大学付属校orガチ進学校、どっちがよいか(今の大学付属校の流れ) | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 この仕事をやっているとよく訊かれることの一つの一つに、

大学付属校をどう思うか

・もし行くならどこにいけばよいか

 というのがあります。

 

 一方で、小学校受験をする理由のひとつに、「中学受験をフォローできそうにない」「中学受験を回避したかった」というのがあるようです。

 

 

 これらの親御さんから感じるのは、

・いかに楽に、子供に高学歴をつけるか

 という感覚を受けることが多いです。子供が社会人後、苦労する可能性の想定が甘い気がします。

 

 僕は度々配信などでも言っていることではありますが、最近の教育の流れや教え子やコンサル先の子の様子、時代の変遷を鑑みて、以前ほど大学付属校をこき下ろすほど反対派というわけではありません。

 

 早慶付属からMARCH付属、日東駒専の附属と大体の偏差値層の内進フォローおよび伴走を実際にしたことで、現実的な部分が見て取れたことが大きいです。やはり、子供によっては大学付属でもいっか、と思うことはあります。

 

 そのうえで、僕からは、大学付属校を目指したり合格後過ごす上での注意点や考えてほしい点を挙げてみたいと思います。

 

 

<前提として「何を」子育てで重視するか、をはっきりさせるべき>

 僕は割と生徒と付き合いが長く続く傾向にあり、その後の様子もよく耳に入ってきます。(今日も社会人元教え子とプロ野球見に行きますしw)

 

 その生徒たちは様々な学歴をたどっている分、比較検討もしやすいです。また、皆さんにはあまり縁がないであろう、高卒や中卒のバンドマンや音楽家、美大音大出身のアーティストなどとも交流があります。

 また僕自身も最近はユーチューバーの真似事のようなこともしていていますし、20代のころなどここまでの労苦・貧困も経験しています。

 

 その中で、いろいろな観測からこれからの時代に思うのは

・とにかく心身ともに健康でかつ「自信」が大事

・また、ある程度の知性がないと、ちょっとしんどい

・学歴はそこではそんなに効果しない。

 

 あまりに心身を病む方が多いので、今後はますます学歴の効果は薄れていき、心身の健康・明るさのほうが大事になる

 

・楽しく人生を送るには以上を踏まえて、「自立」していることが大事

 

 こう思うようになっています。

 

 とにかく、誰かと比較して自分の価値を確認するような神経ですと、すぐに病みますし、幸せを感じることができません。

 また、いろいろな情報が飛び交う中、何かに踊らされたり流されたり、では幸せにはなれません。

 知性と判断力、コミュニケーション能力が必須に思います。

 

 皆さんには、子育てや未来を志すうえで、上記のような点を意識しながら過ごしてほしく思います。やはり目先の受験(というよりは成績のことや宿題)のことばかりで、

 

・子供にどんな能力をつけてあげればよいのか

・どういう状態にしてあげれば幸せになるのか

 

 この視点が抜けている方が多いと思います。だから、大学付属校の方がよいのかどうか、などという些末なことで迷ってしまうのです。

 

 そして、最終的には

「お蔭様(物事の二面性)」をしっかりと感じれるようになり

生かされている、という感謝観を持てれば

 その子は、どのような状態であっても幸せになり、たくましく世の中を泳いで行くと、自分の経験からも思います。

 

 

<さて、ではその感謝観にどうやって至るか>

 では、どうやってそこに到達するのか、ですが、

苦労してもらうしかない

頑張ったけどダメだった、という億劫の心労と挫折がいる

・赤っ恥や若気の至りなど、大いに経験してもらう

 というのが大事に思います。苦労するには、失業などの心配がない10代が最適です。

 

 実際に、今自分が芸事の仕事を任せている周囲の若者たちは、不登校経験者が8割、父親が愛人作って逃げたなどw家庭に問題がある人が8割と、なかなかのハードな人生を超えた方々ばかりです。 

 ですが、やはり芯が強く、優しさや礼儀正しさを兼ね備えています。僕がつい仕事を増やしてでも依頼したくなるような人間ばかりです。

 

 翻って、東大時代の友人や高校時代の友人、つまり高学歴者ではどうでしょうか。やはり、ある程度青春時代に正面切った苦労をしている人間が多く、そういう人間は今でも健康に時代を謳歌しています。

 

 例えば、海外出身者で楽に東大に入れてしまった、入試などで妥協して思い切った努力ができなかった、もしくは推薦やコネクションなどで行けてしまった、など今いる立ち位置を「正面切った」努力をしたとは自分で言いきれない人たちもいます。

