監督:ゲイリー・ロス
キャスト:サンドラ・ブロック/ケイト・ブランシェット/アン・ハサウェイ
配給:ワーナー・ブラザース
公開:2018年8月
時間:110分
スティーブン・ソダーバーグ監督が手がけ,主演のジョージ・クルーニーほかオールスターキャストの共演で話題を集めた名作『オーシャンズ』シリーズを,新たにオール女性キャストで描いたクライム・エンターテインメント『オーシャンズ8』を今夜は紹介。気になってはいたが,監督がゲイリー・ロスにシフトし,オリジナル・キャストの登場もなさそうだったので,劇場公開時には後回しにする間に公開が終了してしまった。
『オーシャンズ11』をオール女性キャストでリブートした作品となっているが,時系列上はキチンと『オーシャンズ13』から続く物語となっているのが嬉しい。スティーブン・ソダーバーグとジョージ・クルーニーは製作に名を連ねるのみ。シリーズからの登場はルーベン(エリオット・グールド)とイエン(シャオボー・チン)だけとなっている。
犯罪界のカリスマ,ダニー・オーシャンを兄に持つデビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)は,刑務所での務めを終え仮出所を果たす。彼女はさっそく,5年8ヵ月の服役中に練りに練った計画を実行に移そうと右腕ルー・ミラー(ケイト・ブランシェット)とともにその道のプロたちに声をかけ,最強の犯罪集団,“オーシャンズ”を結成する。集まったのは,天才ハッカーのナインボール(リアーナ),ジュエリー職人のアミータ(ミンディ・カリング),盗品ディーラーのタミー(サラ・ポールソン),スゴ腕スリのコンスタンス(オークワフィナ),ファッションデザイナーのローズ・ワイル(ヘレナ・ボナム=カーター)。いずれも一流の才能を持ちながら,冴えない生活を送る面々。
狙うのは世界最大のファッションの祭典“メットガラ”でハリウッド女優ダフネ・クルーガー(アン・ハサウェイ)が身につける1億5000万ドルの宝石。しかし会場には防犯カメラが1ミリの隙もなく張り巡らされ,いたる所で屈強な男たちが目を光らせている。その上,祭典の模様は全世界に生配信されることになっていた。そんな到底実現不可能と思われる前代未聞の計画に,緻密かつ大胆不敵に挑んでいくデビーとその仲間たちだったが…。
ダニー・オーシャンに同じ才能を持つ妹がいたなんて。そしてダニーが他界しちゃったなんて…という,オリジナル・シリーズのファンにはちょっとショッキングな序盤だが,いやいやアッという間にデビーの雰囲気に魅せられる。“テンポの良さ”では勝てない兄のシリーズに,“センスの良さ”で挑み,俳優陣のケミストリーでは凌駕してみせる。女性だからこその“しなやかさ”と“したたかさ”も満載。うん! この作品,好きだ。
全米公開時に「『オーシャンズ8』が興行的に成功したら『オーシャンズ9』が製作される可能性はある」と語っていたサンドラ・ブロック。個人的には是非と願っている。
クタ評:★★★★☆
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◆シリーズ一覧◆
『オーシャンズ11』(2002年)
『オーシャンズ12』(2005年)
『オーシャンズ13』(2007年)