介護業界で転職を考えている人にとって、採用側が求める人材がどういった傾向なのか、ぜひ知っておきたいこと。今回は千葉県で地域密着型の介護施設「請西苑」などを展開する社会福祉法人天祐会の副理事長・本部長である森田恵さんにお話しを伺いました。<取材・文 中条佳子>

仕事が終わって子どもたちと交流するボランティア精神

千葉県、木更津市の閑静な住宅地の一角にある、地域密着型の介護施設「請西苑」。広大な敷地に建てられた温かみのある木造平屋建ての建物では、グループホーム、デイサービスセンター、特別養護老人ホームの3つの介護施設が運営されています。
この施設の一番の特徴は、敷地内の隣接する建物に学童保育施設「木更津みらい学舎」があるという点でしょう。
「請西苑は、計画段階から学童保育所が先行して開園していたこともあり、高齢者と児童が相互に影響し合って日常を形成するシステムを構築してきました。木更津市内の小学校に通う子どもたちが、学童保育所に帰ったあと、遊んでいる様子が施設の高齢者の方にも感じられるようなコンセプトに計画されています」(森田恵副理事長・本部長)
子どもたちと高齢者がつながる地域密着型サービスを提供する介護施設という点が、請西苑で仕事をしている人たちの特徴にもなっているようです。
「お年寄りのお世話に生きがいを感じたり、子どもと触れ合っているご利用者の笑顔に喜びを感じる介護職員が多いように思います。夏休みの学童お泊り体験などでは、介護の仕事帰りに子どもたちの所に顔を出して、花火大会を一緒にやったり、ゲームで遊んでくれたりと、子ども好きのボランティア精神旺盛な方もいます」(森田副理事長・本部長)

人間としてケアの本質が感覚的に理解できること

請西苑では、認知症予防、または認知症による周辺症状の緩和ケアに、併設の学童保育所「木更津みらい学舎」の児童たちと積極的に日常交流を行い、幼老統合ケアの実践を展開しています。子どもたちとの交流に感激して涙を流したり、子どもたちに何かを教えたり、伝えたりしようとする行動が、認知症の予防や緩和につながります。また、子どもたちも認知症について学んだり、お年寄りに喜んでもらおうといろいろな企画を考えたり、歩行をサポートしたり、身近なところで人が亡くなることを体験したりすることで、人間としての豊かな心を育んでいます。
「高齢者の方々も子どもたちも、それまでは単なるケアの受け手でしかなかったのが、相互交流によって新たな役割意識が生まれ、双方がケアの担い手へと変化します。そのような人間としてケアの本質が感覚的に理解できて、介護のプロとしての職業意識をもって向上心のある、心身ともに健康な人材に来ていただきたいと思います」(森田副理事長・本部長)
次回は森田副理事長・本部長が考える、介護業界全体の人材の傾向についてお話を伺っていきます。

信頼関係を構築できる人柄は、基本中の基本!

地域密着型の介護施設「請西苑」は、利潤を追求し株主への配当を事業の最終的な目標としている営利法人とは違い、社会福祉事業を行うことを目的としている社会福祉法人です。そういった観点から、「介護職に求められるのはどういった人材か?」という問いに対して、森田さんはまずは「福祉スピリットのある人」を挙げます。
「この施設の職員は、何かあったときには休みでも駆けつけてくれます。利用者の方が心配で助けたいという思いがあるからです。そういった福祉のスピリットがないと、この業界は無理だと思います。もちろん施設側も、それに甘えてはいけないと思います。そこにはもちろん信頼関係もあります。信頼関係を構築できる人柄というのはベース、基本中の基本ですね」(森田恵副理事長・本部長)
ただ、営利企業としての介護施設で仕事をするのであれば、いずれは社長や独立ということが目的でもよいと、森田さんはおっしゃいます。
「でも福祉をやってみたい、困難のある方に手を差し伸べていきたいという方は、我々のような社会福祉法人で仕事をするのが良いと思います」(森田副理事長・本部長)

