受験校選定の基準(逆転を図るか、手堅くいくか) | お受験ブルーズ

お受験ブルーズ

現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 さて、受験生の方はそろそろ志望校の選定が気になってくるころかと思います。
 
 なぜ迷うか、と言えば、それは
受かるかどうかわからない
・志望校に偏差値が(十分)足りていない
 からにつきます。
 
 ま、受かるわ、と現段階で思えるなら迷うはずがありません。ただ、そんな方は1割もいないことと思います。ほとんどの方が、ラストスパート次第では、ワンチャンあるのではないか、と思っているはずです。
 
 それは経験上その通り、ともいえるし、もっと現実的な志望校にしたほうが良い、とも言えます。それも、本人の状況と現学力とその方向性次第に思います。無茶な作戦ばかり立てて、中堅校の良い所を見逃すのも愚策にも思えます。
 
 今日は、そのあたりの僕なりの基準、をお答えしてみたいと思います。
 
 
<偏差値通りにでるのは、「普通」の問題の学校の時>
 中学受験を例にとるのがわかりやすいと思いますが、
・サピ・グノーブルの模試なら超上位から上位校(ざっくり偏差値60以上)
・四谷大塚・日能研の模試なら、中堅から上位校(偏差値45から65)
・首都圏模試、など大手塾以外、その他の模試なら、中堅(60以下)
 というように、参考にすべき学校の偏差値帯が模試ごとに異なります。

 

 いくら首都圏模試(関西では芦屋模試か)で偏差値70をとったといっても、それで開成に受かるかというと、はっきりいってわかりません。むしろ関係ないでしょう。
 同じく、四谷の合不合で偏差70がとれたとしても、まあ四谷ならそこそこ信頼できるとはいっても、御三家受験などではさすがにプロとしてそのまま過信はできません。
 
 それは問題の難易度・傾向が違いすぎることと、受験している学力層がかなり違う関係で、参考程度にはなるものの、信じることはできません。
 
 御三家レベルであれば、「○○オープン」となった、冠模試のデータが最も確からしく、直接のライバル、入試問題傾向になります。それよりちょい下の学校は冠模試がなく、各塾講師やプロの腕の見せ所となります。
 
 逆に、四谷や日能研の模試であれば、偏差値45から60くらいまでの学校なら、偏差値で2とか3足りない学校はことごとく落ち、同じか少し下くらいは全部受かる、ということがよくあります。むしろこちらの方が多数派でしょう。
 
 それは、このブログでも何度が言っていることではありますが、
癖のない問題を出すところは、そのまま実力通りの結果になりやすく
記述や思考問題が多い所は、模試の通りにはいかない
 ということが言えるのです。これは大学受験でも同様ですが、東大などを受ける場合は、共テでも8割前後はとらねばならないので、思考問題に長けていても、その前段階でダメなことはあります。
 
 
<本番に強い、を過信するのは怖い>
 例えば、癖のない問題、と言いますと中学受験のMARCH付属などが思い浮かびます。これらの学校は、難しい、というよりは、マイナーな知識を出したりといった、知識の定着具合を入試ではかるような問題を出題し、そこで差をつけます。
 算数でもめちゃくちゃな思考問題はまずなく、難しくてもパターンの組み合わせでなんとかなるものが多いです。
 
 こうなるとやはり、偏差値が2か3足りないだけでも、結構厳しい戦いにはなりやすく、逆転は無理とは言えないものの、難しいと思います。
 
 といいますのも、「駆け引き」や「粘り」といったものでの逆転要素が生まれないからです。また、模試とも細かいところでは違うものの、全体のバランスの良さなどはいい意味でも悪い意味でも同じであり、模試どおりに結果はでやすいと思います。
 
 もちろん、その学校を熱望するのであれば、僕のような個人の意見などに惑わされず、最後の1秒まで努力すればよいです。そういう人間は確かに勝ちやすいです。
 
 
 また、本番での強さなども本当は出来栄えに影響しますが、その場合も、
本来もっている学力以上のものはでない
 と考えるべきに思います。
 
 つまり、学力100の人間がいたとして、普通は本番で80から90までしか出ることはなく、100出る人間が本番に強いのです。120を期待し、その実力がないのに合格するのを願うのは、努力してきたほかの子たちに「失礼」というものです。
 
 私(うちの子)もやってきた、とは思っても、これは純然たる競争ですので、非情な面はどうしてもあります。実力が達しなかったのであれば、潔く諦めることも覚えればよいし、反省をしっかりすれば、次の戦いでは、その負けが勝ちの因になっていることもよくありますから、腐らないことです。
 
 
<模試をうけるか、家で勉強するか>
 これも難しい問題です。模試をたくさん受けて自分の立ち位置のデータや試験時間の慣れが欲しいところなのですが、合格する当落線上の方ほど、「その時間も家で勉強したほうがよいのではないか」と言えるのです。
 
