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大企業が投資回収する一方、庶民は田舎に住む

2週間前、妻がやっとインドに来てくれまして今日、日本はインド人より貧しいよねという

話をしていましたら、日本からの土産話が飛び出して私はびっくり、家族はお年寄りが蒸発したと言って年金を受け取り続けているという。トリックの匂いがします。実は死亡していて死亡お届を出さずにいるのではないかと噂しているらしく、悲しいかな、インド人がよく言うトリックと同じこと、体のいいウソを日本人も使って生きている。やはり日本人のマインドは開発途上国です。



前回、日本人お生活に先進国らしいゆとりというものがなく、生活空間は開発途上国並みか以下で、日本が援助している先のインド人の一億の人々よりもいい生活は落ちるとお知らせしました。加えて日本人は年金トリックを使い強かに生きていかなければならない国民で、悲しいほど開発途上国的で、その国民から集めた税金がインドに流れている。不条理を感じざるを得ません。


日本人インド旅行者は旧市街地を歩くことが多く、新住宅街や高級住宅街に足を踏み入れることがまずありませんから、インド人のリッチな生活を覗き見ることはありませんので日本の先進国性に疑問を持つ方は皆無でしょう。だからインドの情報は偏って日本に伝わっていると思います。

特にガンジーが質素な生活を望んだためそのイメージが世界に強く発信されたせいもあると思います。

もしインドに来る機会があったら現代のインドを覗いてみることをお薦めします。



海外からインドへの直接投資が2009年7月で56%増(20087月比)もあって経済成長率を支えています。日本の企業もやっと積極姿勢でインドに向き合ったようです。大企業は徐々に投資回収してくれ、大企業から徐々に先進国の国民らしい生活が始まるのだろうと思います。

一方大方の国民は現状の生活環境に甘んじなければなりません。



そもそも日本は狭い国ですから土地が高いことが生活空間を狭くしています。バブルの後、路線価は落ちましたが大都市はなにからなにまでまだ高くて暮らしにくい。

東京都に投資して、どれだけ土地代に消えていったか。


日本は世界に誇る緑豊かな国です。

土地がないわけではありません。

地方で仕事さえあれば広い庭と家に暮らし、先進国らしい暮らしができます。



庶民が豊かさを実感するためには地方への行政機能移転が一番効果的でしょう。

農水省は旭川、文化庁は花巻、国土交通省は那須塩原、観光庁は米原、防衛庁は沖縄・・・

企業が日本中に散らばります。

新たなビジネスが創造されます。

過疎地の人口が増え、出生率も上がるのではないでしょうか。

日本は開発途上国だと思った方がいい

写真は68歳インド人エンジニアのお宅、順に居間、ダイニング、寝室、書斎です。

写真にないのが、玄関ホール、メイド部屋、キッチン、ゲストルームなど。


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これまでエンジニアの家を3か所訪問していますが同様に素敵な家に住んでいます。62歳から68歳の方たちです。ボーナスも退職金もなしで、月給が10万円~15万円(新卒エンジニアで5万くらい。日本の40年前の水準ですが生活レベルはずいぶん上)。物価が安いから貯蓄にまわせるのでしょう。給与は歳をとるたびに経験が増えますから下がることはありません。毎年最高額更新です。みなさん年金がないので一生現役で働きます。

そしてある日パタッと倒れ天国へ。

理想ですね。


インドの全人口の一割、つまり日本の人口と同じ数の中産階級の人々が日本人と同じかそれ以上の家で優雅に暮らしています。


私が体感したのは、「悲しいかな、資源小国日本」、日本は武士魂で国際貢献せざるを得なったということ、「ぼろは着~てても心の~・・・」と、負債を抱え込んでも無理して開発途上国を援助し続け、日本国が定義する開発途上国の一部の人が豊かになって日本人よりもいい暮らしをした。全員が幸せにならなかったことが失敗。ある報道によれば、援助金や物資が途中でNGOや役人などに横流しされ末端に届かないということ。大きな搾取があるところが犯罪的で開発途上国の所以なのですが、先進国でも富の配分が狂って格差が開発途上国のようになってきて大きな事はもう言えなくなってしまいました。


私は狭い家の方が落ち着くほうなので決してうらやましいと思って写真を撮ったのではありません。開発途上国だと定義している中産階級の家を客観的に読者の皆さんにお知らせしたくてアップしました。そして日本の先進国性というものを考えてもらいたくて。それと、ビルゲイツはインドの大金持ちに援助拠出金を要求しましたね。日本の人口と同じ数のインド人が裕福であれば、貧しい日本人に頼っていないでその人々がインドをなんとかするべきです。


文化のバロメーターである画廊の空間も、顧客の質も開発途上国に比べて随分見劣りします。日本ってホントに先進国なのかと言いたくなります。


日本の画廊で個展をやっているのは圧倒的に女性、顧客の中には何やら怪しい評論家・コレクターが徘徊していて、若い控えめな女性作家にねっとりとまとわりついている姿をたまに目にしました。なんか暗くて先進国らしくありません。


