葉裏に潜む ~ニオイツツジ・スグリゾウムシ~ | ☆間違いだらけのお庭づくり☆

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7月11日

お庭

 

ボロボロの葉の裏に潜むのは・・・(≧▽≦)

 

増えすぎたホトトギスを整理したら出てきたニオイツツジ。

ニオイツツジは数年前まで樹勢が衰えて、葉もまばらになってたので、

2年ぐらい前からちょっとずつ日当たりなど環境に気を付けてたら、

今年は枝葉が充実してきて、花芽も付けてくれてる。

ただ、花が咲くのは来年の3月か4月頃なので、まだ楽しみは先だ。

株も一回り大きくなったようで一安心。

ところが、姿を見せたニオイツツジは葉がボロボロだった。

今までこんなボロボロの葉を見たことがなかったので、

犯人を捜してみたが見つからないし、心当たりもなかった。

葉の裏にゾウムシらしき虫がいるのを見つけたので写真に撮って、

これがいったいどんな虫なのか調べてみた。

で、先日使ったPicture Insectというアプリをまた使ってみたら、

スグリゾウムシという虫がヒットした。

アプリは登録されてない虫でも、無理にヒットさせようとするようでブレも多い。

この虫であってるのか調べてみたら、スグリゾウムシであってるみたいだ。

こうも簡単に虫の種類が同定できるとなると、とても便利なんだけど、

ちょっと楽しみを奪われたような気もするし、

全ての虫の種類がパッと出てくる未来には違和感も感じる。

虫の同定には時間がかかって仕方がないので、アプリを利用しようと思ったのに矛盾してる。

ただ、ごく普通のサラリーマンでリモートワークでもない身にはとっても助かるかも。

 

スグリゾウムシ

甲虫目・カブトムシ亜目・ゾウムシ科・クチブトゾウムシ亜科

体長 5-6mm

成虫出現時期 4-8月

分布 北海道・本州・四国・九州・朝鮮半島・中国

食餌植物 (成虫)フサスグリ、ミカン、ハッカ、マメ、イチゴなど多くの植物の葉

        (幼虫)植物の根

 

単純に「スグリ(植物の名前)」を食草にしてるからスグリゾウムシの名を持つ。

スグリはジャムなんかにも利用される植物だし、

食餌植物は多種多様とはいえ、これだけの果樹や野菜を食べるとなると、

農業害虫として嫌われていても仕方ないかも知れない。

ゾウムシは長い口で樹液でも吸ってるのかと思っていたが、

スグリゾウムシの口は短くて、葉を食べるらしい。

どうもお庭のニオイツツジの葉の食害はこの子が原因のようだ。

かなり食い意地が張っているようで、葉の食害も広範囲に及ぶらしい。

体は丸っこくてすばしっこくもなさそうだから、

きっとじっと葉の端っこにくっついて、ずっと食べてるイメージなのかな・・・。

ゾウムシの幼虫は地中に居て、根を食べて生活している、

いわゆる根切り虫ってやつなので、植物を育てるには親子共々困った存在。

ところで、スグリゾウムシについて調べていたら面白いことが分かった。

なんと、単為生殖らしい。つまり、交尾しなくても子孫を残すことが可能だということだ。

そもそも、本州にはオスすらおらずメスばかりなのだとか?

まぁ、農家にとっては農業害虫として成虫も幼虫も駆除対象だから、

これぐらいの特殊能力があった方が良いのかも?(^▽^;)

お庭では、天敵の徘徊性クモや造網性クモ類の頑張りに期待。

 

 

西洋で改良されたツツジです。

ちょっと変わったツツジが欲しい方に・・・

 

 

ニオイツツジの育て方と植栽記録

 

 

撮影機材