千空》(2012年)という、
空と雲を写した映像作品が……
はい、美術館がまるごと「アラーキー」になってます!
彼の作品を通して「生」と「死」を同時に体感してみてください。
『荒木経惟 往生写集―顔・空景・道』
◆2014年4月22日(火)-6月29日(日)
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Miwaちゃんからポストカードが届きました
いつもありがとう~!
兵庫 明石市立文化博物館
『永田萠 色彩のファンタジー展 夢は、なに色?』(2002年)
永田萠
《こねこの冒険》
明石市立文化博物館で永田萠さんの絵を見て来ました。
ひさびさにゆったりとした時間(1時間位ですが…)を過ごしました。
もっとメルヘンぽい絵を見たかったのですが、ちょっと作風が変わってきたみたいでした。
でも、良かったです。
とてもあたたか~い気持ちで帰ってきました。
おみやげは、やっぱりハガキですね。
これは(
だ!!)一番に選んでしまいました。
『永田萠 色彩のファンタジー展 夢は、なに色?』
◆2002年1月5日(土)-27日(日)
明石市立文化博物館(兵庫)
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・永田萠 妖精村 →
(永田萠オフィシャルサイト)
★ 明石市立文化博物館 →
(兵庫県明石市上ノ丸2-13-1)
【永田萠の世界展@磐田市香りの博物館(2022年)】
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いつもありがとう~!
兵庫 明石市立文化博物館
『永田萠 色彩のファンタジー展 夢は、なに色?』(2002年)
永田萠
《こねこの冒険》
明石市立文化博物館で永田萠さんの絵を見て来ました。
ひさびさにゆったりとした時間(1時間位ですが…)を過ごしました。
もっとメルヘンぽい絵を見たかったのですが、ちょっと作風が変わってきたみたいでした。
でも、良かったです。
とてもあたたか~い気持ちで帰ってきました。
おみやげは、やっぱりハガキですね。
これは(
だ!!)一番に選んでしまいました。『永田萠 色彩のファンタジー展 夢は、なに色?』
◆2002年1月5日(土)-27日(日)
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名古屋 松坂屋美術館
『チャルトリスキ・コレクション展』(2001-02年)
チャルトリスキ美術館は
ポーランドの古都クラクフにあります。
国内最古の美術館で、
レオナルド・ダ・ヴィンチの
《白貂を抱く貴婦人》を所蔵しています。
現存する油彩画で真筆とされるものは
わずか10数点と言われるダ・ヴィンチ……
今回、その《白貂を抱く貴婦人》がやって来ました
ダ・ヴィンチの油彩画としては
1974年に来日した《モナ・リザ》
(正式な作品名は《フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻、リーザ・ゲラルディーニの肖像》)以来なのだとか。
《モナ・リザ》と同じく
最初で最後の日本公開になりそう…ってことで
見てきましたよー
(展示総数109点)
レオナルド・ダ・ヴィンチ
《白貂を抱く貴婦人―チェチリア・ガッレラーニの寓意的肖像画》
板(クルミ材)に油彩
1490年頃 53.4×39.3
チャルトリスキ美術館
ほかにも、ルネサンス期の絵画、版画、工芸品、
また、ポーランドが世界に誇る作曲家、
ショパンにまつわる品(自筆の楽譜など)が展示されていたけど、
この《白貂を抱く貴婦人》の存在感は
他を圧倒してましたね。
なんかもう、発してるオーラが全然違う!
顔の部分は未完成なのかな?という感じもするんですが、
光の当て具合や、
女性の右手と白貂のリアルさがものすごい!
さすが、ダ・ヴィンチ~~!