 

 そういう方々は

・基本的に擦れていなくて、圧倒的に「人が良い」

・あっけらかんとした付き合いやすさがある

 

 半面、自分で考えて行動・判断したり、己が手で自分の人生を切り開いたり、というのは苦手で、どちらかというと職場や現状に文句が先に出る方が多い気がします。

 

 その立ち位置でも、いろいろな方や制度に支えられてきたはずで、随分感謝すべき点があるはずです。

 

 

<大学付属校の子の努力量はいかほどか>

 さて、大学付属校の子でも、努力だったり、課題に向かっていく経験が外部進学の子と同様にできているなら何の問題もないことになります。

 

 が、巷で言われているように、内進の子がほとんど勉強していないのであれば、

 

・日本の大学は教授と学生がなあなあで、幼稚園より?卒業しやすい

・海外では、高校までが楽で大学以降がキャリア形成では努力期にあたる。教授も学生もすぐに退学になる厳しい環境

 

 この現状を鑑みるに、日本で大学まで楽してしまった場合は、大学以降も厳しく勉強する機会は一切ありません。自分で己を律してやるしかありません。それが難しいのはお分かりになると思います。

 ということで、海外の人材には全く太刀打ちできないことになりそうです。

 

 実際、今の日本はそうなりつつあるのではないでしょうか。

 海外の若者たちの圧倒的なハングリー精神と優秀さとその頭数の多さに、負け始めている気がします。

 

 僕の観測では、この「内進のやつほとんど勉強してない」問題においては、

・特に高校において差がある(中学までは体系数学などを使っている学校も多く、そんなに変わらない。宿題・小テストも結構ある)

・いわゆる受験以外の経験・体験・情操教育もされているのでマイナスばかりではない(ま、大学以降できるやん、とも言えますが)

 とは言えます。

 

 今まで、コンサルを含めるとほぼ都内全域と関西の一部の大学付属校を見ていますが、サピの中央値である巣鴨あたりの進学校と比べると、

・やはり勉強量、演習量としては3割くらい

・メンタルプレッシャーはほぼゼロ

・目的のない勉強にやる気を示す子はほぼいない

 という現実はあります。

 

 親がガミガミ言いたくなくて大学付属にやるパターンがありますが、かえって子供のだらけ姿を見て怒り狂っている場合もありますし、子供も内進すらできないくらい学力が落ちる場合もあり、塾や家庭教師やで苦労しているのが実情です。

 

 大学付属校では、中学から高校に上がる際に、普通に肩たたきはあります。その際はノーフォローであり、御家庭でなんとかするしかありません。

 

 特に高校受験組では、7割くらいの子たちが遊び倒しているし、僕の見知っているところでは、高校の頃から合コンしたり、その制服をこれ見よがしに着て、渋谷で遊びまわっている子もいました。(モテるらしいんだこれがw)

 ま、悪いことではないですが、矜持や道徳の欠如は思います。

 

 

<学校ごとの違い>

 とはいえ、早稲田中をはじめ、立教女学院や青山英和など、いわゆる大学の直営店でない学校や、大妻のような進学を基本とする学校と、早大学院や慶応の直営店系付属とはだいぶ毛色が違うのは言えます。直営店でない大学付属校では、勉強もそこそこやっているパターンもあります。

 

 今では、大学によっては、内進や推薦の率が7割に達しようとしている大学もありますが、やはり学力不足の問題が顕著になってきて、リクルート時に対策を講じる企業も増えています。

 

 そこで、明治や立教のように、内進率を抑えようという動きがある大学が、人気をあげているようです。世間から「優秀」と思ってもらえることが大学では大事ですから、そこに気づいた大学から対策を講じているようです。

 

 早大学院のように高3の9月と1月に内進テストを課し、あまりに勉強をしない子は上にあげないという制度を5年前くらいから課した学校もあります。

 (慶応系はないと思います。詳しい方がいたら教えてください)

 

 日大や東海大系は昔から内部テストがあり、その点数で上の人間から学部を選んでいますので、実はそこそこの学力はあるし、平均では下手な大学付属より学力がある可能性はあります。

 ま、内進のテストはおしなべて過去問とほぼ同じなので、対策は簡単でしたし、共通テストと比べても雑魚だな、というのはありますが(笑)

 

