グーニーズ | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:The Goonies
監督:リチャード・ドナー
キャスト:ショーン・アスティン/ジョシュ・ブローリン/ジェフ・コーエン
配給:ワーナー・ブラザース
公開:1985年12月
時間:114分




まだTVゲームもスマホもなかった思春期。映画館は色んなモノが詰まったアミューズメントパークだった。ドキドキもワクワクも,笑いも悲しみも,知識もエロも,次々と繰り出される新作を観る度に得た疑似体験は,今でも記憶にこびり付いている。

そんな頃に観た作品の中から,今夜は『グーニーズ』を紹介。例によってスピルバーグの名前が前面に出ているが,監督はリチャード・ドナー。日本公開が,同じくスピルバーグ製作総指揮の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と同日ということからも,当時のスピルバーグ人気がうかがえる。脚本は,今では監督として名高いクリス・コロンバス。

ちなみにタイトルの『グーニーズ(The Goonies)』は,舞台となる架空の街名「Goon Docks(ならず者の波止場)」に,「goonie(まぬけな連中)」という意味をひっかけた少年たちのグループ名。

海賊伝説が伝わるアメリカ・オレゴン州アストリア郊外の海辺の住宅街グーンドックス。13歳のマイキー(ショーン・アスティン)と兄のブランド(ジョシュ・ブローリン)の家に,スペイン語が話せて口のうまいマウス(コリー・フェルドマン),ドジでいつも腹をすかしているチャンク(ジェフ・コーエン),発明家のデータ(キー・ホイ・クァン)が集まってくる。彼らは“グーニーズ”を名乗るやんちゃな少年たちだが,マイキーやブランドの顔色は冴えない。ウォルシュ家は借金のカタにゴルフ会社に差し押さえられ,明日には家を出なくてはならないのだった。

ずっと立ち入りを禁じられていた屋根裏部屋に入った彼らは,そこで伝説の大海賊“片目のウィリー”の遺した,財宝のありかを示す地図を発見する。宝を見つけて借金を返そうと,地図を頼りに,岬の突端にある廃墟となったレストランに辿り着く“グーニーズ”。しかし,そこは凶悪なギャング“フラッテリー一家”の隠れアジトだったのだ。ギャングたちの留守を見はからってレストランへ忍び込んだ彼らは,地下へと通じる秘密の入り口を発見するのだったが…。

何度見ても,少年たちの目線にシンクロして,スリルと冒険をバーチャル体験できる名作だ。36年前のVFXとは思えないクオリティも見事。気分は“グーニーズ・ライド”的に,深く考えず,ひたすら楽しむのがお薦め。

キャストの中ではやはり,兄のブランドを演じたジョシュ・ブローリンが出世頭か。30年後にサノスになるなんて想像もできなかった。

10年ほど前までは,“続編”のウワサも繰り返し出ていたが,今やっても,もう『インディ・ジョーンズ』の焼き直しみたくなっちゃうだろうな。


映画クタ評:★★★★


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『グーニーズ』
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