【極上の相場格言】― カネがなくても知恵がある!― -14ページ目

…相場格言…「相場に王道なし」(相場格言)

…相場格言…

「相場に王道なし」(相場格言)

「学問に王道なし」といったのはアリストテレスですが、いくら必勝法を探し求めても投資に抜け道や近道はありません。

投資の勉強は①相場観測術②銘柄選択術③売買術の三つに分けることができますが、これらの知識は先人が築きあげた定石とコツが網羅されじつに奥が深いもの。

さらに「百冊の理論書は一回の売買にしかず」というように、いずれもこれらで修得したことを実践することで、はじめて自分のものになります。


なにごとも千里の道も一歩から。ほとんどの投資家が銘柄探しに明け暮れ、まわり道や迷い道を余儀なくされているのです。それだけに相場の階段を一段ずつ踏みしめながら歩むことに価値があるのではないでしょうか。


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◆「智を磨くに三つあり。すなわち思考、模倣、経験これなり」(孔子)


◆「もっとも強い者が生き残るのではない。

もっとも賢い者が残るものでもない。唯一生き残るのは、

変化する者である。」(C・ダーウィン)


…相場格言…「わかってくるほど、わからなくなるのが相場」(相場格言)

…相場格言…

「わかってくるほど、わからなくなるのが相場」(相場格言)


「素人は細かい理屈がわからぬだけに自我を出さず、当たり屋に提灯をつけるとか、相場について行くとか、珍しい値でもおかまいなく勇敢について行くから儲かる。このころがちょうど不知不識のうちに“相場は相場に聞け”という相場道の原理にそっていることになる。


ところが少々相場がわかってくると理屈をこねまわすから、かえって相場は反対にくる。だから相場に対し一人前の理屈がならべられるようになるとますます危険なのだ。

口角泡を飛ばして相場を自分で創り出している位に説きまわっている人に成功者はいない。結局、わからなくなって経済書を捨てたくなり、さいごは神仏や八卦を崇拝するようになるのだ。」(野口泰次『相場道』)

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…相場格言…「行き過ぎもまた相場」(相場格言)

…相場格言…

行き過ぎもまた相場」(相場格言)


相場は“行き過ぎ”がつきものです。

そもそも市場は、もっとカネを増やしたい金持ちと、どうしてもカネが必要な切羽つまった人が集まりやすいところ。ですから相場が過熱してくると、波乱相場を演じることになり、あちこちから投機資金が乗り込んできます。「行き過ぎも相場、相場は最後が大きい」とはこのことで、天井圏でもうひと稼ぎしたい投資家の思惑があらたな材料を呼び込み、波乱相場を演じることになります。


「弱気を蹴飛ばし、強気にすがる」これも相場の本性です。しかし、ここから追随するのはかなり勇気がいる行為。ほとんどの場合、飛びついた投資家の資金の重みで総崩れになるもの。たとえ運よく発車間際の電車に飛び乗れても、つぎの駅が終着駅では洒落になりません。よほど確信がなければ行き過ぎ相場は見送るべきです。


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◆「市場は常に動いている。だから…上昇しているときだけ買え」(ルイス・オーエン)

◆「ほとんどの株は期待以上に動く」(k・ソロコフ)

◆「ほとんどの株がゼロになるより倍になる」(G・B・ヘルムス)

◆「人気の重みに株価が沈む」(相場格言)

◆「人気が株を買う」(相場格言)

…相場格言…「株を買わずに時を買え」(ウォール街の格言)

…相場格言…

「株を買わずに時を買え」(ウォール街の格言)

 

投機(スペキュレーション)の考え方を象徴する格言です。そもそも投機には禅語の“機会に投ずる”という意味があり、売買するのは時間の価値。したがって投機におけるタイム・イズ・マネーとは、ただ早ければよいというものではなく、タイムはタイム。マネーはマネー。速いだけでは利益を生まないのが投機です。 


「買うにしろ売るにしろ、相場の動きが自分の思惑と一致しない場合は最適な時期を待つべきである。両者の不一致を知りながら自分の取引に合理的理由を見つけようとするのは愚かである」(ジェシー・リバモア) 

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☆ここんところ、すっかりご無沙汰している

西野さんの格言本。

味わい深い名言から、実践でつかえる格言まで満載。

勉強になります!

