7月歌舞伎座は、終演が21時52分!! | ふうせんのブログ

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小林蕗子のブログです。2013年5月に始めたときはプロフィールに本名を明示していましたが、消えてしまいましたので、ここに表示します。。
主に歌舞伎や本のことなどを、自分のメモ的に発信したいなあって思っています。よろしく!!

7月4日、いよいよ7月歌舞伎座の初日!

夜の部『星合世十三團(ほしあわせじゅうさんだん)』の終演時間について、ここ数日海老蔵は終演時間が遅くなることについて、お客様の立場と芝居の完成度の狭間で、どちらを優先するか悩んでいました。
結論として、7月2日の22時57分の〈海老蔵ブログ〉では「終演は22時」と伝えていました。

そして3日に歌舞伎美人に発表された時間表では、21時52分終演となっています。
https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/623
これは、第三幕から大詰に行く間の休憩を、25分から15分に縮めたので、こうなったようです。
〈海老蔵ブログ〉の【すし屋から四の切まで25分休憩と】2019-07-03 21:07:24
https://ameblo.jp/ebizo-ichikawa/entry-12489817032.html
ここに、短い言葉で書かれていますけど、
要するに〈自分の休憩はいいから、お客様のために少しでも早く終えたい〉ということですね。
第三幕は主に鮨屋の場で、いがみの権太、主馬小金吾、鮨屋弥左衛門、弥助実は三位中将維盛の4役を、海老蔵の早変わりで、

1時間30分の大奮闘。
いがみの権太の絶命の場で終わって、

つぎの大詰「四の切」の狐忠信の拵えに変える時間です。
舞台進行の担当者は〈海老蔵さんが一息つく時間も〉と考えて、25分の設定にされたと思うのですが、海老蔵が短縮したようです。
まあ、5時間30分のうちの、ほんの10分の短縮ですけれど、

ここに海老蔵の想いが込められていると、受け止めたいと思います。

今回の『星合世十三團』、私は前回・前々回と2回ブログに綴りましたが、ことほどさように、たーいへんなお芝居です。
まあ、二度と再び、これは上演されることはないでしょうねー。

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前述しました「終演は22時」と伝えているブログは、下記
【終わりまして、】2019-07-02 22:57:17
https://ameblo.jp/ebizo-ichikawa/entry-12489452485.html
このブログ、いつものように短い言葉で、行替えの空間に思いを込めて綴られています。
〈海老蔵ブログ〉より―――
星合世十三團 大作でして、
どんなに頑張っても
どんなにカットしても
どんなに早く勤めても、

22時になります。

私も全てをかけて
スタッフも 出演者も 裏方さんも みんなみんな 精一杯で
その時間になります。
ご理解くださいませ。よろしくお願いします。―――後略

このブログを見て、私も久しぶりに応援の気持ちで、コメントを入れました。
私のコメント――――99 無題
そうですか、『星合世十三團』、やはり22時までかかるのですね。それは当然です。
私は、2010年9月南座で【市川海老蔵 忠信・知盛・権太、三役相勤め申し候】と謳って上演された『義経千本桜』を拝見しました。
ですから、これは本来なら昼・夜かけて、一日ががりの演目だと思っています。
今回はさらに「発端」から「大詰・蔵王堂」まで上演するのは、
源義経をめぐる佐藤忠信・平知盛・いがみの権太、平維盛、平教経までの一貫したストーリーとして、
分かりやすい「通し狂言」として、お客様に観てもらいたいという意図なのだと、拝察しました。

ですから、昼・夜かけての公演で、昼の部だけ、夜の部だけ、という観劇では、『星合世十三團』の意図が霞んでしまうのですよね。
ということで、夜の部だけですべてを観ていただきたい、そういう海老蔵さんの思いが伝わります。

しかも、このブログによりますと、
「最後の最後の最後に 凄いです」ということ。
これは、南座の時と同じように、大詰「蔵王堂」での大立ち回りがあるということでしようか。
海老蔵さんの歌舞伎は、大詰で壮大な荒事を繰り広げることで、劇場を清め、登場人物の魂を鎮め、私たち観客の心を鮮烈な気で浄化してくれます。
今年の六本木歌舞伎『羅生門』でさえ、そうでした。

ですから、22時までかかるのは当然です。
私は高齢で、長時間の観劇はかなり厳しいのですが、海老蔵さんの想いを受け止めて、頑張って拝見します。

海老蔵さんが一番たーいへん!!なお芝居です。
くれぐれもお身体に気を付けて、お芝居に集中してくださることを願っております。
ふうせん2019-07-03 00:24:16―――――ここまで
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そして、今日3日の〈海老蔵ブログ〉、下記の
【今月】2019-07-03 09:35:02
https://ameblo.jp/ebizo-ichikawa/entry-12489573021.html
このブログが、私の心に突き刺さりました。
〈海老蔵ブログ〉より―――
舞台大変と思います。
心が折れそうになる事も
きっとあるでしょう
身体が動かない日もあるかもしれない
声も出なくなる事もあるかもです、

でも やりぬきます。

そんな時ふと思う
妻の闘病生活に比べたら
屁の河童だ、
瞼を閉じると
その事がハッキリと、、
私の中で思えるし
見えてきます。

精一杯
一ヶ月と向き合いたい! ―――
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まだまだ書きたいことはありますが、今夜はここで休ませていただきます。

※ なお、敬称についてですが、プロの芸術家や文筆家の方は広い意味での公人ですので、舞台そのものや作品について記す時は、私は敬称を付けません。昔からの慣例です。プライベートな内容と思われる時は「さん」の敬称を付けます。よろしくご了承ください。
ただし、〈海老蔵ブログ〉へのコメントは、海老蔵さんへの私信のようなものですから、当然のこと敬称を着けています。