アンニョンハセヨ~
「ヴィンチェンツォ」を完走(2周)したので、今日はイタリアンレストランででワインを2本空けてきました~(久々に外で飲めたので調子に乗ったw)
でも、夫にはKドラ話禁止なので話題にできず、一人でニヤニヤしながらヴィン様に想いを馳せていました
はい、最初に打ち明けておきますが、今回完全にソン・ジュンギ沼にもハマった\(^o^)/
(※画像はすべて、番組公式サイトより)
■視聴時期
2021年6月
■スコア
4.0
■視聴方法
Netflix
■放送開始年
2021年
■放送局
tvN
※以下はあくまでもkabo個人のたわ言です。マイナス点も挙げていますのでご容赦ください。
※以下よりネタバレあり。
1.コメディがシリアスとバイオレンスを緩和
主人公がイタリアマフィアの弁護士という設定を見て、
バイオレンスや任侠ものが超苦手なわたしは、ビビりながら視聴開始
案の定、初回で主人公が人を殺すシーンがあり、やっぱり無理かもなーと思いながら視聴を進めたところ、意外や意外、コメディシーンがてんこ盛り。
でも、シリアス展開やバイオレンスシーンに対する恐怖よりも、興奮や痛快の感情のほうが勝った。
さらに言うと、ここまで振り切った内容だと、漫画感覚で完全なフィクションとして視聴できたので、殺人や暴力シーンも必要以上に怖がらずに済んだし、ありえない展開や矛盾もそこまで気にならず。
<和ませてくれたコメディキャストたち>
●プラザ入居者
なんといっても彼らのキャラがいちいち面白くて、プラザのシーンになると、それまで怖いシーンがあっても気持ちがリセットできました。
特に好きだったのは旅行会社に転じたヌートリア社長&偽パク・セロイ。悪党なのにポンコツで愛嬌がある設定は「ホームアローン」の泥棒コンビのイメージ?
社長の前職はまさかの白衣の天使というオチは、血みどろなクライマックスで救いになったし、そのおかげで質屋社長の命が助かったサプライズもよかった。
ヴィンチェンツォにプレゼントした気球の乗車券は、ラストで逃亡のナイスアシストにつながるギミックだと思っていたので、回収されなくて残念だったなー。
イタリアンレストランシェフとヴィンチェンツォの掛け合いも面白かったのに、序盤だけだったのが残念。
カマをかけられたのを真に受けて「ウフィツィ」を地名だと思って知ったかぶりをしたり、イタリア語がわからなくても「シ」でごまかしたりw
でも、鼻歌のカンツォーネは超美声で、ヴィンチェンツォにダメ出しされたポルチーニとトリュフのパスタはとても美味しそうだった
また、入居者全員のキャラ設定が、後の展開にうまく活かされていたのは見事だった(無理矢理な人もいたけど、そこはご愛嬌)。
食堂の女将さんのボクシングギミックは、わりと序盤で表現されていましたね(2周めで気づいた)。
●ウサン代表&ハンソ会長
ジュヌの正体が明らかになってからの、ウサンとバベルの4人の会合はシリアスな雰囲気だったけど、ウサン代表の腰巾着な小物キャラと、ハンソ会長のおバカキャラが和ませてくれました(※役職は、初登場シーンで表記)。
この2人がいなかったら、ジュヌのサイコパス行動とチェ弁護士の冷徹さがただ怖いだけのシーンになっていたはず。
だからこの2人の結末は、わりとショックでした
特にウサン代表は、かなりの悪徳弁護士とはいえ人間味があったし、意に反して巻き込まれた感が強かったので、代償が大きすぎかなーと(手を下したのがヴィンチェンツォではなかったのが救い)。
そしてハンソ会長はおバカシーンもよかったけど、主要人物の中で最も人間らしくて、視聴者として一番感情移入できたキャラでした。
演じたクァク・ドンヨン氏とは「サイコだけど大丈夫」「雲が描いた月明り」に次いで3作品めの対面ですが、毎回印象が全然違うので、改めてすごい俳優だと感心した。
兄への恐怖心や周囲への虚栄心のほか、豚の血を浴びせられた兄を見て笑いをこらえる感情表現とかめちゃくちゃ上手だったし、彼の成長物語とヴィンチェンツォとの絆が芽生える展開は、このドラマのハイライトの1つ。
終盤の2人でお酒を飲むシーンは、彼のこれまでの人生とキャラクターが見事に表現されていた名演技でした
ドンヨン氏のことは、勝手に30歳くらいかなと思っていたらまだ24歳なんですね
これからの活躍が楽しみな俳優さんです
今回、演技力として一番圧倒されたのは間違いなくドンヨン氏。
●事務長
ホン親子、そしてヴィンチェンツォという、まったくタイプの異なる3人の右腕として、実務能力だけではなくてコミュニケーションスキルも長けていた事務長。
金塊の話を知ったのが最後だったのでスネていたわりには、ちゃんと運搬役にも参加していたし、仕事には私情を持ち込まない優秀なサラリーマン
彼のキャラクターのおかげで、血生臭いミッションもシリアスになりすぎずずよかったです。