心・技・体のバランスの良い人

介護の仕事に自分の役割を見出せるかどうかも、森田さんが人材を見る際に重要視すると言います。
「この場所に自分が関わりたいと思えること、またこの場所が自分を活かせると思えることが大切ですね。自分の役割がないところへ来ても、長続きはしません。介護業界がこれから成長産業だから、と思って入ってくる方もいますが、そういう人はどこかで限界がきてしまいます。そういった人は、本当の福祉の原点である“福祉の精神”がわかっていない人ですね」(森田副理事長・本部長)
そのほかにも、森田さんはこの業界に必要な人材についてこう考えます。
「この業界に必要な人材は、心・技・体のバランスの良い人が求められていると思います。よく言われる人間性は『心』、それに加えて高齢者介護・特に認知症ケアに関する知識・技能が『技』、タフマインドも含めた心身の健康が『体』という意味です」(森田副理事長・本部長)
そういった人材を見抜くために、履歴書を解析して面接を行いますが、いい人だと思って採用しても裏切られることが多々あるとか。次回は、そんな森田さんが思う“採用したくない人”について語っていただきます。

職員が利用者の優位に立ってはいけない

「請西苑」の採用を担当している社会福祉法人天祐会副理事長・本部長の森田恵さんに、採用したくない人について伺ってみました。
「まず『賃金が安くても仕事をしなければいけないから』とか、『介護の仕事しか就職できないから』という理由は採用が難しいと思います。それと、『自分が世話をしてやっている。困っている人を助けてやっている』という押しつけがましい考え方の人もダメですね」(森田恵副理事長・本部長)
困っている人を助けるということは、第一回で森田さんが語った「ボランティアスピリットがある」ということと混同されそうですが、それ以前に職員が利用者の優位に立ってはいけないということが基本。そこをはき違えている人が非常に多く、かつ採用してからわかることが多々あり、採用は試行錯誤の連続だそうです。
「明らかに、どこの企業でも採用されなかったと思われる方もいますし、ご利用者サービスのことなどまったく気にせず、ただ、将来有望業界だからという理由で面接に来る方もいます。何かあると明日からもう来ませんという、こちらを困らせてやろうという態度の人もいます。でもその人が来なくなって困るのは施設の利用者のみなさんです。そういう人がいるからこそ、良い人材は宝だと心から思うことができます」(森田恵副理事長・本部長)

介護の仕事が向かないなら、それを見極めてあげることも大事

介護業界の転職のサイクルの早さについても、森田さんは語ります。
「この業界では、同業を転々とする方も多いと思いますが、経営サイドから言えば、できればひとつの施設で長く働いていただきたいと思っています。でもこの業界が合わないという人を無理にひきとめてしまうことで、うつ病になったりしてしまう例がたくさんあります。そうなる前に、向かないなら向かないと経営サイドが見極めてあげることも大事だと思います。流動的で転職が早いというのはこの業界の宿命かもしれませんが、それでもこの施設がよいと思う人は、結果長く勤めてもらっています」(森田恵副理事長・本部長)
そのほかにも、「過去の自分を否定する人。自分を大切にしない人」、「『福祉は対人サービス業』という感覚のない人、「コミュニケーション能力に欠け、雰囲気の暗い人」、そして「仕事に夢をもてない人。夢を語れない人」を、採用したくない人としてあげていました。
では逆に「仕事に夢をもつ、夢を語る」ということはどういうことなのか——最終回の次回は、その点について詳しく伺ってみます。

人は夢のためなら仕事をするし働くのではないでしょうか

社会福祉法人天祐会「請西苑」副理事長・本部長である森田恵さんは、採用したくない人として、「仕事に夢をもてない人。夢を語れない人」をあげていらっしゃいます。では「仕事に夢をもつ、夢を語る」ということはどういうことでしょう。
「夢と希望をもってこの業界へ入っていただきたいと思います。夢のない人はだめなんですね。とりあえず仕事しなければいけないからとか、この仕事しかなかったからという人は、利用者のみなさんに見抜かれてしまいます」(森田恵副理事長・本部長)
社会福祉法人の場合、株式会社と違っていて限られた介護保険の中でしか事業を展開できないため、来年になれば給料が上がるといった保証はありません。その中で中、長期的に職員のモチベーションをどう上げて、持続可能にしていくのかが課題、と森田さんは仰っています。
「それにはこちらの夢を語り、夢を実現し、職員のみなさんとモチベーションを共有する。経済的なことをいったら生活できないのではということになりますが、人は夢のためなら仕事をするし働くのではないかなと思っています」(森田恵副理事長・本部長)