恐れ入りましたっ
ちなみに、チェチリア・ガッレラーニは
ミラノ公ルドヴィコ・イル・モーロの寵愛を受けた少女で、
この絵が描かれた当時、17歳くらいだったそうな。
【レオナルド・ダ・ヴィンチ作品集】
そのほかの展示作品は、こちら
カルロ・クリヴェッリ
《大修道院長聖アントニウスと聖女ルチア》
板にテンペラ 1470年頃 34.4×47.8
チャルトリスキ美術館
ヴィンチェンツォ・カテーナ
《聖母子》
板に油彩 16世紀前半 55.2×44.4
チャルトリスキ美術館
マルカントニオ・ライモンディ
《パリスの審判》(ラファエロ原画)
銅版画
チャルトリスキ美術館
「ゼルビーノの決闘」の色絵皿(アリオスト「狂乱のオルランド」より)
マジョルカ陶器 1545年頃
チャルトリスキ美術館
蓋付ワイン・ゴブレット
水晶に浮き彫り、銀に鍍金、七宝
17世紀中頃(はめ込み金細工は19世紀)、プラハ(推定)
チャルトリスキ美術館
スタニスラス・スタットラー
《フレデリック・ショパンの肖像》
板に油彩 1858年
チャルトリスキ美術館
『チャルトリスキ・コレクション展』
◆2001年11月3日(土・祝)-2002年1月6日(日)
松坂屋美術館(名古屋)
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(名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館7階)
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【チャルトリスキ美術館】
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『チャルトリスキ・コレクション展』(2001-02年)
チャルトリスキ美術館は
ポーランドの古都クラクフにあります。
国内最古の美術館で、
レオナルド・ダ・ヴィンチの
《白貂を抱く貴婦人》を所蔵しています。
現存する油彩画で真筆とされるものは
わずか10数点と言われるダ・ヴィンチ……
今回、その《白貂を抱く貴婦人》がやって来ました
ダ・ヴィンチの油彩画としては
1974年に来日した《モナ・リザ》
(正式な作品名は《フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻、リーザ・ゲラルディーニの肖像》)以来なのだとか。
《モナ・リザ》と同じく
最初で最後の日本公開になりそう…ってことで
見てきましたよー
(展示総数109点)
レオナルド・ダ・ヴィンチ
《白貂を抱く貴婦人―チェチリア・ガッレラーニの寓意的肖像画》
板(クルミ材)に油彩
1490年頃 53.4×39.3
チャルトリスキ美術館
ほかにも、ルネサンス期の絵画、版画、工芸品、
また、ポーランドが世界に誇る作曲家、
ショパンにまつわる品(自筆の楽譜など)が展示されていたけど、
この《白貂を抱く貴婦人》の存在感は
他を圧倒してましたね。
なんかもう、発してるオーラが全然違う!

顔の部分は未完成なのかな?という感じもするんですが、
光の当て具合や、
女性の右手と白貂のリアルさがものすごい!
さすが、ダ・ヴィンチ~~!
恐れ入りましたっ
ちなみに、チェチリア・ガッレラーニは
ミラノ公ルドヴィコ・イル・モーロの寵愛を受けた少女で、
この絵が描かれた当時、17歳くらいだったそうな。
【レオナルド・ダ・ヴィンチ作品集】
そのほかの展示作品は、こちら
カルロ・クリヴェッリ
《大修道院長聖アントニウスと聖女ルチア》
板にテンペラ 1470年頃 34.4×47.8
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ヴィンチェンツォ・カテーナ
《聖母子》
板に油彩 16世紀前半 55.2×44.4
チャルトリスキ美術館
マルカントニオ・ライモンディ
《パリスの審判》(ラファエロ原画)
銅版画
チャルトリスキ美術館
「ゼルビーノの決闘」の色絵皿(アリオスト「狂乱のオルランド」より)
マジョルカ陶器 1545年頃
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蓋付ワイン・ゴブレット
水晶に浮き彫り、銀に鍍金、七宝
17世紀中頃(はめ込み金細工は19世紀)、プラハ(推定)
