【市川左團次の芸と人】NHK・Eテレ5月24日(金) 午後9:00〜午後9:30『藝能きわみ堂』 | ふうせんのブログ

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小林蕗子のブログです。2013年5月に始めたときはプロフィールに本名を明示していましたが、消えてしまいましたので、ここに表示します。。
主に歌舞伎や本のことなどを、自分のメモ的に発信したいなあって思っています。よろしく!!

この番組は、昨年の12月22日に放送されたものを、今年5月團菊祭の四世市川左團次一年祭追善にさいして、再放送されます。

 

ですから、すでにご覧になった方もいらっしゃると思いますが、是非みていただきたいです。
〈歌舞伎俳優・市川左團次。その唯一無二の芸を親交の深かった高橋英樹が語り尽くす!〉といことです。

高橋英樹は、日活の青春映画全盛期のスターとして出発。
その後、時代劇のテレビドラマなどへの出演が多くなるに際して、歌舞伎役者の二代目尾上松緑に弟子入りします。
ですから、左團次さんとは若いころから親しくされていたし、左團次さんの〈藝のスゴサ〉が分かっている方。
現場を知っている人の話は面白い。歌舞伎に詳しいし、何より歌舞伎大好きの気持ちが伝わります。
この番組に時々登場する歌舞伎研究者の話よりもずっと面白くて、真髄に迫ります。

 

左團次の、「助六」の髭の意休や「白浪五人男」の南郷力丸は当たり役。「身替座禅」の奥方玉の井は尾上菊五郎の山蔭右京と捧腹絶倒の名コンビ!……、等々
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昨年亡くなられてすぐの、私のブログは
【『若き日の信長』、左團次への想い、團十郎への想い】2023-04-24 

 

このブログは、去年の「團菊祭」で当代團十郎が演じた『若き日の信長』に関連して、平手中務・役の左團次のことに触れたブログです。
いま読み返して、左團次の真髄について書けていない、

左團次の想い、私の想いが書けていません。

左團次は「笑わせる役者」として心に残りますが、私には「泣かせる役者」としての想い出も、深く残っています。平手中務の左團次の素晴らしさ!! しみじみ伝わります。


そしてなにより、「歌舞伎は努力だ」なんて、左團次はそぶりにも出しません。
見物人の肩が凝るよう芝居はしない。そのために、「努力してるよ」という雰囲気を消し去るよう、密かに努力されていた役者だと思っています。
まだまだ書きたいことは沢山ありますが、今夜はここでブログアップします。

明日の『藝能きわみ堂』が楽しみです。

 

※ なお、敬称についてですが、プロの芸術家や文筆家の方は広い意味での公人ですので、舞台そのものや作品について記す時は、私は敬称を付けません。昔からの慣例です。プライベートな内容と思われる時は「さん」の敬称を付けます。よろしくご了承ください。