 今までそういう内進テストの類が全くなかったのが不思議なくらいですが、さすがに世間的に「早稲田大」と言われて、まったくふさわしくない学力や教養の人間が増えていることにようやく危惧を覚え始めたようです。そういう人間が増えると、10年後は、その大学のブランドが落ちて、入学希望者が減り、死活問題になりかねません。10年後に偏差値が40になっていたら、誰も早慶には行きたがらないでしょう。

 

 

 これらの学力を否定するかのような内進系の学校に対して僕が疑問なのは、「大学は勉強する所」ではないのか? という点です。研究するにしろ、学究の徒は、基礎学力があって当たり前に思います。その基礎学力もやる気もないような人間が、大学に来る必要があるのでしょうか。

 

 体験教育とか学力のある人間だけが価値ではないと言えば、聞こえはいいですが、進学校などで勉強をしてきた人間にとって、学校で勉強することは、社会人にとっての「ただの常識・教養」であって、詰め込みというほどのものではありません。

 

 

 特にゆとり以降はそれが言えます。サピのやり方などにはパターンに走りやすい嫌な点を思いますが、それとて、まあ常識の一部ではあります。意味がないように思えることも、たくさん頭に入れておくと、興味の幅が広がったり、ひらめきにつながるのです。

 

 僕からの視点では、それがある人間とない人間では非常に大きな差と、ある側の人間の、この高度知性社会での生きやすさを感じます。

 

 

<物事の裏や、有難みを感じてほしい>

 ひどいと偏差値40前後くらいの学力の人間もいて、大学でも学問する気はほぼない、遊び倒している。そういう人間が自分の20代以降の暮らしのためだけに、大卒を資格のように使って生きることに、僕としてはやはり違和感は覚えます。

 しかも大学偏差値的にはそこそこ以上の、日本を担うべき層の子たち、です。

 

 僕のいた東京大学は、さすがに6割くらいの人間は学問をすることに前向きだったし、必修が日本一厳しい大学でもありました。僕自身も、「ロックしながら研究もしたい」と思い、生物学のほうも真面目にやってはいました(大学院以降は音楽ばかりしていましたがw)

 

 内進や推薦を否定するつもりはありませんが、日本の大学には、国からの助成金という形で必ず血税が投入されています。そこに何かを感じ、振る舞いを考えてほしくは思います。

 

 内進や推薦で、

・本当の意味で「頑張ったな」と思えるのか

・本当の自信が持てるのか

 は考えてほしいし、勉強をする気がないなら、せめて本は読んでほしいと思いますね。同じ大学出身を名乗るのに、学習量が大学外部進学の子の3割程度しかない現実も覚えておいてください。

 

 

 AO入試を落ちた子が、その後ガチで勉強をして同じ大学に受かる例もありました。やはり、同じ大学に行くにしても、勉強をした、と本人が思えた方が、その後の人生も確信をもって歩めることと思います。

 

 ただ、今の総合型選抜やAO入試は10年前のように甘くはありません。東大などの推薦も、共通テストで8割前後をとらねばならず、甘くはありません。甘い所では、競争率も高まるのが現実です。

 

 また、サピの中央値近辺の進学校に行っても、普通に頑張れば、早慶程度はまあ行ける、東大に落ちても「勉強したという現実は残る」「それが20代以降は支えになる」、という現実があることもあわせて覚えておいてください。

 

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

 

3冊目、発売しましたー。売れ行き好調なようでありがとうございます。

<軍師の合戦情報> (お子様来場の場合は音楽用耳栓か、イヤーマフ推奨です)

 
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10月19日渋谷ストリームホール 海外バンドフェスのOA
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詳しくは下記Twitterへ

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おススメ読書タイトル100、問題集など https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12589194343.html

 

 

リブログ、リンク、引用等は基本自由です。もちろん、一報いただけると助かりますが、特におしらせいただかなくても大丈夫です。リブログしていただければ、「いいね」くらいはしに行きますw

 

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また、現在、かつてないほどの多忙につき、やや返信が遅れ気味になっております。同時に複数のメールをやり取りしていますので、紛れてわからなくなる場合もあります。返信が滞っている場合は、かまいませんので催促してください。

 

できれば相談内容などは短めでお願いいたします。1件のメールに、1時間近くかけて返信することも多いので、そのあたりをご配慮ください。

 

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はじめての場合やコンサルの場合、前日に必ず確認のリマインドメールを送っております。当日の朝になってもメールが届かない場合は、お手数ですが確認のメールをよろしくお願いいたします。(リマインドは深夜になりがちです。先にそちらからしていただけると助かります)

 

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<追記>

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◆MV
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