小さな声で囁いて、恐らく説得力のない口当たりのいい言葉を並べたてているのでしょう。雰囲気が暗い。聞き耳を立てるとアートとは関係ないグルメ情報。ごちそうしてくれるのかな?画を買ってくれるのかな?でもなにも起こらない。若い女性を狙った暇つぶし、営業妨害に対して、懲らしめていいのですが、ニコニコ~と、作家さんは至って控えめです。


あそこは非日常をプレゼンするハレの空間であると同時にビジネスの現場です。一般のビジネスではあり得ないことが文化の現場で起きています。


中にはちゃんと聞こえる大きな声で非常に有益なことを講義されている方がいます。

暗い輩が画廊を徘徊しているアート業界は文化開発途上です。

健全度において政治やヤクザなどの裏の業界と同様の湿り気を感じてしまいます。

大きな声でちゃんとしたお話ができない怪しい評論家・コレクターはいつごろから発生しだしたのでしょうか。

インドでそんなことしたらなにが起きるか想像しただけでも怖いです。

弁護士代安いから裁判です。

少なくとも、セクハラ理由で慰謝料をたんまりとられます。


日本国は、インドを開発途上国のひとつに数えていますし、私の知っているイラン、シリア、エジプトも開発途上国に位置付けていますが、暗くておカネのない評論家・コレクター気取りの輩はそれらの国にいませんでした。文化的には日本よりも健全だということ。お互い大きな声で毅然としてアートを語る。あるいはストレートで非常に明るい話題で天使のように笑う。

社交の場として非常に明るく華やいでいました。


日本は画廊にも格差がはっきりしてきて、新人作家の作品のハレの展示場所としてとにかく狭いですから魅力ある空間の確保が難しくなって、芸大まで出してくださった親御さんががっかりしちゃうんじゃないかな。住宅事情と同様、余裕がない開発途上国並みか以下の環境です。

日本は50年前から比べたらすごく進歩しました。でも私は、まだ開発途上国だと思うようにしていて、だから狭い家に住んで家族と密に暮らすのは、あれはあれで嫌いじゃないのですが、今の日本が先進国だと思って海外に行ってコンプレックスを持ってしまう若い人がかわいそうです。

日本人はインド化する?

男は一般に脇が甘く腹の中が見え見えの場合がおおいのは世界共通ですが女性は複雑で理解が難しいです。

海外に行くと女性の社会進出著しく、女性との関わりが多くなりますので女性の特性を知っておく必要があります。

ピンボケですが、イランの毅然とした女性アーチストSOLMAZ TOHIDOLOOさんのポートレート。


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イランでは宗教的に偶像はご法度なので、抽象画が多い中、骨のある方で、トリックなし、女性像を描き続けていらっしゃいます。本物の芸術家です。私の友人の奥さんも人物画を描いていて顧客はドイツ人だとか。ドイツ人が買いに来るそうです。イラン人を相手にしていないようです。ぶれていません。女性の強さに接しました。まっすぐなイラン人らしいです。


それに引きかえインド人はまっすぐな人は見たことがありません。

何かとトリックを使うのが好きです。

トリックとは、ウソの体のいい言い方です。

素直じゃないし、一癖も二癖もあります。


Times of Indiaから面白い事件です。

ホテルで、愛し合ったインド人男女

「ね、そろそろ結婚して」と女がプロポーズ、これインドでは普通

「俺、妻も子もいるからこのままじゃ駄目?」

付き合っている男性に妻がいることを知り、女は愛が吹っ飛び復讐の鬼と化します。母親に相談、レイプされたとウソを言って裁判沙汰にしようと。この大胆なたくらみを記者が書きました。余計なお世話ですね。男の社会的地位にダメージを与えるのが目的でしょうから裏で慰謝料をたんまりもらい示談にしたいのだと思いますよ。


インド人女性はレイプされる弱いイメージではなく、強さを感じていましたから、余計なお世話をした記者さんのお陰で私は納得、インド人のトリック、裏を知りました。

南インドは実にレイプ事件が多いのですが、それほど多くはないにしろ北インドにも結構ありますが、今後疑ってみなければなりません。



それとインドは女性の社会進出が進んでいて大臣の数も多い。

大臣クラスになるとウルトラ・トリックが要求されるでしょうから、高学歴インド女性は高等トリックの使い手、要注意です。私は大学教授の女性アーチストに騙されて喧嘩しています。

インドではスラムに行っても女の子のほうがよく勉強しているし、路地裏からさっそうと肌がやや黒いかっこいい女性が現れたりします。道を聞いたらウソを教えられ、そのやり取りを聞いていた男が親切に目的の場所まで連れて行ってくれたことがあります。女性は路地裏から抜け出そうと狙っているでしょう。頑張って、皆男より働きますし、主張しますし、すごいトリックを隠し持っていそうです。


日本人はどうか。

最近の日本の女性社員は毅然としていて強かで同時に明るくなったように思います。自分の娘を見ていてもそう思います。少し複雑、小さなトリックを使いこなし、でもストレートに生きて行こうとしています。少しインド化している。


日本の女性アーチストは主張控えめ、トリックとは縁遠く、インド人のかけらもない。鳥のように孤高。その控えめさは、非常にいい環境で育ってそうなったのであれば最高です。でも社会はそれを許してくれないでしょう。もうすでにインド人のように必死に強かに生きなければならない時が来ています。

なぜかというと、日本の中身は開発途上国だからです。