ほかにも、 対外安保情報部アン氏の勘違いでヴィンチェンツォが善人イメージになる展開や、貸し切り美術館のサプライズプロポーズがプラザの寺で行われたシーンとか(のちにビジネス化w)、数えきれないほどのコメディシーンがありました。
2.想像を超える展開と演出
Kドラ視聴17作品めともなると、ある程度のパターンや展開が読めるようになりました。
しかし今回は
自分の想像を超える展開や演出が多かったので、ハラハラドキドキしたり、笑ったり興奮したり、さらにヴィンチェンツォにキュンキュンしたり、
感情がとにかく忙しかった
Kドラデビューの2作品「梨泰院クラス」「愛の不時着」を視聴したときの感覚に近かったです。
<不意を突かれた展開や演出の例>
●油断したときにヒロイン父が殺された
主人公側の重要キャラが殺される場合、その事件が物語の起爆剤となるために初回(例:梨泰院クラス)か、物語の回収やどんでん返しとして終盤に来るのが定番と思っていたので、今回は完全に油断していました。
道路を歩いているシーンならまだしも、まさか店にトラックが突っ込んでくるなんて思わなかった
●ラスボスの正体
彼の登場シーンのたびにニヤニヤしながら「ヒロインを追いかけて彼もヴィンチェンツォ側に加入し、もしかしたら2人は恋敵へ発展か?」とワクワクしていたので、まさかのラスボスにはショックでした
また、後半まで主人公たちがラスボスの正体を知らない&視聴者は知っているという構図も新鮮で、
ドリフの「志村うしろー」的な感覚でハラハラした。
少し前に、キム・スヒョン氏目当てで1話の途中まで見たけど、物語の雰囲気や登場人物が若すぎてリタイアしてしまった作品でした。
そのときのテギョン氏の印象は「やんちゃそうなイケメンの若者」(役のせい?)だったのでスルーしていましたが、10年でこんなにセクシーな男性に成長するのですね
よし、「ドリームハイ」も再視聴しなくては
●インサーギの活躍
鳩にエサをやり始めた時点で、何かのギミックだろうなとは思っていたけど、まさかの展開で驚きながらも興奮したシーンの1つ。
ヒッチコックの「鳥」のパロディかなーと思っていたけど、視聴後にレビューや解説を読んでみると、ネタ元は「ホームアローン2」だったようです(1しか見たことない)。
さらに、自分の予想がことごとくハズれたのも良かったです。
<予想した展開の例>
●金塊は誰も入手できず
ヴィンチェンツォとチョ社長がようやく地下室を解錠した後、生体認証機器を落としたまま扉が閉じた展開になったとき、このまま金塊は誰の手にも渡らず、徳川埋蔵金的なファンタジー設定になるのかと思った。
さらにギロチンファイルも噂のままで終わり、悪者は変わらず世にはびこるという結末を予想。
●後半でイタリアマフィアが絡んでくる
バベルとの闘いに、金塊や麻薬絡みでイタリアマフィアまで参戦し、カサノ家の後継者争いもヒートアップして、さらにド派手でワールドワイドな展開になると予想していました。
ところが、イタリアマフィアはほとんど本筋に絡まず、後半でヴィンチェンツォが抗争のためにイタリアへ行くシーンもあっけなく終わり(ていうか、飛行機に乗ったはずなのに行ってないというよくわからないオチだったw あの流れ必要だったか?)、ヴィンチェンツォのキャラ以外でイタリアマフィアという設定があまり活かされていなかった。
●最終シーンは地中海のリゾート地でバカンス
一件落着したら場面が変わって、主人公カップルが地中海リゾートで優雅にバカンスという、平和なシーンで終わると予想していました。
まあ、ラストシーンの会話で「俺の島へ招待するよ」という流れだったので、あながち外れてはいなかったようだけど。
さらに、ワインパーティーを告知したインスタや旅行会社の広告モデルを通じて、ヴィンチェンツォが韓国の人気者になったり、母のような冤罪犠牲者を出さないために韓国で人権派弁護士に転身するとか(さすがにベタすぎるか……。でも、ワインと広告モデルの写真は別のオチで使われていて爆笑だったwww)。
「ぶどう畑の肥料」というセリフがこんなに怖いとは思わなかった。
もしイタリアに行ってぶどう畑を見たら、このセリフが頭をよぎりそうです
3.法で裁かれない悪者を懲らしめるダークヒーロー
古くは「必殺仕事人」、最近では「コンフィデンスマン」のように、法で裁かれない悪者たちを主人公たちが独自スタイルで懲らしめるという設定は、痛快エンタメとして好みです。
コインランドリーに閉じ込めて脅したり、敵を茶化した内容の動画を配信したり、麻薬の原料倉庫を爆破したり、法廷にススメバチを放ったりするシーンは痛快だったし、ランボルギーニで裁判所に現れたシーンなんて笑っちゃうほど爽快だった
そして
極めつけは豚の血を浴びせたシーン
