私の欠片 -16ページ目

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今日は悦子おばさんの話。(18参照)

悦子おばさんは口が悪く、つい言い過ぎる男勝りの性格で篠井の人々からは嫌われていたが陽気な性格の為私をよく笑わせてくれた。
茜と剛の家に極々希だが遊びに行った時の話。

その日悦子おばさんはドーナツを作っていた。

悦子おばさんは子供達に
『たくさんドーナツを作ってあげる』
と言い私達は待っていた。
おやつの時間が過ぎ、私の母が私を迎えに来ても悦子おばさんはひたすらドーナツを作っていた。

私の母にもう少し待つように言って。

そして夜になり大声で
『出来た!!』
と言いドーナツを私達の元へ持ってきた。

有り得ないくらい大量。

少し曖昧だが20・30のレベルじゃなかったと思う。
(100以上あったかも?)
『たくさん食べて』
と豪快に笑いながら言った。
笑うのも怒るのも豪快な人。

私はドーナツをある程度持って
『家で食べる』

と言い帰ろうとしたら茜と剛が
『お母さんご飯は?』
と聞いた。

悦子おばさんは
『忘れてた。今から作る。』
と豪快に笑いながらキッチンに行ってしまった。

私と母は家に帰り食べきれないドーナツを仁美さんの家や母の職場へ持って行きドーナツを消化した。

繊細さは全く無い悦子おばさんだが私はそんな悦子おばさんをみんなが言う程は嫌いになれなかった。



そして勿論の事ながら茜・剛・悦子おばさん・靖おじさんは太っていた。

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前に七見の祖母の宗教的なものを除けば良い人だと思っていたと書いたのだが(8参照)そのエピソードを少し書こうと思う。

七見の祖母は篠井の祖母と一緒で働き者だ。

(因みに七見の祖父はタクシードライバー)

七見の祖母は着付けとメイクアップの仕事をしていた。
私もごく数回だが一緒について回った事がある。

祖母は人の髪型を作りメイクをし着物を着せる。

それを一部始終見て本当に凄い祖母だと感動した。

家に帰ると休む暇なく家事をこなし完璧にしてから私と遊んだ。

几帳面な祖母。

そんな一面も好きだった。
その反面、宗教にどっぷり浸かってしまった理由もちゃんとあるが、それは私が大人になり母から聞いた悲しい現実だった。

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母の高校の友人家族が引っ越してきた。

母の友人の名前は仁美[ひとみ]さん。
仁美さんは旦那さんと子供二人いる。

子供の名前は奈津子[なつこ]と孝[たかし]。

奈津子は私の2つ年下で孝は忘れてしまったが多分ゆかりちゃんと一緒ぐらいであろう。

奈津子は少し病弱でよく入院していた。
なので母と仁美さんの家に遊びに行っても奈津子がいる事の方が少なく、いてもお互いあまり面識がないのであまり喋ったり遊んだりせず、お互いが母親の後ろに隠れていた。

一方孝はまだあまりに幼くて『ギャー。ギャー。』 と大声を上げて母親同士の話がなかなかできなくなるようで仁美さんはよく孝だけ実家?なのかは分からないが預けて母とのお喋りをしていた。

仁美さんは悪い人ではないのだけど仁美さんの家に行くととても退屈だった。

因みに母と同じ歳だけあって仁美さんの事を『おばさん』と言うと物凄く怒った。

私は初対面以降は『仁美さん』と呼んでいる。



~このブログは昨日(11月13日)分です。本日分は本日分で更新します~