2枚引き 本日のお題カップの6と悪魔
カップの6からメッセージ
寂しさや悲しさ、自分の存在価値に疑問を感じたとき、幼少期の頃を想い出してみましょう。
どんな人でも「小さな子供だから」という理由だけで家族や、誰かしらの無償の愛を受け取ったことがあるはずです。ネグレクトのご両親の元に生まれた方は「そんな思い出なんかないよ」と言われるかもしれません。
ですが、どんな小さな愛でも、あなたのことを気にかけて見返りを求めない愛を一瞬でも注いでくれた人が一人だけでもいたはず。
それはたまたま一緒のバスや電車に乗った、通りすがりの見ず知らずの人だったかもしれません。受け取った愛も、にっこり微笑まれただけとか、「可愛いわね」と声をかけられたとか、小さなものだったかもしれません。
その愛を受け取ったのもほんの一瞬の出来事だったかもしれません。
でも少しでもそんな思い出が無いでしょうか。少しでもそんな思い出があったら、ちょっとその思い出に浸ってみましょう。そうするとあなた自身が大切な存在だと気づけませんか?
<本日のテーマカード>
カップの6
<2枚目>
悪魔
■ カップの6(正位置) ■
カップの6は、ワンドの8を学んだときに2枚目のカードとして学びました。
故郷の思い出や幼馴染、郷愁などの意味があると学びました。
全体的に黄色い色調で、その故郷の思い出が温かでほのぼのしたものであることがわかりますね。
この絵は左側の大きな子供がかがみこんで、右の小さな子供に百合の花が咲いたカップを受け渡しています。よくみるとどのカップにも百合の花が咲いています。
これは、年長者から年少の者へ百合の花に象徴される何かを受け渡ししているということではないのでしょうか。
では今日も「タロット象徴辞典」の解説を見てみましょう。
あなた自身幼少期に、両親や兄、姉に対して、どうしてこんなに自分を思ってくれるのだろうと不思議に感じた記憶はないでしょうか。家の中で大人が子供を、年上の子が年下の子を思い、守り、愛を注ぐ時に、そこにあるのは純真な気持ちだけです。見返りを求める気持ちなど微塵もありません。~中略~
無償の愛を受け取っていた幼い頃を想い出し懐かしさがこみ上げてくること、遠い過去の思い出への憧憬、幼少期の体験を彷彿とさせるようなことが示されている札です。
井上教子 (著), 「タロット象徴辞典」国書刊行会
「小さな子供だから」というだけで、家族や親族以外の人でも、見ず知らずの人からも無償の愛を受け取ったことはないでしょうか。
電車で乗り合わせた全然知らないおばあちゃんに、頭をなでられたり、保育園や幼稚園の先生にぎゅっと抱きしめられたり。
そういった、無償の愛を受け取っていた時代に思いを巡らせて、感謝することが大切な時期にあることを示しているのかもしれません。
■ 悪魔(正位置) ■
悪魔は既に大アルカナを一通り勉強したときに学んでいます。
その時は、「頭ではどうすべきかわかっているけれど、行動や思考の習慣から抜け出せない。人間としての理性よりも動物的な本能(物欲、食欲、性欲、名誉欲、独占欲、執着、依存)が優先された状態」であることを学びました。
このカードが出たら、何か悪いことが起きるとか予言するようなカードではないことも学びましたね。
依存する心を生み出してしまう魅力のある強い何かがある状態を表しています。
姫 二郎太が仕える屋敷の姫で次郎太の片思いの相手。
都一のプレイボーイである頭の中将にあこがれる
(だが、まだ頭中将のことは見たことすらない)
私の父は家族とのコミュニケーションをとるのが苦手で、私たち兄弟は父に遊んでもらったり、抱いてもらった記憶がありません。これは母に確認すると本当のことらしく、父は子供たちを抱っこしたことがないそうです 昭和あるあるですね。
ですが、そんな私でも父の無償の愛を感じた時がありました。私の妹が住むシアトルに家族で行ったときのことです。その当時はイチローブームで日本人が大挙して空港に押し寄せていました。
私たち家族と日本人の団体客は空港でエスカレーターに乗ろうとしていたのですが、前が詰まっていることを空港職員が叫んでいたそうなのですが、英語がわからない私たち日本人はどんどんエスカレーターに乗り込みました。そしてエスカレーターのてっぺんで詰まった人達が、なんとなだれ落ちてきたのです。
とっさのことで体も動かなかった私ですが、父が倒れてきた人達から私と娘をかばって盾になってくれました。
奇跡的に父も、落ちてきた人達にも怪我はなかったのですが、このとき当然のごとく身を挺してかばってくれた父の、娘や孫に対する無償の愛を感じました。
よく考えてみるとその時お礼も言ってない。あらためてお礼を言うような雰囲気でもなくて・・・
▽タロット占い無料鑑定をしています。
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