Fragileパフォーマーが見た世界 -3ページ目

火曜日の朝刊から「魔の月曜日」

先週月曜日の銀行強盗に象徴されるように、泥棒達が路地裏から街に出て活動が活性化する月曜日、泥棒達の合言葉TGIM!(Thanks God It’s Monday)などと冗談を言っていられない事件が発生した。

今日火曜日の報道によると、隣国パキスタンで自爆テロが発生した。

警察署に車で突っ込み自爆テロ、19人死亡。

子供2人が巻き添えになった。

魔の月曜日である。





警官はアルカイダとタリバンによる攻撃のニューウェイブだとコメントした。

この手のニューウェイブはインドにも波及するから要注意だ。





昨日、デリーの新興衛星都市ノイダで4時間の間に2件のカージャックがあった。

カージャックなんて聞きなれないけど、拳銃を持った男が車に乗り込んできて途中で車の所有者を捨て置いて逃げるという手口、ハリウッド映画を再現しているような犯罪がインドで起こった。

昨日は、他にも騒動がたくさんあった。

まさに魔の月曜日である。





銀行強盗あり、カージャックあり、自爆テロありの、魔の月曜日は確かに存在する。

先週の事件はhttp://ameblo.jp/kaigairojiura/entry-10635249166.html













農耕民族と狩猟民族ではわかりあえないが、魅力ある国

インド人と日本人との文化や感性の違いはものすごい。

文化の双方向交流なんてどだい無理、お互い利用し利用される経済のパートナーと割り切った方が無難。


几帳面で、計画性やこだわりがある農耕民族の日本人が、おおざっぱでラテン的な狩猟民族のインド人を分析できても、日本人の几帳面さや気づかい、こだわりは、インド人にとってはIncredible JAPAN!に映る。どのくらい文化が異質かというと。

ある日本人の奥さんは、自分の玄関を掃除したついでに、丁寧に共有の階段をも掃除した。それをインド人のご婦人に見られ、カーストが低いメイドに見られ、以来接し方が変わった。日本的には感謝されこそすれ蔑まされることはない。日本にカーストはないのかと聞かれることがある。

血筋を守ることに必死になるインド人。法で禁止しているカースト、それを守るために今でも身内の殺人もいとわないほどの徹底ぶり。

日本人は掃除するとき当然ながらゴミを下の階に落とさないけど、インド人は平気に落とす。上の階の誰かがゴミを私のバルコニーに落としたので私は文句を言いに行ったことがある。「どうせメイドが掃除やるだろう。いいじゃなか」と言い、平行線。ケチャップを落とされた時に蠅が集まるのと乾燥したら取れなくなるので私がすぐ掃除をして、運悪く腰痛になった。それは隠した。なめられるといけないから。駅のホームのゴミは線路に掃いて落とし、線路脇にはカーストが下の労働者が手でゴミを拾っている事にインド人は疑問を抱かない。仕事は、能率ではなく、カーストで分類して行う。仕事が下まで行きとどくわけだけど。日本では3K(きつい、汚い、危険)の仕事にカネを相応に払うけど、インドでは3Kに従事する労働者の報酬は最低。

現場調査に行ってスコップを借りて土を掘ろうとしたら止められた。(カーストの低い)労働者を連れて来ると。無視して作業をしたらびっくりされた。考古学の発掘は誰がやるのだろうか。

インド人は皆お互い真っ赤なウソを言い、お互い信じていないけど、一応その場の争いを避けることはできる。嘘も方便というのが日本にもあるけど、インド人は方便だらけ。時々私は怒るが、その時本当らしいことを言う。なぜ最初から言ってくれないの?と言うと、困った顔をする。「だって、すぐウソが出てくるのだもの」ということでしょうね。交渉事もウソの連続で、ウソでとりまとめて、とりあえず解散。お互い信用していないので同じ交渉が後日また始まる。真摯な対応というものに接した事がない。一度腹を割って話したことがあるが、いいように利用されただけ。そいつとは、関係が悪化して元に戻らない。人間関係を維持するためには嘘が必須?