視点を変えると福祉事業の中には壮大な夢がある

「介護の仕事を志す求職者の人は、目先の給料ではなくて、国の補助金で大きな施設がつくれることがということを考えるとおもしろいと思います。介護業界や福祉業界で仕事をすることを、大きな視野で考えることが大切です。もちろんお年寄りのお世話をすることは大切で尊いことです。でも将来が不安だという人は、自分で起業をすればいい。自分でできなければ社会福祉法人と組んで、自分の夢を叶えなさいというのが持論です」(森田恵副理事長・本部長)
遊休地だったところが施設に変わっていくのをみるのが、うれしくてしょうがないと語る森田さん。目先の給料にとらわれたり、たんに人の役に立つということだけにやりがいを感じるのではなく、視点を変えると福祉事業の中には壮大な夢があるのだということを気づかされます。
「この業界で起業しよう、事業を立ち上げようという人間はガッツがあります。地味な世界ですが、とても奥が深いです。給料は一般企業より安いですが、管理職や役員になれるチャンスがある職場です」(森田恵副理事長・本部長)
社会福祉法人天祐会は、請西苑にはグループホーム、特養、デイサービス、学童の4つの施設があり、各施設の職員が請西苑の中でトップを目指しているとのこと。そしてそれぞれの施設でつながりながら、切磋琢磨して地域の一番になることを夢みて、それを実現させているのです
2013.12~2014.1   4回連載

お元気ですか?
私は12歳のあなたです。
どんな人生を送っているのですか?
車の免許証はとりましたか?
こんな質問をしても、答えは今の自分にはもどってこないけど、みらいの自分が、もし読んだら、その場で答えを出してみてください。
20歳になって、もう大人の仲間入りですね。
がんばりすぎず、休みすぎず、人を敬うことを忘れず、自分の道をまっすぐ、しっかり、確実に進んでいってください。
そして、道の途中に大きな壁があっても、くじけず、あきらめずに、どんどんあたっていってください。
その先には、きっと素晴らしいみらいが、あなたを待ってくれています。
平成18年3月17日
12歳の愛里より

介護業界で転職を考えている人にとって、採用側が求める人材がどういった傾向なのか、ぜひ知っておきたいこと。今回は千葉県で地域密着型の介護施設「請西苑」などを展開する社会福祉法人天祐会の副理事長・本部長である森田恵さんにお話しを伺いました。
<取材・文 中条佳子>



○●○ インフォメーション ○●○
特別養護老人ホーム、グループホーム、デイサービスセンター 請西苑(社会福祉法人天祐会)
千葉県木更津市請西1377-2
TEL : 0438-53-7456
FAX : 0438-53-7457
<http://www.tenyuukai.jp/jozaien_main.html> http://www.tenyuukai.jp/jozaien_main.html





信頼関係を構築できる人柄は、基本中の基本!

地域密着型の介護施設「請西苑」は、利潤を追求し株主への配当を事業の最終的な目標としている営利法人とは違い、社会福祉事業を行うことを目的としている社会福祉法人です。そういった観点から、「介護職に求められるのはどういった人材か?」という問いに対して、森田さんはまずは「福祉スピリットのある人」を挙げます。

「この施設の職員は、何かあったときには休みでも駆けつけてくれます。利用者の方が心配で助けたいという思いがあるからです。そういった福祉のスピリットがないと、この業界は無理だと思います。もちろん施設側も、それに甘えてはいけないと思います。そこにはもちろん信頼関係もあります。信頼関係を構築できる人柄というのはベース、基本中の基本ですね」(森田恵副理事長・本部長)

ただ、営利企業としての介護施設で仕事をするのであれば、いずれは社長や独立ということが目的でもよいと、森田さんはおっしゃいます。

「でも福祉をやってみたい、困難のある方に手を差し伸べていきたいという方は、我々のような社会福祉法人で仕事をするのが良いと思います」(森田副理事長・本部長)



