オーシャンズ13 | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Ocean's Thirteen
監督:スティーブン・ソダーバーグ
キャスト:ジョージ・クルーニー/ブラッド・ピット/マット・デイモン
配給:ワーナー・ブラザーズ
公開:2007年8月
時間:122分




オーシャンズ12』の2年後に公開された作品。この作品が公開された翌年にフランク役のバーニー・マックが肺炎のため50歳で早逝し,監督のソダーバーグが続編を否定したため,シリーズ最終作となった。明るいフランクのキャラをしのびながら見直すと,一層に感慨深い1本。

オーシャンズの古参メンバーであるルーベン(エリオット・グールド)は,これまで所有する全てのホテルで最高格付けの“5ダイヤモンド
”を獲得してきた業界屈指のホテル王ウィリー・バンク(アル・パチーノ)と組み,ラスベガスに建つ巨大ホテルの共同経営を約束していた。しかし,突然バンクに裏切られたショックで心筋梗塞に倒れ,危篤状態になってしまう。その知らせを受け彼のもとに集まったオーシャン(ジョージ・クルーニー)たちはバンクに復讐を誓い,因縁の宿敵ベネディクト(アンディ・ガルシア)までも味方に引き入れる。彼らの戦略は,この一件の発端となった超高級ホテル“バンク”のグランド・オープンに合わせ,ホテルの最新セキュリティと評判をズタズタにし,バンクを完全に破綻させること。そしていよいよオープン当日,オーシャンズの壮大なプロジェクトが始まる…。

タイトルは『12』から『13』へ。つまり,オーシャンの仲間さらに1人増えるのだが,今作では単純明快な足し算とはならない。シリーズ不動の11人はもちろん全員参加するが,『12』でオーシャンと再婚し協力したテス(ジュリア・ロバーツ)も,ラスティ(ブラッド・ピット)の恋人イザベル(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)も『13』には登場せず,冒頭のオーシャンとラスティの会話で「(テスとイザベルは)関係ない」と出てくるだけ。代わりにオーシャンズに数えられるのは,『11』から毎回出演のベネディクトと,『12』で3Dホログラムのファベルジェの卵を作った技術屋で急にインテリキャラに変わったローマン・ネーゲル(エディー・イザード)。

随所に見られるフランク・シナトラ版『オーシャンと十一人の仲間』(1960年・ワーナー)へのリスペクトと,シリーズ最高のクールさと展開の鮮やかさは,オーシャンズの面々を見る者の目に焼きつける秀作だ。


映画クタ評:★★★★★


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◆シリーズ一覧◆

オーシャンズ11』(2002年)

オーシャンズ12』(2005年)

オーシャンズ8』(2018年)