チャルトリスキ美術館
スタニスラス・スタットラー
《フレデリック・ショパンの肖像》
板に油彩 1858年
チャルトリスキ美術館
『チャルトリスキ・コレクション展』
◆2001年11月3日(土・祝)-2002年1月6日(日)
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【チャルトリスキ美術館】
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またまた母と二人でのんびりと出掛けてきました(・ω・)ノ
お松大権現(徳島県阿南市)は久留米有馬・肥前鍋島と共に、日本三大怪猫伝の一つとして名高い神社だそうです(^_^;)
なぜか学業成就で有名なのですが(・_・;
境内のあちこちに、奉納された猫の像があって可愛かった
小さな鳥居の横には、大きな招き猫(高さ2m)。
鳥居の下には…
猫の足跡が(^_^;)
狛犬じゃなくて、こまねこ?(右下)
左右両側にちゃんとお猫様が鎮座しておりました。
境内にある猫の像達は、個人が奉納したものがほとんどみたいでした。
名前が刻まれていたからね。
これは個人のものとは違うようだけど、画面の真ん中のお猫様が可愛らしい
私が一番可愛いと思ったのが、これ(^-^)
本物の猫さんも二匹見掛けました
人に慣れていて、すぐに近寄って来てくれたん
ツヤツヤのとてもきれいな毛並みをしていました
敷地内には巨石や小さな滝もあって、とても落ち着く場所でしたわ。
境内にあった大木も優しい感じ。
それから、こんなお神籤があったのでひいてみた。
開けるとこんな感じ。
小吉だけど、雨でした
ちなみに大吉は晴天のようです
☆ 玉響 ~たまゆら~ →
(えちこちゃんのブログ)
★ お松大権現 →
(徳島県阿南市加茂町不ケ63)
【お松大権現】
この動画、子猫がじゃれ合う姿がかわゆい〜〜
・テーマ「神社」の記事一覧 →
お松大権現(徳島県阿南市)は久留米有馬・肥前鍋島と共に、日本三大怪猫伝の一つとして名高い神社だそうです(^_^;)
なぜか学業成就で有名なのですが(・_・;
境内のあちこちに、奉納された猫の像があって可愛かった

小さな鳥居の横には、大きな招き猫(高さ2m)。
鳥居の下には…
猫の足跡が(^_^;)
狛犬じゃなくて、こまねこ?(右下)
左右両側にちゃんとお猫様が鎮座しておりました。
境内にある猫の像達は、個人が奉納したものがほとんどみたいでした。
名前が刻まれていたからね。
これは個人のものとは違うようだけど、画面の真ん中のお猫様が可愛らしい

私が一番可愛いと思ったのが、これ(^-^)
本物の猫さんも二匹見掛けました

人に慣れていて、すぐに近寄って来てくれたん

ツヤツヤのとてもきれいな毛並みをしていました

敷地内には巨石や小さな滝もあって、とても落ち着く場所でしたわ。
境内にあった大木も優しい感じ。
それから、こんなお神籤があったのでひいてみた。
開けるとこんな感じ。
小吉だけど、雨でした

ちなみに大吉は晴天のようです

☆ 玉響 ~たまゆら~ →
(えちこちゃんのブログ)
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(徳島県阿南市加茂町不ケ63)
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愛知県美術館
『シャガール展』(2014年)
20世紀を代表する画家、マルク・シャガール(1887-1985)
その、後半生に彼が手がけたモニュメント(記念碑的作品)を、日本で初めて本格的に紹介する展覧会です。
絵画や版画のほかに、壁画・天井画の下絵、ステンドグラス、タピスリー、バレエの衣装、陶芸、ガラス絵、彫刻……と、盛りだくさんな内容ですよ~
(全3章、展示総数242点)
◆ 第一章 祝祭の空間―色彩の交響
1963年、シャガールがフランスの文化大臣アンドレ・マルローから依頼を受けて制作した、パリ・オペラ座(オペラ・ガルニエ)の天井画。
描かれているのは、
オペラやバレエに登場するモチーフです。
マルク・シャガール
《オペラ座天井画のための最終下絵》
紙にグワッシュ 1963年 140×140
個人蔵
マルク・シャガール
《パリ・オペラ座の天井画》(参考画像)
1964年
【パリ・オペラ座の天井画】
