昨日は(一社)北辰会の定例会でした。
代表講演もあったためか、2年ぶりの再会だった前回と比べても参加者が多く、熱気に包まれた勉強会となりました。
私は上級班の実技を担当したのですが、参加メンバーは既にバリバリ臨床をこなしている鍼灸師ばかりなので全体にレベルが高く、指導していても楽しいものとなりました。
急性外傷による股関節痛、十年以上前にスポーツで痛めた慢性的な肩の痛み、これらの症例を臓腑レベルで診るとどの臓腑が絡んでいるのか?どのような病理産物が影響しているのか?空間的な気の歪みはどちらに傾いている?など、お互いの意見をすり合わせながら病因病理を組み立てます。
病因病理を組み立て弁証し選穴を決めたら、鍼をせずに押手をするだけでどれだけ気を動かせるかを試します。
鍼を刺さなくても気を動かすといえばオカルトの世界のように聞こえるかもしれませんが、事実なのだから仕方がありません(笑)
問診し体表を観察し、それらの情報の中から病因病理を組み立て、証を立てツボを選び、そして鍼を用いて気の歪みを正し、心と身体を本来あるべき状態に戻す。
考えてみると、すごく面白い世界なんですよね。
こういった世界観を、勉強会に行くと仲間同士で共有できることがとても幸せです。
といっても、やはり初心者のうちは、こういった世界観があることを認識できません。
はじめのうちは知識を得たり、技術を習得するだけで精一杯でしょう。
先輩たちが何を言っているのか分からないことだらけでしょう。
でも、それはみんな同じなんですね。
わからなくても諦めず、継続して学び続けること。
そうすれば、ふつうに生きていれば感じることのできない素晴らしい世界があるので、初学者の皆さんにはどうかあきらめず継続して学ぶことをお勧めしたいです。
今回のブログは、図らずも鍼灸師向けの記事となってしまいました。
まー、たまには患者さんからすれば訳の分からないブログになってもいいでしょう(笑)
当院ではスタッフを募集しております。
北辰会方式を学びたいという意志をもった方がいれば、お気軽にご連絡下さい。
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