【目的】
過去何度か、丹沢山麓や林道だけではなく、稜線での探鳥記事を書いてきた。
【第1日】
累積標高差2000メートル超を登るなかなかアップダウンの激しいコースである。新松田駅発のバスを下り、登山者カードを提出して9時過ぎに歩き始めた。天気は高曇りという感じで日差しは柔らかく、エゾハルゼミもおとなしめ。助かった!
登山口ではサンショウクイの声、イワツバメ。ほぼ登りっぱなしのツツジ新道ではオオルリ、キビタキ、センダイムシクイ、ミソサザイ、イカルの声が次々に聞こえた。正午に檜洞丸山頂(1601m)到着。日帰り登山者はここが目標の人が多いようだった。
青ヶ岳山荘とこれから向かう蛭ヶ岳。
檜洞丸を過ぎてしばらくして、やっとコルリの声を聞いた。標高的にはもっと低くからいてもいいはずなのだが。ほかにホオジロ、ジュウイチ、ホトトギス、ツツドリ、ソウシチョウの声が聞こえた。ホトトギスは「ピピピピピ」という雌らしい声が間近で聞こえ、飛び去る姿も見た。
稜線上の目立つ枝にビンズイが止まり、早口で一心にさえずっていた。初日にバックパックからカメラを出したのはこの一度きりであった。
【さえずりメドレー+α】
声の記録には今回もスマホが大活躍。ゴジュウカラだけは姿も映っている。気になる声はあるだろうか!?
【限界いっぱい】
さて、神ノ川乗越を少し下りた水場で水を補充したのが14時半。この時点で一度足をつっていた。臼ヶ岳ではあまりにも巨大な蛭ヶ岳を仰ぎ見て、気力までも奪われた。ここから一度下ってから、さらに登り直さなければならないのだから。
何度も檜洞丸を振り返り、青ヶ岳山荘より標高を稼いだか確認を繰り返した。ゆっくりでも前進さえすれば、いつかは着ける。雲は増えてきたが、終始富士山がよく見えていた。16時50分、蛭ヶ岳(1672m)に到着。はっきり言って今の私にはオーバーな行程であり、次回は余裕のあるコース選定が必要だ。
蛭ヶ岳山荘は快適で、小屋番や常連の方々にはとても親切にしていただいた。夜景も綺麗だった。夜鳴く鳥の声に期待していたのだが、深夜目が覚めたときに雨がかなり強かったため、その楽しみは次回に持ち越しとなった。
では、後編に続きます。
なるべく早く書きます(^_^;)