我が子を信じること、が最も大事かもしれない | お受験ブルーズ

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現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 

 

 最近、花まる学習会を通じて知り合った、井坂敦子さんの幼児教育の本を読んでいました。非常に良書かつ気づくところもありましたので、それについて書いてみたいと思います。
 
 これまでも、僕は低年齢のコンサルが増えた5年ほど前から、低学年向け、幼児向けの教育本などを読んで、よくある幼児向けの教育理論などを学んできています。
 
 合わせて、ADHDやASDの方向けの本なども読んでいます。すると、「何か」を育てるうえで、「大事なこと」というのは共通していることに気づきます。普段はなんとなくわかっているようでいて、曖昧な部分が、繊細な子や幼児に向けての本にはっきり表現されていることがあったりするのです。
 
 そういう意味では、僕のように日々中学受験や大学受験を意識して過ごしていても、これらの本は非常に大きな発見があります。この点からも、中学受験だから中学受験向けの本だけを読む、というのはどんどん視野が狭くなりおススメはできません。せめて大学受験も意識はしておいた方が、いろいろ解像度は上がると思います。
 
 そういう意味では、僕の2冊目「自考モード」の本も、今から中学受験を考える方々が、中高6年間がどんなものかを知っておいてから動くのが非常に有用に思います。(宣伝です、買ってね、笑)
<どういう子に育ってくれればよいのか>
 井坂敦子さんの本では、
・私立小受験の実態
・イギリスの超がつく伝統校の話
・井坂さん自身の保育園園長・教育者としての目線・見解
 がわかり面白いです。
 
 僕は個人的に、その娘さんなどの話も聞き及んでおり、勉強になることが多かったです。その娘さんは、名門私立小に合格された後、エスカレーター式の日本の大学には上がらず、中学からイギリスに留学されています。今は海外大学で、しかもアート系のことを楽しみながら勉強されています。(結構ガチ目のバンドを組んでいたw)
 
 私立小の対策や合格の要素などを聞くと、
・その素養は公立の小学校の「中で」やるべきことが多いな
 と思えました。
 
 今の公立小の問題点は、何事も中途半端なことにあります。
 
 結局、このネット情報社会で生きていくのに大事な能力を培うにはいろんな項目が足りず、どれも微妙だし、かといって偏差値教育への学力の土台をつけられるものでもありません。塾の先生には遠く及ばない先生方の教務力や教養、さらには先生方のブラックな労働環境まであいまって(おまけに給与まで中途半端)、とても根深い問題をはらんでいます。
 
 塾にいく子にもプラスになり、かつ高学歴を目指さない子にもプラスになること、というのはたくさんあるはずです。それを提示できないから、公立小学校や中学校の地位が下がり、軽んじられ、日本の教育界全体にとっても大問題となっています。
 
 そこでヒントになるのが、私立小の入試内容かもしれません。子供の器用さや根気や礼節などを養成するのであれば、低学年には生きる力の養成として有効かもしれません。
 
 
<我が子をどこまで信じられるか> 
 今年の中学受験でも、苦戦しているお宅のお子さんは
・どうあっても、うちの子供を疑ってしまう
やってないんじゃないか、やっていても甘いんじゃないか
・それでついつい介入が激しくなってしまう、叱責する
・結果として子供は自立できず、自走には全くならなかった(成績も中途半端)
 というパターンが結構みられました。
 
 今年の総括は、また2月4日か5日のyoutube配信にて行いますが、やはり実際のお子さんの実力はどうあれ、「子への疑心暗鬼」というのが良くない循環を作り、思ったより伸びなかった、という事態が多そうです。
 
 まあ実際、目を離すとやらない子が多いのも事実。ですが小4くらいで「やってる」とウソをつく子供を一回、まるごと信じてみることをやってみるべきに思います。小4ならまだダメージが少ないですから。
 