心・技・体のバランスの良い人

介護の仕事に自分の役割を見出せるかどうかも、森田さんが人材を見る際に重要視すると言います。

「この場所に自分が関わりたいと思えること、またこの場所が自分を活かせると思えることが大切ですね。自分の役割がないところへ来ても、長続きはしません。介護業界がこれから成長産業だから、と思って入ってくる方もいますが、そういう人はどこかで限界がきてしまいます。そういった人は、本当の福祉の原点である“福祉の精神”がわかっていない人ですね」(森田副理事長・本部長)

そのほかにも、森田さんはこの業界に必要な人材についてこう考えます。

「この業界に必要な人材は、心・技・体のバランスの良い人が求められていると思います。よく言われる人間性は『心』、それに加えて高齢者介護・特に認知症ケアに関する知識・技能が『技』、タフマインドも含めた心身の健康が『体』という意味です」(森田副理事長・本部長)

そういった人材を見抜くために、履歴書を解析して面接を行いますが、いい人だと思って採用しても裏切られることが多々あるとか。次回は、そんな森田さんが思う“採用したくない人”について語っていただきます。

『敬愛なる森田恵殿 あなたの我が国の教育部門の振興にために捧げた貢献を評価し、モンゴル国政府の賞「教育部門の優秀な活動家」勲章を授与し、証明書を交付した。モンゴル国の教育文化科学省大臣Y.オトゴンバヤル』

介護業界で転職を考えている人にとって、採用側が求める人材がどういった傾向なのか、ぜひ知っておきたいこと。今回は千葉県で地域密着型の介護施設「請西苑」などを展開する社会福祉法人天祐会の副理事長・本部長である森田恵さんにお話しを伺いました。 ▼インフォメーション特別養護老人ホーム、グループホーム、デイサービスセンター 請西苑(社会福祉法人天祐会)千葉県木更津市請西1377-2TEL : 0438-53-7456FAX : 0438-53-7457http://www.tenyuukai.jp/jozaien_main.html 仕事が終わって子どもたちと交流するボランティア精神 千葉県、木更津市の閑静な住宅地の一角にある、地域密着型の介護施設「請西苑」。広大な敷地に建てられた温かみのある木造平屋建ての建物では、グループホーム、デイサービスセンター、特別養護老人ホームの3つの介護施設が運営されています。この施設の一番の特徴は、敷地内の隣接する建物に学童保育施設「木更津みらい学舎」があるという点でしょう。 「請西苑は、計画段階から学童保育所が先行して
開園していたこともあり、高齢者と児童が相互に影響し合って日常を形成するシステムを構築してきました。木更津市内の小学校に通う子どもたちが、学童保育所に帰ってくると遊んでいる様子が感じられるようなコンセプトに計画されています」(森田恵副理事長・本部長) 子どもたちと高齢者がつながる地域密着型サービスを提供する介護施設という点が、請西苑で仕事をしている人たちの特徴になっているようです。 「お年寄りのお世話に生きがいを感じたり、子どもと触れ合っているご利用者の笑顔に喜びを感じる介護職員さんが多いように思います。夏休みの学童お泊り体験などでは、介護の仕事帰りに子どもたちの所に顔を出して、花火大会を一緒にやったり、ゲームで遊んでくれたりという子ども好きのボランティア精神旺盛な方もいます」(森田恵副理事長・本部長)人間としてケアの本質が感覚的に理解できること 請西苑では、認知症予防、または認知症による周辺症状の緩和ケアに、併設の学童保育所「木更津みらい学舎」の児童たちと積極的に日常交流
を行い、幼老統合ケアの実践を展開しています。子どもたちとの交流に感激して涙を流したり、子どもたちに何かを教えたり、伝えたりしようとする行動が、認知症の予防や緩和につながります。また子どもたちも認知症について学んだり、お年寄りに喜んでもらおうといろいろな企画を考えたり、歩行をサポートしたり、身近なところで人が亡くなることを体験したり、豊かな心を育んでいます。 「高齢者の方々も子どもたちも、それまでは単なるケアの受け手でしかなかったのが、相互交流によって新たな役割意識が生まれ、双方がケアの担い手へと変化します。そのような人間としてケアの本質が感覚的に理解できて、介護のプロとしての職業意識をもって向上心のある、心身ともに健康な人材に来ていただきたいと思います」(森田恵副理事長・本部長)

