最近のお風呂読書など | 世界文学登攀行

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世界文学の最高峰を登攀したいという気概でこんなブログのタイトルにしましたが、最近、本当の壁ものぼるようになりました。

お風呂は貴重な読書時間である。
しかしながら、1日の終わりの疲れた頭で、のぼせた頭で読むのだから、気楽に読めるものがいい。
本のチョイスは結構難しかったりする。

ここ2年間のお風呂読書は「三国志演義」だった。
小説としては二流作品だと思うし、途中からは文句ばっかり言っていたけれど、お風呂で読むような本としてはちょうどよかったのかもしれない。
結局「三国志演義」は浴室の外では一文字も読まずに、お風呂の中で完結してしまった。

「三国志演義」は先月読み終わったのだが、実は新しいお風呂読書プロジェクトが進行している。
その本は「オデュッセイア」である。
実は「オデュッセイア」、「死ぬまでに読みたい本リスト」の2ー2にエントリーされている本で、2016年2月21日に読了している。
再読の理由は、これも同じく「死ぬまでに読みたい本リスト」の34-2にエントリーされている「ユリシーズ」が、次の次の次に読むべき本であるためだ。ずいぶん先の話だと思っていたが、背中がはっきり見えてきた。

ジェイムズ・ジョイスの「ユリシーズ」。
本のタイトルは、オデュッセウスのラテン語形の英語化であり、18の章からなる物語全体の構成はホメロスの「オデュッセイア」との対応関係を持っているということを知っている。
ということで、「オデュッセイア」のような超一流の作品は本来、お風呂で読むべき本ではないのだが、思い出すための読書なので、お風呂で読みはじめている。

おじさんのお風呂事情など、だれも興味がないとは知っているけれど、近況報告でした。

最近、仕事の本も読むようにしていて、実際読んでいるんだけど、全体の読書量が増えていかなくて歯がゆい思いをしている。

自分の特性や、得意不得意というものを考えると、おそらく、何かを読んで理解するということはとても得意なのだと思う。去年試験勉強をしていて思ったのは、やればやるほど、パワーアップしていく自分のポテンシャル。実務試験なので、それまでの経験値というものが大いに役に立っているとはいえ、年齢を感じさせない理解力の高さは自分で言っちゃうくらい驚いている。
仕事のスキルなんて一朝一夕に向上するわけでもないし、興味がないことにはまったく反応しないおよそ仕事向きではない自分を知っているので、理解力の高さを信じて、もっている力を全部読書に振ってもいいような気がしている。

だから、1日2時間くらいは今より読書の時間を増やして、土日も、嫁サービスするのは当たり前だけど、勉強や読書の時間を確保した方がいいんだろうなと思う。
この土日で読んだ本は、中公新書20ページくらいだけだったから、何やってたんだろう自分という反省と、これからの抱負でした。
読みはじめたら面白いんだから、読むきっかけを山ほど作るべきなんだ。