加えて、オシャレなOSTがそんな痛快シーンを盛り上げてくれて、さらに気分が高揚した\(^o^)/
このテイストのまま最終決戦を迎えると思っていたので、最後の懲らしめ方が残虐すぎてびっくりしたけど、「結局マフィア(ヴィンチェンツォ)は悪党である」というブレないキャラ設定と結末には納得できました。
4.ソン・ジュンギ氏の知的オーラとクールな目
Kドラに限らず、わたしがこれまでに視聴したエンタメで、残虐シーンや胸糞悪いシーンが最も多かった本作品。
それなのにここまで楽しめたのは、ソン・ジュンギ氏の知的で上品なオーラと、感情を見せないクールな目が、キャラクターの魅力を爆上げしたから。
ダークヒーローは、インテリジェンスでクールなオーラが不可欠だと思うので、このキャスティングはぴったりすぎた。
また、成均館大卒という溢れ出る知的オーラのせいで、
「軍人で賢い」よりも「弁護士で武闘派」のほうが個人的にしっくりきたため、「太陽の末裔」
ではそこまでトキめかなかったけど、
今回は完全にジュンギ沼へダイブした\(^o^)/
イタリアの高級スーツを身にまとい、イタリア語を話すヴィン様がクラクラするほどかっこよくて、この際マフィアでもなんでもいいから、1日、いや1時間だけでも彼氏になってくれと思ったwww
「太陽の末裔」では鍛えあげた肉体も披露されていましたが、そもそも中性的な美しいお顔&シュッとして線が細いタイプなので、弁護士のスーツ姿(&中身は細マッチョ)のほうが似合っていました
(完全に個人的な好みですw)
さらに、今回は
彼の目の演技にゾクゾクしました
綺麗なアーモンド形の目は涼しげで、時には澄んだ目として善人に見えるので油断してしまうけど、それが一転して氷のような冷酷な目になったときの怖さったらもう
特に母親を殺した実行犯を暴行し、バベルの別荘へ単身で乗り込むシーンは、目の迫力がすごくて、めちゃくちゃゾクゾクした(もちろんかっこよかった
)
「太陽の末裔」でも何度も銃を撃つシーンがあり、そのときは“感情のある軍人としての目”だったけど、今回はそれとは違って完全にマフィアの目になっていました。
収監されたジュヌとの面会で「俺は満腹のネコだ」と言った時の目も怖かったなー
あどけない笑顔と知的なオーラの魅力に加えて、正義感の強い軍人や冷酷なマフィアもガッチリハマるなんて、ジュンギ沼も深そうです(*´ω`*)
ちなみにアイスホッケーシーンは、スピードスケート経験者のソン・ジュンギ氏を愛でるためのボーナストラックのようでしたね
5.ヒロインが好み&恋愛パート控えめ
今回初めましてのチョン・ヨビンさん、個人的に好みど真ん中のお顔でした。
顔やスタイル、ファッションはもちろんのこと、衣装やメイクで雰囲気がガラリと変わるところも気に入った。
仕事用スーツやラストシーンの肩出しドレスなど、キメキメ衣装を完璧に着こなす一方で、自宅シーンや入院シーンではアイメイクなしだったので(少しはしていたかも?)、ますます好感度がアップ(スッピンであるべきシーンで、完璧メイクだと興ざめする
)。
これまでKドラを見てきて、美しいな、かわいいなと思った女優さんは、ソン・ヘギョさんやスジちゃんなどがいますが、それは好みとはまた別で。
好みは今回の
チョン・ヨビンさんや、「ボーイフレンド」でヒロインの秘書役だった
クァク・ソニョンさんのようなあっさりした顔。
今回のようなシリアス&バイオレンス満載の作品において、少し男前なヒロインのコメディ要素は中和剤としてかなり重要だったので(でもちゃんと空気を読める)、それを違和感なく大胆に表現できる女優さんがぴったりでした。
いい意味で「ザ・女優」という存在感が控えめなので、今回のキャスティングは見事だったと思う。
恋愛パートもそこまでグイグイ割り込んでこなかったし、いくら素敵なヴィン様とはいえ、何人も殺しているマフィアと結ばれるのもどうかと思うので、恋愛面はボンヤリした結末でよかったです
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とりあえず、ざーっと思いつくままに書いたので、いつも以上に読みづらい箇所があると思いますが、サラリと流してください
めちゃめちゃ面白くてハマったドラマでしたが、悪党とはいえ人がたくさん死んだり、プラザ住人などの一般人が殺人に加担したのは、やはり後味が悪い……
ヴィンチェンツォ流「悪党」として、人を殺す以外の方法で解決できたらよかったのにと思う反面、結局権力者たち(ヒロインがそれを“韓国のマフィア”と表現)は、本物の「悪党」の方法でしか解決できないほど腐りきっていることを、この作品では伝えたかったのかな。
ではまた
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