 東京湾アクアラインを活用して房総半島が将来にわたり活性化していくためには、医療や福祉の充実した地域づくりを目指さなくてはならないと、1995年に社会福祉法人天祐会が設立されました。アクアラインが開通した1997年に、富津市にケアハウス大佐和苑とデイサービスセンターを開設。翌年1999年は、国連が定めた国際高齢者年にあたり、その年には、鋸南町の保田インター脇に、特別養護老人ホーム鋸南苑を開設しました。
2000年より我が国には、介護保険制度が導入されました。
 森田がケアマネとなった2001年に、かずさアカデミアパークにおいて、国連大学主催の国際会議・環太平洋都市開発会議が開催され、アクアラインをいかしたまちづくり、市民がお互いに支えあって地域で共生できるブレーメン型都市としての「アクアウェルシティ構想」を日本代表として英語によるプレゼンを行いました。当時、通行料が4000円でスタートしたアクアラインをイギリスのミープランという交通統計学調査手法を用いて研究し、通行料金1000円以下にすることによって、地域が劇的に変化していくと予測し、アクアライン800円運動へと展開し、翌2002年からの社会実験に期待しました。
 弊会は、2007年、千葉市美浜区に認可保育所「みらい保育園」(定員120)を開園し、保護者が子どもと手ぶらで登園できるサービスや、保護者による保育のネットカメラ常時見学などを標準化。2009年のアクアライン800円の社会実験スタートによる理論を実証する目的もあり、2010年には、木更津市請西南に学童保育・木更津みらい学舎を開校。また、同時に、市川市に特養と認可保育園の合築を千葉県内で初めて創設しました。
 2011年には、木更津市における福祉計画による事業者公募があり、アクアウェルシティ構想をプロポーザルし、弊会が採択されたことによって、2012(平成24)年3月に学童保育に併設して、認知症対応型の請西苑デイサービスセンターとグループホーム請西苑を開設。9月には地域密着型特養としての請西苑がスタートしました。
 2014年4月には、人口増により請西苑・木更津みらい学舎から200mの場所に木更津市立真舟小学校が開校します。法人では、児童虐待急増という社会問題に一石を投じるため、千葉市中央区に児童養護施設「千葉みらい響の杜学園」をベテラン教職員ら専門職が中心となり2014年4月、開校します。今後、木更津市においては、幼老統合ケアの更なる充実を目指すため、市川市や千葉市で経験してきた子育て支援ノウハウを実現するための認可保育所を請西苑に併設して開園させたり、公立保育所の平成30年からの民間移管開始に伴う、指定管理者公募に積極的に挑戦し、児童福祉と高齢者福祉の一層の融合を促進していきたいと考えています。市民が相互に支えあうブレーメン型都市としてのアクアウェルシティを全国
に広めていきたい思います。