マルク・シャガール
《「魔笛」の思い出》
キャンバスに油彩 1976年 113.5×194.8
個人蔵
ワタシのお気に入り、イヴェット・コキール=プランス(1928-2005)の手によるタピスリーもあります
マルク・シャガール/イヴェット・コキール=プランス
《サーカス Ⅰ》
タピスリー 1970年 238×199
個人蔵
この章にはほかに、
ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の壁画のための下絵、版画「ダフニスとクロエ」、
バレエ「ダフニスとクロエ」の衣装デザインと実際の衣装、
バレエ「火の鳥」の衣装デザインなどの展示がありますよ
◆ 第二章 精神の光―祈りの造形
1950年代から始まる壁画、ステンドグラスなど宗教建築のための制作は、東欧系ユダヤ人として生まれたシャガールにとって、自らのアイデンティティーを強く意識する機会にもなりました。
そこには、精神的支柱とも言うべき旧約聖書の世界が描かれています。
マルク・シャガール
《ハダサ医療センター附属シナゴーグのステンドグラスのための最終下絵 : レビの部族》(第5段階)
紙にグワッシュ、水彩、パステル、墨 1960年 40.7×30
個人蔵
エルサレムにあるヘブライ大学附属ハダサ医療センターの
敷地内に建つシナゴーグ(会堂)。
「イスラエル12部族」をテーマにした、
12枚のステンドグラスが飾られています。
【ハダサ医療センター附属シナゴーグのステンドグラス】
こちらは、メッス大聖堂(フランス)のステンドグラス。
マルク・シャガール
《メッス大聖堂内陣北側薔薇窓 : シンボルに囲まれたキリスト》
ステンドグラス 1964年 190×190
パリ・現代芸術国立センター
【メッス大聖堂(サン=テティエンヌ大聖堂)】
(シャガールのステンドグラスは2分40秒頃から登場)
また、名古屋展では下絵の紹介がありませんが、
シャガールはランス(フランス)のノートルダム大聖堂のステンドグラス制作にも携わっています(1973-74年)。
【ランス・ノートルダム大聖堂】
(シャガールのステンドグラスは4分頃から登場)
そして、ここにもタピスリー
マルク・シャガール/イヴェット・コキール=プランス
《モーセ》
タピスリー 1973年 320×235
個人蔵
あと、特設コーナーの「シャガールを巡る旅」という映像(6分ほど)は必見!
オペラ座の天井画、ノートルダム大聖堂のステンドグラス、ハダサ医療センターのステンドグラス、ニース大学のモザイク壁画が、正面・左右・天井の4つのスクリーンを用いて映し出され、臨場感たっぷりですよ
この章にはほかに、
旧約聖書の物語に関する油彩、版画、壺、絵皿などが展示されてます
◆ 第三章 南仏での安息―晩年の境地
1949年、南フランスへ移住し、コート・ダジュールを制作の拠点としたシャガールは、その地を終の棲家としました。
激動の時代をくぐり抜けてきた画家に、穏やかな南フランスの地は大いなる安息をもたらしました。
マルク・シャガール
《天蓋の花嫁》
キャンバスに油彩 1949年 115×94
AOKIホールディングス
マルク・シャガール
《パリの空に花》
キャンバスに油彩 1967年 148×140
北海道立近代美術館
マルク・シャガール
《サン=ポールの上の恋人たち》
キャンバスに油彩 1970-71年 145×130
個人蔵
マルク・シャガール
《空想の動物(ロバ/空想の馬)》
石膏 1952年 52×80×20
個人蔵
マルク・シャガール
《恋人たちと山羊(横たわる恋人たち)》
大理石 1952年 21.7×38×12
個人蔵
マルク・シャガール
《青いロバ》
壺 1954年 31.5×22
個人蔵
そして、ここにもタピスリー
マルク・シャガール/イヴェット・コキール=プランス
《平和》(部分)
タピスリー 2001年 410×620
個人蔵
このタピスリーは、ニューヨークの国連本部ビルにあるシャガールのステンドグラスをもとに制作されたそうな。
この章にはほかに、
ニース大学のモザイク壁画のための下絵、
絵皿やガラス絵などが展示されてますよ
旧約聖書やギリシャ神話にまつわるものが多いためか、
自然と厳かな気持ちになります……
これほど敬虔な気持ちでシャガール作品を見たのは初めてのことかも?
みなさまも、ぜひぜひ実物をご覧ください!
