綺麗な夕焼け。

雲の感じは少しずつ秋らしくなってきてるような。





『ヴィレット』の続き、第33章から最後まで。

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“お互いを理解しあいながら、段々と親密になっていくルーシー・スノウとエマニュエル教授。


それにしても2人ともなんと分かりにくい愛情表現。でもそこが不器用で読者は応援したくなってくるのかも。


ドクタージョン(グレアム)とポーリーナは当然のように幸せな結末へと向かっていく。かつてドクタージョンを叶わぬ思いで見つめていたルーシーはそれを温かい目で見守る。


お互いを大切に思うようになったルーシーとエマニュエル教授の間に「悪意」が立ちはだかる。

エマニュエル教授の善意と良心に漬け込む人々である。それはかつてエマニュエル教授が愛していた薄幸の女性をめぐる人々で…。


ルーシーとエマニュエル教授は引き離されてしまう。

それでもルーシーはエマニュエル教授の言葉と、引き離される直前の彼の言動を糧に力強く独立への一歩を踏み出す。


そして2人が再び出会う日が近づいて…”




幸福な人々には、幸福な結末を。

狡賢く他人を踏みつけても栄えようとする人々は、やっぱりそのまま栄えていく。

寂しく孤独だった主人公には、情熱と独立する力を与えたけれど、愛する人といつまでも幸せに暮らしましたとさ…というありきたりな結末で終わらない。


正直話の途中には偶然が多過ぎて、とても現実的な話の運びではないけれど(ここは代表作「ジェーン・エア」とも似ている)、主人公の見た目のか弱さとは裏腹な力強さ、誰かに依存しない独立心、には本当に心惹かれます。

シャーロット・ブロンテの小説、2つしか読めていないですが、やはり大好きです。



やっと最後まで感想書けて良かった〜!


シャーロット・ブロンテの数少ない他の作品も、どうかどうか、翻訳出ますように!!!!!