私の欠片 -17ページ目

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前回の続き。


残りの2つは少し被る部分があるのだが名字だ。

母の祖父母は篠井(靖おじさん・悦子おばさん・茜・剛も)父の祖父母は七見だ。

父・母・私・良昭おじさんは菊地だ。

幼い頃は何の違和感も無かったのだが時が経つにつれて少しずつではあったが(人に指摘されたりなどして)不思議に感じた。


しかし身内は一切名字について口にはしなかった。
私も不思議と思ってはいたものの何となくではあったが理由が聞けなかった。


最後の1つは前にも少し触れた事だが(3参照)七見の家から一時間ぐらいかかる金谷市に住むおじいさん・おばあさんの存在だ。

この二人の名字は菊地だ。

今になればすぐわかるがこの頃は変に父に口止めされたりしてなかなか本当の事を大人から聞くことができず親戚などの事を考えると、とても頭の中がぐちゃぐちゃになってしまい我儘な子であると同時に常に大人の顔色をうかがってしまう癖がでていた。

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不思議な事がある。

私の身内には大人の事情が三つある。

一つは私といとこのあからさまな差別だった。


理由は単純。

篠井の身内が母の兄(靖おじさん)の嫁(悦子おばさん)が嫌いだった。

特に悦子おばさんと祖母の確執が大きかった。

女性なのに気が強く男勝りで敬う事を知らない悦子おばさんと、女は黙って三歩後ろを歩く祖母とは馬が合うはずがない。

事ある毎に
『クソババア』
と暴言を吐き常に祖母に喧嘩口調。

同居は絶対嫌と篠井の祖父母に面と向かって言う。

篠井の祖父母も

『悦子さんと同居なんて死んでも嫌だ』

と凄く確執が強いにも関わらず悦子おばさんは自分の用事がある時だけ篠井の家に子供達を置いて行く。


篠井の祖父母はこれが気に入らず私をひいきした。


しかし確執の根本はもっと別の部分だと私・茜・剛が知るのは、もっと大人になってからであった。

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篠井の家の隣のヤ○ザのオジサンの家にはたまに小さな子供が来ていた。

まだちゃんと言葉が話せないぐらいの歳の子だ。

今思えばおじさんの子であろう。

カワイイ子だった。


髪がサラサラのウルフヘアーで色素的にアッシュっぽい地毛。

目がクリクリで口がプチュって感じで赤く[お人形さん]って言葉がピッタリの子だった。

松井兄弟と遊ばなくなった私は自然と隣のヤ〇ザのオジサンの家に遊びに行ってはお菓子やジュースを貰い自然とたまにやって来る女の子と仲良くなった。

名前はゆかりちゃん。

いとこの茜は私の二つ下だが自己主張が激しく妹という感じがしなかった。

逆にゆかりちゃんはまだあまり喋れない分、世話をしてる感じがして妹みたいで私の後ろをついて歩く。

私はゆかりちゃんを凄く可愛がった。