【一枚の絵・54】
名古屋市美術館
『ターナー展』(1997年)より
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《湖に沈む夕陽》
キャンバスに油彩
1840-45年頃 91.1×122.6
テート美術館
それじゃ、わたしも『ターナー展』のお話を~
彼の作風では、晩年のもの……輪郭がほとんどなく、「もの」の形が光の中に溶け込んでるような幻想的・抽象的な作品……が好き
でも、ターナーって、細かいとこまではっきり・きっちり描かないと気が済まなかった人みたいなんで、ここまでタッチを変えるのは、すごーくタイヘンだった様子。
その試行錯誤の最中の作品も展示されてて、納得のいくものが描けずにヤケクソ状態になってるものとか、違うタッチで描けば描くほど変になり、にっちもさっちもいかなくなった感じのものとか
(そういった絵も、ほかの傑作と同じように立派な額に入れられてる…というのが、また笑えるんだけど)
あと、「この赤、なかなかいいじゃん」という絵の隣に、その赤を大量に使いすぎて鼻につく絵が
また、「この白、なかなかいいじゃん」という絵の隣に、その白を大量に使いすぎて鼻につく絵があって、ターナー自身も「この赤(白)は、いいぞぉ~っ!」と思ったんだろうに、ちょっと調子に乗りすぎたのね
で、晩年になってたどり着いた抽象的な幻想画法(?)も、当時はあまりにブッ飛びすぎてて、まわりの人々に理解してもらえなかったそうな
そんなこんなで、英国が誇る天才画家ターナーもいろいろあったのねぇ…ってことが、よぉくわかった展覧会でした。
(1998年1月)
『ターナー展』
◆1997年10月18日(土)-12月14日(日)
名古屋市美術館
・Twitter →
★ 名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)
★ テート美術館 →
【2012年・追記】
そのほかの展示作品~
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《海の漁師たち》
キャンバスに油彩
1796年発表 91.4×122.2
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《ヴァティカンから望むローマ、ラ・フォルナリーナを伴って回廊装飾のための絵を準備するラファエロ》
キャンバスに油彩
1820年発表 177.2×335.3
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《ヴェネツィア、アルセナーレ(海軍工廠)》
紙に水彩、グワッシュ
1840年頃 24.3×30.8
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《ヴェネツィア、税関舍とサン・ジョルジョ・マジョーレ》
キャンバスに油彩
1842年発表 61.6×92.7
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《平和ー水葬》
キャンバスに油彩
1842年発表 87×86.7
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《水のある風景》
キャンバスに油彩
1840-45年頃 121.9×182.2
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《荒海》
キャンバスに油彩
1840-45年頃 91.4×121.9
テート美術館
おまけで、ターナー24歳の頃の自画像をば。
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《自画像》(参考作品)
キャンバスに油彩 1799年頃 74.3×58.4
テート美術館
おおっ、意外とイケメン!!
ただし、ターナーのWikipediaには、
この絵は「かなり美化されたもの」だとしっかり書かれてます~
「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『ターナー展』①(1997年)
【ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー作品集】
・テーマ「ロマン主義」の記事一覧 →
名古屋市美術館
『ターナー展』(1997年)より
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《湖に沈む夕陽》
キャンバスに油彩
1840-45年頃 91.1×122.6
テート美術館
それじゃ、わたしも『ターナー展』のお話を~
彼の作風では、晩年のもの……輪郭がほとんどなく、「もの」の形が光の中に溶け込んでるような幻想的・抽象的な作品……が好き
でも、ターナーって、細かいとこまではっきり・きっちり描かないと気が済まなかった人みたいなんで、ここまでタッチを変えるのは、すごーくタイヘンだった様子。
その試行錯誤の最中の作品も展示されてて、納得のいくものが描けずにヤケクソ状態になってるものとか、違うタッチで描けば描くほど変になり、にっちもさっちもいかなくなった感じのものとか
(そういった絵も、ほかの傑作と同じように立派な額に入れられてる…というのが、また笑えるんだけど)
あと、「この赤、なかなかいいじゃん」という絵の隣に、その赤を大量に使いすぎて鼻につく絵が
また、「この白、なかなかいいじゃん」という絵の隣に、その白を大量に使いすぎて鼻につく絵があって、ターナー自身も「この赤(白)は、いいぞぉ~っ!」と思ったんだろうに、ちょっと調子に乗りすぎたのね
で、晩年になってたどり着いた抽象的な幻想画法(?)も、当時はあまりにブッ飛びすぎてて、まわりの人々に理解してもらえなかったそうな
そんなこんなで、英国が誇る天才画家ターナーもいろいろあったのねぇ…ってことが、よぉくわかった展覧会でした。
(1998年1月)
『ターナー展』
◆1997年10月18日(土)-12月14日(日)
名古屋市美術館
・Twitter →
★ 名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)
★ テート美術館 →
【2012年・追記】
そのほかの展示作品~
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《海の漁師たち》
キャンバスに油彩
1796年発表 91.4×122.2
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《ヴァティカンから望むローマ、ラ・フォルナリーナを伴って回廊装飾のための絵を準備するラファエロ》
キャンバスに油彩
1820年発表 177.2×335.3
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《ヴェネツィア、アルセナーレ(海軍工廠)》
紙に水彩、グワッシュ
1840年頃 24.3×30.8
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《ヴェネツィア、税関舍とサン・ジョルジョ・マジョーレ》
キャンバスに油彩
1842年発表 61.6×92.7
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《平和ー水葬》
キャンバスに油彩
1842年発表 87×86.7
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《水のある風景》
キャンバスに油彩
1840-45年頃 121.9×182.2
テート美術館
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《荒海》
キャンバスに油彩
1840-45年頃 91.4×121.9
テート美術館
おまけで、ターナー24歳の頃の自画像をば。
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー
《自画像》(参考作品)
キャンバスに油彩 1799年頃 74.3×58.4
テート美術館
おおっ、意外とイケメン!!
ただし、ターナーのWikipediaには、
この絵は「かなり美化されたもの」だとしっかり書かれてます~
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【ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー作品集】
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