『シャガール展』
◆2014年4月17日(木)-6月8日(日)
愛知県美術館
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(愛知が最終会場です)
★ 愛知県美術館 →
(名古屋市東区東桜1-13-2)
・テーマ「エコール・ド・パリ」の記事一覧 →
『シャガール展』(2014年)
20世紀を代表する画家、マルク・シャガール(1887-1985)
その、後半生に彼が手がけたモニュメント(記念碑的作品)を、日本で初めて本格的に紹介する展覧会です。
絵画や版画のほかに、壁画・天井画の下絵、ステンドグラス、タピスリー、バレエの衣装、陶芸、ガラス絵、彫刻……と、盛りだくさんな内容ですよ~
(全3章、展示総数242点)
◆ 第一章 祝祭の空間―色彩の交響
1963年、シャガールがフランスの文化大臣アンドレ・マルローから依頼を受けて制作した、パリ・オペラ座(オペラ・ガルニエ)の天井画。
描かれているのは、
オペラやバレエに登場するモチーフです。
マルク・シャガール
《オペラ座天井画のための最終下絵》
紙にグワッシュ 1963年 140×140
個人蔵
マルク・シャガール
《パリ・オペラ座の天井画》(参考画像)
1964年
【パリ・オペラ座の天井画】
マルク・シャガール
《「魔笛」の思い出》
キャンバスに油彩 1976年 113.5×194.8
個人蔵
ワタシのお気に入り、イヴェット・コキール=プランス(1928-2005)の手によるタピスリーもあります
マルク・シャガール/イヴェット・コキール=プランス
《サーカス Ⅰ》
タピスリー 1970年 238×199
個人蔵
この章にはほかに、
ニューヨークのメトロポリタン歌劇場の壁画のための下絵、版画「ダフニスとクロエ」、
バレエ「ダフニスとクロエ」の衣装デザインと実際の衣装、
バレエ「火の鳥」の衣装デザインなどの展示がありますよ
◆ 第二章 精神の光―祈りの造形
1950年代から始まる壁画、ステンドグラスなど宗教建築のための制作は、東欧系ユダヤ人として生まれたシャガールにとって、自らのアイデンティティーを強く意識する機会にもなりました。
そこには、精神的支柱とも言うべき旧約聖書の世界が描かれています。
マルク・シャガール
《ハダサ医療センター附属シナゴーグのステンドグラスのための最終下絵 : レビの部族》(第5段階)
紙にグワッシュ、水彩、パステル、墨 1960年 40.7×30
個人蔵
エルサレムにあるヘブライ大学附属ハダサ医療センターの
敷地内に建つシナゴーグ(会堂)。
「イスラエル12部族」をテーマにした、
12枚のステンドグラスが飾られています。
【ハダサ医療センター附属シナゴーグのステンドグラス】
こちらは、メッス大聖堂(フランス)のステンドグラス。
マルク・シャガール
《メッス大聖堂内陣北側薔薇窓 : シンボルに囲まれたキリスト》
ステンドグラス 1964年 190×190
パリ・現代芸術国立センター
【メッス大聖堂(サン=テティエンヌ大聖堂)】
(シャガールのステンドグラスは2分40秒頃から登場)
また、名古屋展では下絵の紹介がありませんが、
シャガールはランス(フランス)のノートルダム大聖堂のステンドグラス制作にも携わっています(1973-74年)。
【ランス・ノートルダム大聖堂】
(シャガールのステンドグラスは4分頃から登場)
そして、ここにもタピスリー
マルク・シャガール/イヴェット・コキール=プランス
《モーセ》
タピスリー 1973年 320×235
個人蔵
あと、特設コーナーの「シャガールを巡る旅」という映像(6分ほど)は必見!
オペラ座の天井画、ノートルダム大聖堂のステンドグラス、ハダサ医療センターのステンドグラス、ニース大学のモザイク壁画が、正面・左右・天井の4つのスクリーンを用いて映し出され、臨場感たっぷりですよ
この章にはほかに、
旧約聖書の物語に関する油彩、版画、壺、絵皿などが展示されてます
◆ 第三章 南仏での安息―晩年の境地
1949年、南フランスへ移住し、コート・ダジュールを制作の拠点としたシャガールは、その地を終の棲家としました。
激動の時代をくぐり抜けてきた画家に、穏やかな南フランスの地は大いなる安息をもたらしました。
マルク・シャガール
《天蓋の花嫁》
キャンバスに油彩 1949年 115×94
AOKIホールディングス
マルク・シャガール
《パリの空に花》
キャンバスに油彩 1967年 148×140
北海道立近代美術館
マルク・シャガール
《サン=ポールの上の恋人たち》
キャンバスに油彩 1970-71年 145×130
個人蔵
マルク・シャガール
《空想の動物(ロバ/空想の馬)》
石膏 1952年 52×80×20
個人蔵
マルク・シャガール
《恋人たちと山羊(横たわる恋人たち)》
大理石 1952年 21.7×38×12
個人蔵
マルク・シャガール
《青いロバ》
壺 1954年 31.5×22
個人蔵
そして、ここにもタピスリー
マルク・シャガール/イヴェット・コキール=プランス
《平和》(部分)
タピスリー 2001年 410×620
個人蔵
このタピスリーは、ニューヨークの国連本部ビルにあるシャガールのステンドグラスをもとに制作されたそうな。
この章にはほかに、
ニース大学のモザイク壁画のための下絵、
絵皿やガラス絵などが展示されてますよ
旧約聖書やギリシャ神話にまつわるものが多いためか、
自然と厳かな気持ちになります……
これほど敬虔な気持ちでシャガール作品を見たのは初めてのことかも?