インドのお店は釣りがないから切り捨てることがあって、「足りないじゃないか、顧客に損させるのはおかしい」と主張すると不思議がる。スーパーで、日本円にして、たかだが2円の釣り銭だったけど、釣りがないからと切り捨てられ、おもしろくないから、「じゃマネージャーを呼べ」と言ったら、しぶしぶ隣のレジから用立ててくれた。けちな奴だと思っているに違いない。

風邪が流行ったからマスクをすると不思議がるインド人がいる。ブタインフルエンザが流行った時、プーネで予防のマスクをする人がいたけど。(風邪をひいているわけじゃないのに朝の公園の散歩時に必ずお医者さんがするような完全防備なマスクをしている日本人を見かけるが、その神経質さは確かに驚きに値する)

インド人は世界一の民主主義を豪語するが、平等は同じカースト内でのもの。一介のインド人エンジニアさえ、ドライバーや守衛に持たして上下関係をアッピール、手ぶらで車に乗り込む。偉そうに。社長じゃあるまいし。住み込みのメイドに至っては、寝る場所は牢獄のよう。私は自分の荷物は自分で持って車に乗るから日本でカーストが低い人間だと思われているかもしれない。

簡単な計算でも日本人は電卓をたたくけどインド人エンジニアは難しい計算も暗算。電卓を持ち歩かない。過信するから結構間違っていたりするくせに、簡単な計算も電卓で確認する日本人にいらつく。

それにインド人は、英語の辞書を大体持っていない。難しい単語をどれだけ記憶していることか。芸術、体育などの授業は削って、効率的に詰め込み教育をしている成果。だからインド人の多くは泳げない。

インド人は、新聞は読むけど、小説等を読む人は少なくて、先日ある本を読みたいから大きな本屋を検索してくれるように頼んだら、おせっかいにも本をダウンロードしてくれ、A4サイズの報告書のように綴じたものを渡された。はっきり言って喜べなかった。そういう日本人を見てきょとんとするインド人。片手で持って読めるペーパーバックが欲しかったのでがっかり。これじゃ読む気がしない。読めればいいという合理性で読書が楽しめるものじゃない。本を読む楽しみは合理性だけで説明できるものではない事をどう伝えればいいのだろうかと思いながら英語で説明するのが面倒というか、できないのでとりあえず「ありがとう」と言って引っ込んだ。日本人の趣味の世界は、なかなか説明しづらい。説明できなければいつまでたってもマインドを共有できないが。


お互いの文化を尊重して・・・とは思うが、でも疑問が残ることが多いインドだということはおわかりいただけたと思います。

でも海外に目を向けざるを得ない日本の経済にとって魅力ある国ですから、インド人がまだ知らない日本人の持っている武器「顧客サービスと能率」を使って利益を上げることができるフロンティアの価値がまだまだ残る国です。

日本の武器「顧客サービス」

デリーのダルヤガンジに楽器屋街があって、4軒目に見たBiba Music Emporiumという店で土曜日、ギターを買った。


オーナーの息子(50歳くらい)は日本語を話せるだけではなく、日本で仕事をした経験があって、まともな顧客サービスを心得ている。

すべての客に笑顔で接し、こちらの客、あちらの客の要望に忙しく対応している姿は、横柄あるいはお節介な商売が蔓延しているインドでかなり新鮮に映るのだろう。

その結果、かなり繁盛している。

客がいない店が多い中、その店の客は、我々日本人が3人、インド人が7人くらいだった。


インド人はまだ気がついていないが、日本の顧客サービスはものすごい価値をはらんでいる。

外資系の店、ジーンズのリーバイスも繁盛している。

共通しているのは良質のサービスを提供していること。

日本では普通のことがインドでは新鮮。

海外に進出しなければならない宿命の日本人の武器ではないだろうか。