当センターは、木更津市民だけが利用できる地域密着の認知症対応型通所介護施設です。定員は12名。送迎、入浴、お食事、健康チェック、機能訓練などのサービスを実施しています。月曜から金曜までの9時半から15時半までをデイルームを中心にゆったり過ごしていただきます。木更津市から建物に補助金をいただいた委託事業です。朝は8時半から9時半までの間にご自宅へお迎えにうかがい、9時半までにセンターに到着します。看護師等による健康チェックから始まり、午前中は、お風呂を楽しんでいただいたり、個々の趣味などに合わせたレクリエーションを行います。当苑、手造りの昼食を美味しく召し上がっていただき、午後からは、リハビリ体操や脳内体操、カラオケ等で過ごしていただきます。リアリ
ティオリエンテーションや回想法を自然に織り交ぜながら、ご利用者は自由な時間をゆっくり、ゆったりと過ごしています。カラオケには、東北福祉大学がソフト開発した第一興商のフリーダムを導入しています。3時に手作りおやつを食べていただき、ご自宅にお送りするようなスケジュールになっています。
 当センターのケアの一番の特徴は、幼老統合ケアです。では、そもそも、幼老統合ケアとは、どのような発想なのでしょうか?たとえば、保育園の園児や学童保育の児童たちは、施設のなかでは保育士や指導員からケアを受ける対象、すなわち、ケアの受け手です。デイサービスやグループホームのお年寄りのご利用者も、介護職員からサービスを提供されるケアの受け手となります。ところが、お年寄りと子どもたちを同じエリアで、日常的かつ意図的に交流させるとどうなったでしょうか?子どもたちは、高齢者の乗った車イスが段差で止まると、押し手として、当然のように集まり、自然と介助者になります。子どもたちがハロウィーンに仮装して、回ってきたらどうなるでしょう?子どもたちに、「お菓子
をプレゼントしたい」とか、「一緒に昔遊びを教えてあげたい」というような気持になります。これは、単なるケアの受け手でしかなかった認知症などの高齢者が、ケアの受け手から担い手へと変化したことにほかなりません。
 木更津みらい学舎の児童たちは、地域包括支援センターの方々による認知症サポーター講座も受講し、オレンジリングを取得しています。夏休みには、日本認知症ケア学会による認知症についての作文コンクールにも積極的に取り組み出品しました。請西苑デイサービスセンターでは、昔、教員や千葉県庁職員をしていた私の叔母や、君津保健所や木更津市保健センターで管理栄養士をしていた私の母も楽しく通ってきています。身内なので、詳しくモニタリングできるのですが、母も叔母も役割意識をもってデイサービスに参加しているような気もいたします。
 そのような請西苑デイサービスセンター、ならびに、併設の特養とグループホーム、そして、学童保育をぜひ、ご見学いただき、認知症専門ケアへの背伸びをしない自然体の取り組みの様子を知っていただきたいと思います。また、2013年10月に木更津市および周辺地域の介護力向上や介護のプロとしての専門性の向上、会員相互交流を目的とした「介護福祉チーム・ラボ木更津」が立ち上がりましたので、この場にご出席の方でまだ登録のない事業所さんがございましたら、ぜひ、一緒にご参加いただきたいと願っています。

      請西苑起案者(介護支援専門員・日本認知症ケア学会所属・木更津商工会議所会員・教育学研究者)
                                 社会福祉法人天祐会 森田 恵

 木更津市及び近隣地域の介護系サービス事業者で働く職員を対象に業務の資質向上と相互交流を目的として本年10月27日に設立された専門家研究会「介護福祉チーム・ラボ木更津」(会長:高橋宏彰)の第1回研修会が12月12日、木更津市社会福祉協議会1階市民ホールで開催された。地域包括支援センターによる認知症サポーター講座と、さつき台病院・認知症疾患センターの細井尚人医師の講演という2部構成で、仕事帰りや休みを使っての介護職員ら100名を超える会員事業所の関係者が聴講し、熱心な議論が交わされた。参加した介護福祉士の飯田由紀子(請西苑デイサービスセンター)さんは、「細井先生のお話は、理解しやすくとても参考になった。私たちは木更津市から委託されている認知症ケアの福祉施設なので、より一層の専門性を高めていきたい。」と話していた。当研究会では、研修や交流を通し、地域全体の介護の質の向上を目指していく。(問い合わせ:すまいる訪問看護ステーション 0438-38-6118)

■ 料金引き下げの効果大 対岸からも移住呼びこむ東京湾アクアラインの料金引き下げを契機に、急成長する千葉県木更津市。大型アウトレットモールがオープンし、製造業の立地も急増。千葉の新しい玄関口として存在感を高めている。

国土交通省が毎年9月に発表する基準地価調査。東京圏の住宅地で最も地価上昇率が高かったのが、千葉県木更津市(11.6%上昇)だ。全国の住宅地の上昇率トップ10でも、東日本大震災の被災地を除き唯一ランクインしたのが木更津市だった。

宅地開発の急成長は、東京湾アクアラインの効果が大きい。1997年に開通したアクアラインは高すぎる交通料金で利用が低迷していたが、2009年に料金引き下げを公約に掲げた森田健作知事が当選。普通車料金は3000円から800円に、大型車は4950円から1320円に引き下げられた。

この結果、交通量は大きく増加。実験開始後の平均値を見ると、1日あたりの交通量は3万4600台と実験前から66%の増え、とくに大型車は2倍以上に増えた。料金引き下げによる経済効果は、首都圏全体で358億円と試算され、そのうち全体の約70%を千葉県が占める(社会実験協議会の調査)。