みなさまも、ぜひぜひ実物をご覧ください!
『シャガール展』
◆2014年4月17日(木)-6月8日(日)
愛知県美術館
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(愛知が最終会場です)
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(名古屋市東区東桜1-13-2)
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Miwaちゃんからのポストカード、2枚目です
いつもありがとう!
鳥羽水族館
ジュゴン
先日、娘と鳥羽水族館に行ってきました。
近鉄の臨時列車が阪神乗り入れで直通でした。楽々~
ジュゴンの愛らしい(?)顔が見たくて。
この顔にすりすりしてほしいな~~
イロワケイルカ、マナティー、カピバラもかわいかったよ~
★ 鳥羽水族館 →
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(三重県鳥羽市鳥羽3-3-6)
【鳥羽水族館】
【鳥羽水族館(東海テレビ制作CM)】
【セイウチパフォーマンス笑@鳥羽水族館】
・テーマ「テーマパーク」の記事一覧 →
いつもありがとう!
鳥羽水族館
ジュゴン
先日、娘と鳥羽水族館に行ってきました。
近鉄の臨時列車が阪神乗り入れで直通でした。楽々~
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この顔にすりすりしてほしいな~~
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Miwaちゃんからポストカードが届きました
どうもありがとう~!
大丸ミュージアム〈神戸〉
『ねこのダヤンと不思議の国 池田あきこ原画展』(2014年)
池田あきこ
「メレンゲふくろうの裁判官」
『ねこのダヤンと不思議の国展』に行きました。
何とも個性的な猫…
でも好き
作者もいらしてサイン会してました。
初めてダヤンの世界を見ました。
なかなかステキな登場人物(?)たちが一杯でしたよ。
『ねこのダヤンと不思議の国 池田あきこ原画展』
◆2014年4月9日(水)-21日(月)
大丸ミュージアム〈神戸〉
(仙台・藤崎本店に回ります)
・わちふぃーるどオフィシャル・ウェブサイト →
★ 大丸ミュージアム〈神戸〉→
(神戸市中央区明石町40 大丸神戸店9階)
【アニメ『猫のダヤン』第1話】
・テーマ「キャラクター」の記事一覧 →
どうもありがとう~!
大丸ミュージアム〈神戸〉
『ねこのダヤンと不思議の国 池田あきこ原画展』(2014年)
池田あきこ
「メレンゲふくろうの裁判官」
『ねこのダヤンと不思議の国展』に行きました。
何とも個性的な猫…
でも好き
作者もいらしてサイン会してました。
初めてダヤンの世界を見ました。
なかなかステキな登場人物(?)たちが一杯でしたよ。
『ねこのダヤンと不思議の国 池田あきこ原画展』
◆2014年4月9日(水)-21日(月)
大丸ミュージアム〈神戸〉
(仙台・藤崎本店に回ります)
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(神戸市中央区明石町40 大丸神戸店9階)
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神戸市立博物館
『ターナー展 英国最高の風景画家』(2014年)
19世紀に活躍し、英国最高の風景画家と讃えられるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)
その偉大な画業をロンドン、テート美術館のコレクションでたどる大回顧展です。
すでに会期が終了している上に、花栄さん、そのリンさんが紹介してくださったので、何を今さら…な感じですが、
これまでの記事に登場してない、ワタシのお気に入り作品を掲載させてもらいまーす
展覧会の構成は、
・初期
・「崇高」の追及
・戦時下の牧歌的風景
・イタリア
・英国における新たな平和
・ヨーロッパ大陸への旅行
・ヴェネツィア
・色彩と雰囲気をめぐる実験
・後期の海景画
・晩年の作品
(展示総数114点)
さてさて、今回のイチ押しは!