 子供の側としてみましても、親から一切信じられていないのはわかります。確かに親がみていないとサボってしまうかもしれない。仮にサボっていたとしても「最終的にはするだろう」「一分の何かはある」と思ってもらっていないと、上記のよくない循環に陥る傾向があるようです。
 
 このブログでも何度か言及しているのですが、うちのおかんは小4のころに僕が塾で小テストで0点をとってきたとき、怒るどころか「あんたはやっとる」「あんたはあほやない」と言い、通知簿でよいの評価が少なかった時、「あんたはやっとる」「先生がおかしい」と、なぜか自信ありげに言ってくるのでした。
 
 今となっては、おかんは受験のいろいろも、僕のサボり具合もよくわかってなかったと思いますが、その根拠ない信じられ方でも、信じられると、子供の「何か」は動くものです。
 当時小4のころの僕は、答えを写したりはよくやってましたし、普通に親がみてないところでは手を抜く賢しい子供でしたが、「うぐ、ちゃんとしよ」と良心がチクりとして、次の週からちゃんとやるようになったのを覚えています。
 
 その後のおかんの言から、実は自分には学歴がなくてフォローできないのが心苦しかったことなどを聞きますが、それでも僕も弟も可能性を信じてもらってきました。
 僕も弟も、おかんに信じてもらえたことが、反抗期もなく素直さを持てた一因となっているとも、今は思えます。
 
 自分が親の立場になったとして、そのようにやっていない子を信じられるかは不安です。少なくとも塾講師の頃は、やってこない生徒を信じるのは難しかったです。
 
 どうやって信じるんだよ、と思える方のほうが多いとは思いますが、それは過去のお子さんしか見ていない証拠だと思います。子供には未来があります。未来の子供の可能性を信じられる大人ではありたいですね。
 また野球の話で恐縮なのですが(笑)、GG佐藤というプロ野球選手がいまして、西武などで中軸の選手になった方です。この方は、大学まで補欠でしたが(大学まで補欠でプロまで行ける人間は皆無、普通はその辺で片鱗くらいはあるもの)、お父様が「この子は絶対にプロ野球選手になれるんだ」と20代半ばになっても信じてくれたことから、努力を続け、西武ライオンズでは中軸を張るまでになりました。
 
 
 このようにして育てられた子供たちはもちろん自己肯定感は高くなっていくことでしょう。
 
 今の子たちは、他人に頼る、というのも見栄があったり、怒られるんじゃないかと勘繰ったりして、難しいようです。それが結果として不登校なども助長する結果となっています。
 
 助けてくれー、と言うにも頼り方のレクチャーが要る時代のようですが、やはり大人に信じられてきた子の方が、このあたりはうまくやるのではないでしょうか。
 
 
 世界で自分自身くらいは自分で信じられる子を多く育てて、しんどい時にはちゃんと弱音を吐ける、という状態にまで導いてあげたいと思います。
 
 今年も多くの中学受験生は、その幼き双肩に多くのプレッシャーと期待を背負い、戦ったことでしょう。「しんどいねん」とちゃんと弱音を言える子がどれだけいたでしょうか。「しんどい」としっかり言える子の方が、メンタル面は健康です。
 
 また、そういわれた時に、温かく受け止められる大人でいたいものです。
 
 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

 

<軍師の合戦情報> (お子様来場の場合は音楽用耳栓か、イヤーマフ推奨です)

 

しばらくありません。(レコーディング中)

 

4月に関西?
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また、現在、かつてないほどの多忙につき、やや返信が遅れ気味になっております。同時に複数のメールをやり取りしていますので、紛れてわからなくなる場合もあります。返信が滞っている場合は、かまいませんので催促してください。

 

できれば相談内容などは短めでお願いいたします。1件のメールに、1時間近くかけて返信することも多いので、そのあたりをご配慮ください。

 

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<追記>

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是非ご覧になってください。僕は烏帽子かぶってるのが僕です。

◆MV
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