西野 武彦
「相場に勝つ」株の格言


…相場格言…「よき投機はよき投資なり、よき投資はよき投機なり」(ウォール街の格言)

…相場格言…

「よき投機はよき投資なり、よき投資はよき投機なり」(ウォール街の格言)


“細く長く”が投資なら“太く短く”が投機です。

投機の観察力で最高の機会を掴み、投資の運用力で最大の利益を引き出す。

これを探求することにより投資と投機が一体になる。これが投資と投機の古典的な考え方で、運用の理想はこれらの属性の両性具有にあるわけです。

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白洲 正子
両性具有の美

…相場格言…「すべての勝負事は勝っているうちに止めるがよい」(ことわざ)

…相場格言…

「すべての勝負事は勝っているうちに止めるがよい」(ことわざ)


ギャンブラー格言といえばコレ。誕生してから数百年が経過していますが、古今東西のどのギャンブル本にも載っている。どこまで自分の才能や技量で儲けたか、わかりにくい相場の世界は、これぐらい謙虚な姿勢のほうが確実に利益を残すことができる。

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◆「相撲の果ては喧嘩になり、 博打の果ては盗みになる」(ギャンブル格言)…勝負師の末路とはこんなもの。

◆「一のウラは六」(ギャンブル格言)…良いことのあとに悪いことがある。

◆「初めの勝ちはクソ勝ち」(ギャンブル格言)…ビギナース・ラックで調子に乗るな。

◆「博打と相場は死んでも止まぬ」(ギャンブル格言)

◆「博打は勝っても、負けてもやりたい」(ギャンブル格言)

…相場格言…「投資必ずしも安全ならず、投機必ずしも危険ならず」(ウォール街の格言)

…相場格言…

「投資必ずしも安全ならず投機必ずしも危険ならず」(ウォール街の格言)  


一般には、投資は安全で、投機は危険であるという考え方が主流です。

しかし、いずれもリスクを伴うことは周知の事実であり、投機と投資という名称で区別できるものではありません。古来、ドイツの投機師は「安全、必ずしも利益伸ばさず」といい、イギリスの投機師は「危険、必ずしも損失を招かず」といいます。

結論としては、これを行う人の知識や経験により安全か危険か決まる。危険率のウェイトはあらかじめ設定しておくこと。これがこの格言の大意となります。

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…相場格言…「仕掛けは処女のごとく、手仕舞いは脱兎の如し」(相場格言)

…相場格言…

「仕掛けは処女のごとく、手仕舞いは脱兎の如し」(相場格言)


原典は孫子の兵法にある「始めは処女の如く、敵人、戸を開くや後は脱兎の如く。敵、拒ぐに及ばず」

kabuIM000026 この格言、日露戦争前後にたいへん流行った格言で、野村證券創業者の野村徳七が好んだことで知られる。

“始めは処女の如く”は、ウォール街の“資金は小出しにせよ”とおなじ。まず打診買いで様子をみて、はっきりした手応えを確認したら、おもむろに二度目の資金を入れること。そして売買をするうちに亀裂を感じたら脱兎のごとく撤収する。これがこの格言の大意。もうひとつの解釈としては、はじめゆったり歩んだ相場が、脱兎のごとく急騰するさまに見立てることもある。  

…相場格言…「相場には相場の行くべき道がある」(相場師口伝)

…相場格言…

「相場には相場の行くべき道がある」(相場師口伝)


なかなかの名せりふ。

その大意は「相場は相場に聞け」と同じで、“自分が相場の道を外れなければ、行き過ぎた相場の修正で儲けることが出来る”となる。

相場は天邪鬼だとボヤいても仕方がない、不自然な相場は必ず修正される。そこに一本の道があるはず。。。

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矢口 新, てらおか みちお
マンガ 生き残りの株入門の入門―あなたは投資家?投機家?

…相場格言…「見切り千両、損切り万両」(相場格言)

…相場格言…

「見切り千両、損切り万両」(相場格言)


kabuIM000001 見切りとは文字通り思惑がはずれた株に見切りをつけること。損切りとは損が出ている株を思いきって処分することです。塩漬け株を放置することは、損を取り戻すことを基準につぎの銘柄を物色する悪循環につながります。あらかじめロスカットのルールを決めておきましょう。商道の金言に「貯蓄十両、儲け百両、見切り千両、無欲万両」とあります。これは貯金にはじまり起業から運用、そして億万長者になるまでお金の育て方をスッキリまとめたもの。株で儲けるためには、相場に勝ちたい、負けられないという意地や未練を断ち切らなければいけません。
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◆「貯蓄十両、儲け百両、見切り千両、無欲万両」(商道金言)

◆「常に損の限界を用意しておけ」(E・シルバー・スタング)

◆「ふところに金を絶やさぬ覚悟せよ。金は米釣る餌と知るべし」(三猿金泉秘録)

梶山 季之
見切り千両
「賭博に負けた人間が追い込まれるのはこの陥穽である。
負ける。なんとか、損した分を取り戻そうと考える。
そのために勝算なしに、強気、強気で勝負に挑む。
その結果、必ずスッテンテンになるのであった。
げに賭博とは、勝つことでなく、いつ止めるかである。
見切り千両なのである。」(梶山季之『見切り千両』)