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《座礁した船、ヤーマス : 見本用習作》
キャンバスに油彩
1827-28年頃 69.8×135.9
テート美術館
ターナーと言えば、「海(と帆船)」の絵~
これは、彼のパトロンのひとり、第3代エグリモント伯爵の私邸のために描いた未完の習作です。
"座礁" という縁起のよくない主題のせいか、この絵の完成作が伯爵の館の壁を飾ることはなかったそうな。
でも、不謹慎なワタシは、座礁や難破といった不運に見舞われた帆船のある風景画が好き
(無情の中に美を感じると言いましょうか…)
そして、今回の二押し!
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《月光、ミルバンクより眺めた習作》
板に油彩 1797年発表 31.4×40.3
テート美術館
テムズ河畔の穏やかな月夜の情景、いいですねぇ
月の出ている景色というのもワタシ好み。
これで船が座礁してたら、言うことないんですが…


And、そのほかのお気に入り~
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《防波堤の側を往く船》
板に油彩 1796-98年頃 30.2×19.4
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《アンデルマット付近の「悪魔の橋」、サン・ゴッタルド峠》
下塗りされた紙に鉛筆、水彩、グワッシュ
1802年 47.1×31.8
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《スカボロー(版画集『イングランドの港』のための原画)》
紙に水彩、鉛筆 1825年頃 15.7×22.5
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《レグルス》
キャンバスに油彩
1828年発表、1837年加筆 89.5×123.8
テート美術館
ターナーは黄色の絵の具を好んで使ったそうですが、
今回、一番ぎらぎらしていた絵がこちら。
第一次ポエニ戦争(前264-前241年)でカルタゴの捕虜になった古代ローマの将軍、マルクス・アティリウス・レグルスを主題にしたもの……
捕らえられたレグルスは地下牢に閉じ込められ、両眼のまぶたを切り取られたのち、牢から引き出され、無理矢理太陽の光を見せられて失明したのだとか
当のレグルスが作品内に描かれているかは「?」だけど、
この絵を見ることで、ワタシたちも彼が失明した、まさにその瞬間を体験するわけです。
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《オラニエ公ヴィレム3世はオランダを発ち、荒海を越えて1688年11月4日にトーベイ上陸》
キャンバスに油彩 1832年発表 90.2×120
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《黄昏時のプンタ・デッラ・ドガーナ(税関舎)とサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会をホテル・エウロパより望む》
紙に鉛筆、水彩、ペンとインク
1840年 19.4×28
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《日の出》
青い紙に水彩、グワッシュ
1835-40年頃 19.5×27.8
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《ウォータールー橋上流のテムズ川》
キャンバスに油彩
1830-35年頃 90.5×121
テート美術館
こちらは未完の作品。
ターナーが活躍した時代、英国の首都ロンドンはヨーロッパ一の大都市で、経済の成長とともに深刻な問題を抱えていました。
ここに描かれているのは、名物の霧ではなく、スモッグに覆われたロンドン。
(どういう意図があってこんな風景を描いたのか、定かではないようですが…)
ただ、大気汚染に冒された都市の絵など、さすがに買い手がつかないと考えたのか、ターナーは途中で制作をやめてしまったのでした
風景画の可能性を追及し続け、晩年には光と大気を描き出そうと試みていたターナー。
完成作だけでなく、未完の作品、制作途上の下絵やスケッチにも、その並々ならぬ努力のあとが見受けられて興味深かったですね。
というわけで、満足、満足~
ただ、前回見た『ターナー展』(1997年)は来てくれたのに、今回「名古屋飛ばし」だったのは(東京展と神戸展のみ)、おおいに不満!でございました
『ターナー展 英国最高の風景画家』
◆2014年1月11日(土)-4月6日(日)
神戸市立博物館
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(神戸が最終会場です)
★ 神戸市立博物館 →
(神戸市中央区京町24)
★ テート美術館 →
「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『ターナー展』①(2014年)
・『ターナー展』②(2014年)
【ウィリアム・ターナー作品集】
・テーマ「ロマン主義」の記事一覧 →
『ターナー展 英国最高の風景画家』(2014年)
19世紀に活躍し、英国最高の風景画家と讃えられるジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851)
その偉大な画業をロンドン、テート美術館のコレクションでたどる大回顧展です。
すでに会期が終了している上に、花栄さん、そのリンさんが紹介してくださったので、何を今さら…な感じですが、
これまでの記事に登場してない、ワタシのお気に入り作品を掲載させてもらいまーす
展覧会の構成は、
・初期
・「崇高」の追及
・戦時下の牧歌的風景
・イタリア
・英国における新たな平和
・ヨーロッパ大陸への旅行
・ヴェネツィア
・色彩と雰囲気をめぐる実験
・後期の海景画
・晩年の作品
(展示総数114点)
さてさて、今回のイチ押しは!