長年12万人台前半で推移していた木更津市の人口は、2011年11月に13万人を突破している。千葉県内の移住だけでなく、対岸の神奈川や東京からの移住も呼びこんでいる。アクアラインを経由して都心と木更津を約40分でつなぐ高速バスも多数運行されている。


■ 大型商業施設が相次いで立地アクアラインの料金引き下げは商業誘致にも寄与している。2012年4月、三井不動産が「三井アウトレットパーク木更津」を開業。関東全域からの集客に成功し、開業1年間の施設売上高は当初想定を大きく上回る416億円と、全国の三井アウトレットでも2番目の規模となった。市内では2000人規模の新規雇用効果があったという。2014年夏には店舗数を174店から220店に増やし、首都圏最大級のアウトレットモールが誕生する。

イオングループは、長年開業を延期していた「イオンモール木更津」の本格工事に着手。シネマコンプレックスを備えた2階建の大型商業施設を、2014年10月にオープンする。このほかにも東京インテリアが今年、大型家具店をオープンするなど、大型投資が相次いでいる。千葉県はアクアライン着岸点の金田地区の基盤整備や木更津港の湾岸整備にも取り組み、地域の魅力を磨いていく。

2012年10月には森田知事の肝いりで、ちばアクアラインマラソンが初開催。アクアラインの上を走れるという珍しさが人気を集め、出走者は約1万4000人、沿道応援者は30万人を超えた。2014年の第二回大会開催も決定している。

アクアラインを通じた観光誘致も活発で、近年は中国人を中心とした海外旅行者にも木更津エリアは人気だ。11月には、木更津市、君津市、富津市、袖ケ浦市の4市長が、東京オリンピックの開催を見据えて観光連携を強化する方針を確認。アクアライン対岸はオリンピックの競技場に近く、地域ブランドを高める千載一遇のチャンスをつかむ。

芦田愛菜(9)が日本テレビの連続ドラマ「明日、ママがいない」(来年1月スタート、水曜後10・00)に主演。芦田にあこがれ、女優を志した鈴木梨央(8)と初共演する。人気子役の初タッグが話題を呼びそうだ。
さまざまな理由で親と離ればなれになった子どもたちが児童養護施設で懸命に生きる姿を描く母子の物語。芦田は圧倒的な存在感でリーダーとして君臨し「ポスト」と呼ばれる少女、鈴木は施設に一時的に預けられる少女を演じる。
芦田は11年、主演ドラマ「マルモのおきて」(フジテレビ)で一躍、人気者に。今年公開の映画「パシフィック・リム」でハリウッドデビューも果たした。  今回と同じ日本テレビの“水10”枠ドラマ「Mother」(2010年4月期)の芦田を見て芸能界入りした鈴木はNHK大河ドラマ「八重の桜」で主人公の幼少期を好演。今年7月期の日テレ“水10”枠「Woman」でも注目を集めた。
同局の福井雄太プロデューサーは「このドラマの主人公は“子供たち”です。親子の愛という普遍的なテーマを、これまでにはない“子供からの目線”で切り取ったドラマです。3カ月見終わった後、21世紀で一番泣けるドラマだったと言われたいです」と力を込めている。 ドラマは、さまざまな理由で親と離れ離れになり、親の愛情を失ってしまった子供たちが児童養護施設で生活しながら、施設の厳しい規則や世間からの冷たい視線にめげることなく、たくましく生きていく姿を描く。愛菜ちゃんは施設の中で圧倒的な存在感を示し“ポスト”と呼ばれる少女、梨央ちゃんは施設に一時的に預けられることになった少女、真希を演じる。
児童養護施設で暮らす子供たちのリーダーとして君臨する「ポスト」を演じる愛菜ちゃんは「今までにやったことのない役なので、私にできるかなっていう不安な気持ちと、あとはチャレンジしてみたいっていう、その二つの気持ちが入り交じった不思議な気持ちです」と気合十分。一方、愛菜ちゃんに憧れて女優を志したという梨央ちゃんは「憧れの愛菜ちゃんと一緒なので、本当に夢みたいで、わくわくしています。本当にうれしいです」と喜びを語っている。