キラキラバラとオトシブミ ~スヴニール・ドゥ・ドクトール・ジャメイン~ | ☆間違いだらけのお庭づくり☆

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7月18日

お庭

 

キラキラのバラの葉の裏にいるやつ(≧▽≦)

 

バラの新芽が良い感じでキラキラしてたから近づいて見たら、

まぁ、いるわいるわたくさんの虫たちが・・・。

先日のバラの記事で、スヴニール・ドゥ・ドクトール・ジャメインは虫が付きにくいって書いたけど、

その後、エダシャクやらチュウレンジバチ・アブラムシ・アリと虫たちの記事が続いてる。

もう一つ、今年は根が充実したからなのか、気候が合ってるのか、何故か新芽が良く出る。

その新芽を求めて、虫たちが集まって来てる気がするんだけど・・・。

で、また新しい虫を発見した!

身体が丸くて、首が長いやつ。

このフォルムたまに見かけるんだけど、何の虫かも考えたことも無かった。

 

ヒメクロオトシブミ

甲虫目・カブトムシ亜目・ゾウムシ上科・オトシブミ科・オトシブミ属

体長:4-5mm

成虫発生時期:4-8月 ※年二回発生

分布:本州・四国・九州 ※北海道の記述もあり

    本州~九州にかけて、オトシブミの中では一番一般的にみられる種。

食餌植物:コナラ・クヌギ・アベマキ・ミズナラ・シラカシ・ノイバラ・キイチゴ類・ツツジ類

       ニセアカシア・フジ・アキグミ・シデ類・ヤマハンノキ・ヤシャブシ・マンサク・サルスベリなど

・黒色のオトシブミで、他のオトシブミより頭部が短い。

・体は黒で足は黄褐色が一般的だが黒のものもいる。

・葉を巻いて卵が入ったゆりかごを作る。

 

おー!?これがオトシブミなのかー。

ていうか、首が長い虫って思ってたけど、オトシブミの仲間では首は短いのが特徴だった。

オトシブミという虫は、葉を切り取って「ゆりかご」という卵が入った袋を作る虫。

ゆりかごは、越冬した成虫が活動を始める4月頃から作られ始める。

やがて孵化した幼虫は、ゆりかごの中の葉を食べて育って蛹になり、やがて成虫になる。

生育環境にもよるが、条件が良かったら、

親が卵を産んでから、5日で孵化、15日で蛹に、5日で成虫にという短いサイクルで生長する。

そして、夏ごろには育った新しい親がゆりかごの中に産卵する。(年2回目)

秋に生まれた幼虫は、越冬して、翌春に新しい生命を繋いでいく。

虫というと、子供の頃の知識をそのままに大人になってきたから、

どうしてもカマキリとかバッタとかのイメージが強くて、

その命は1年って思い込みがなかなか無くならない。

春暖かくなってきたら生まれて来て、夏ごろに大人になって、冬の訪れとともに命を終える。

でも、実際は冬には木の皮の裏や落ち葉の下、家の影なんかで越冬する虫もたくさんいるし、

オトシブミもそのうちの1種だから寿命が長いのかと思いきや、

年二回発生だから、その一生は半年しかなく、秋に生まれた子は7ヶ月、

春に生まれた子はわずか4ヶ月ほどで生を終える。

また、カマキリもバッタも10㎝ほどで、虫ってちっぽけな命だって思ってたけど、

でも、お庭にいる虫たちはほとんどがmm(ミリ)単位の小さな虫ばかりだ。10cmなんて超大型の虫だ。

さらに、どんどん思考は進んで、オトシブミってなんのために生きてるんだろう?って(笑)

チョウやハチは、花粉を運んで植物の受粉を助けている。

その代わり、幼虫の間は植物の葉を食べさせてもらって、お互いギブ&テイクの関係を築いている。

肉食のクモや蜂やカマキリなんかは、害虫を駆除することで植物の役に立っている。

人間には嫌われ者の、ダンゴムシとかアリとかハエやゴキブリですら、自然界のゴミを掃除する役割を担っている。

じゃあ、オトシブミは・・・?強いて言うなら、害虫を駆除する捕食者の捕食対象となって、彼らの命を繋いでいる???

じゃあ、人間は?自然を破壊して、二酸化炭素をたくさん排出して、地球規模で危機をもたらしてる。

人間よりはましな存在か。

ていうか、そういうのってきっと人間(ゆさま)目線であって、同じように授けられた命だから、

当の本人にしてみたら迷惑な話で、一生懸命生きてるんだなーって思う。

オトシブミは、成虫は葉をかじって食べるし、ゆりかごを作る時に葉を切るので農業害虫と言われる。

でも、害は少ないので、手元にある害虫駆除関連の本を見ても記載は無い。

お庭でも、全く気にしたことも無いから、ただの虫ということでいいだろう。

ちなみに、オトシブミの天敵は寄生バチの仲間でオトシブミタマゴバチというのがいるらしい。

今後のお庭では、オトシブミタマゴバチも「ゆりかご」も両方期待したい。

 

 

スヴニール・ドゥ・ドクトール・ジャメイン(オールドローズ)の育て方と植栽記録はこちらから・・・

 

 

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