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《座礁した船、ヤーマス : 見本用習作》
キャンバスに油彩
1827-28年頃 69.8×135.9
テート美術館
ターナーと言えば、「海(と帆船)」の絵~
これは、彼のパトロンのひとり、第3代エグリモント伯爵の私邸のために描いた未完の習作です。
"座礁" という縁起のよくない主題のせいか、この絵の完成作が伯爵の館の壁を飾ることはなかったそうな。
でも、不謹慎なワタシは、座礁や難破といった不運に見舞われた帆船のある風景画が好き

(無情の中に美を感じると言いましょうか…)
そして、今回の二押し!
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《月光、ミルバンクより眺めた習作》
板に油彩 1797年発表 31.4×40.3
テート美術館
テムズ河畔の穏やかな月夜の情景、いいですねぇ
月の出ている景色というのもワタシ好み。
これで船が座礁してたら、言うことないんですが…



And、そのほかのお気に入り~
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《防波堤の側を往く船》
板に油彩 1796-98年頃 30.2×19.4
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《アンデルマット付近の「悪魔の橋」、サン・ゴッタルド峠》
下塗りされた紙に鉛筆、水彩、グワッシュ
1802年 47.1×31.8
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《スカボロー(版画集『イングランドの港』のための原画)》
紙に水彩、鉛筆 1825年頃 15.7×22.5
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《レグルス》
キャンバスに油彩
1828年発表、1837年加筆 89.5×123.8
テート美術館
ターナーは黄色の絵の具を好んで使ったそうですが、
今回、一番ぎらぎらしていた絵がこちら。
第一次ポエニ戦争(前264-前241年)でカルタゴの捕虜になった古代ローマの将軍、マルクス・アティリウス・レグルスを主題にしたもの……
捕らえられたレグルスは地下牢に閉じ込められ、両眼のまぶたを切り取られたのち、牢から引き出され、無理矢理太陽の光を見せられて失明したのだとか
当のレグルスが作品内に描かれているかは「?」だけど、
この絵を見ることで、ワタシたちも彼が失明した、まさにその瞬間を体験するわけです。
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《オラニエ公ヴィレム3世はオランダを発ち、荒海を越えて1688年11月4日にトーベイ上陸》
キャンバスに油彩 1832年発表 90.2×120
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《黄昏時のプンタ・デッラ・ドガーナ(税関舎)とサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会をホテル・エウロパより望む》
紙に鉛筆、水彩、ペンとインク
1840年 19.4×28
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《日の出》
青い紙に水彩、グワッシュ
1835-40年頃 19.5×27.8
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《ウォータールー橋上流のテムズ川》
キャンバスに油彩
1830-35年頃 90.5×121
テート美術館
こちらは未完の作品。
ターナーが活躍した時代、英国の首都ロンドンはヨーロッパ一の大都市で、経済の成長とともに深刻な問題を抱えていました。
ここに描かれているのは、名物の霧ではなく、スモッグに覆われたロンドン。
(どういう意図があってこんな風景を描いたのか、定かではないようですが…)
ただ、大気汚染に冒された都市の絵など、さすがに買い手がつかないと考えたのか、ターナーは途中で制作をやめてしまったのでした
風景画の可能性を追及し続け、晩年には光と大気を描き出そうと試みていたターナー。
完成作だけでなく、未完の作品、制作途上の下絵やスケッチにも、その並々ならぬ努力のあとが見受けられて興味深かったですね。
というわけで、満足、満足~
ただ、前回見た『ターナー展』(1997年)は来てくれたのに、今回「名古屋飛ばし」だったのは(東京展と神戸展のみ)、おおいに不満!でございました
『ターナー展 英国最高の風景画家』
◆2014年1月11日(土)-4月6日(日)
神戸市立博物館
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★ 神戸市立博物館 →
(神戸市中央区京町24)
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「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『ターナー展』①(2014年)
・『ターナー展』②(2014年)
【ウィリアム・ターナー作品集】
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