 中学受験でも国算理社をうけると家からの往復で、300分は使うことと思いますし、大学受験なら1日かかります。300分を例えば、プラスワン問題集だけに注力したら、1個10分でやったとしても、(休憩を入れて)20から25問くらいは解けます。1ページ6から8問ですから、3ページ(3分野)は終わることになります。
 
 この300分を真面目にすれば、素点換算で10点くらい上がっているのではないでしょうか。4科のまとめの社会をしたとしても、まあ10ページくらいはできるやもしれません。中々でかいです。
 
 直前期の1日を軽く考えないことです。基礎力ができているので、理解もしやすいし、点数にはなりやすいです。
 
 ですから、模試の受けすぎも考え物ではあるのです。何かアクションを起こすときは、メリットとデメリットを両方考えたうえで、本人の納得がいくような方策をとりましょう。(親の意見は言うだけにとどめ、受験生本人に選択させましょう。後年、恨まれます、笑)
 
 
<逆転合格の条件>
 さて、ジャイアントキリング合格を起こす場合も結構あり、僕は3年に一回くらい見かけます。ただ、逆転が起こっているのは、麻布や吉女・鷗友のような「記述・思考問題形式が多い」のところが大半です。
 
 とはいっても、以下のような条件がないと厳しいと思います。
・9月、10月、11月、12月の4回の同塾の模試で、上昇傾向(直前期に周りも頑張っている中での上昇傾向はかなりのもの)
・思考問題や記述問題でも、問題を空白にするのではなく、どんどん失敗を恐れず書いていく
・時間は足りている、足りる工夫をしている
・本人がめげる性格ではない
・漢字や計算などの基礎は中程度以上
・ケアレスミスが多く、急に直し始めた(本人の自覚が秋に出てきた。これは結構ワンチャンある)
 
 このうち2つか3つくらいの条件は満たすべく頑張ってみましょう。自己肯定感が強い子が強いのは、お分かりになると思います。
 
 
<最後に>
 さて、このことは覚えておきましょう。
 
 自分が合格する=誰かが一人落ちる、ことを意味します。そこに想像力が及ぶようにして、最低限の礼節はもって挑みましょう。受かることには、責任と宿業が伴うのです。
 
 受かってから簡単に辞めたり大きくサボる子もよくいますが、それは、この「最低でも一人の屍の上に自分の今がある(その有難み)」というところまで想像が回らないことも、原因になります。
 
 物事の裏まで想像する、思いやり、をもってみましょう。きっと受かりやすくなっていることと思います。
 
 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

 

 

軍師講演会→演奏会、多くのお申し込み、ありがとうございます。おそらく、そろそろソールドになるかと思います。感謝いたします。

10月29日@代々木ロッジにて11時から14時くらいまで。配信でも力になりますので、よろしくお願いいたします。

なにとぞ、よろしくお願いいたしますーm(__)m

 

 

・僕が仲間たちと創った、第1弾ボカロ動画です。いいね、などマジでお願いいたします。たくさんのアクセス、ありがとうございます。

 

 

おススメ読書タイトル100、問題集など https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12589194343.html

 

 

<軍師の合戦情報> (お子様来場の場合は音楽用耳栓か、イヤーマフ推奨です)

 

10月29日 第2回軍師ワンマン@代々木ロッジ(残席8席くらい、よろしくお願いします)

12月2日 主催@吉祥寺クレッシェンド(これが大事なライブですのでよろしくお願いします。)

12月17日@大阪ルイード イタリアのバンド、シークレットスフィアのOA

 

詳しくは下記Twitterへ

https://twitter.com/allegiancereign

https://twitter.com/LIONADRIVE

 

 

 

リブログ、リンク、引用等は基本自由です。もちろん、一報いただけると助かりますが、特におしらせいただかなくても大丈夫です。リブログしていただければ、「いいね」くらいはしに行きますw

 

スーパーコンサル2023、今年も受け付けております。究極の受験セカンドオピニオンを体験してみませんか。もちろん、2度目3度目の方も歓迎です。ご希望の方は、下記記事を参照の上、メールをください。(読んでない方が多いです。一度はぜひお読みください)メール相談も受け付けております。

【コンサル概要】

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12446458308.html

【メール相談概要】

 

【Youtubeライブ配信】不定期更新。リクエスト受け付けます。チャンネル登録よろしくお願いいたします。

https://www.youtube.com/channel/UCgMMnxez219k4Szi6vNWABA

 

メールアドレス

hasetomo2009☆yahoo.co.jp(☆を@に変えてください)

 

定期指導(月1または月2)をご希望の方は下記をご参照ください。(2023年3月現在、新規定期指導は厳しい状況です)

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12549048136.html

 

足軽割引き(僕のバンドのライブに来てくれた方やバンド関係者の優遇)を行っています。一度でもライブに来ていただければ、誰でも関係者になれます(笑) 下記をご参照ください。

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12528522329.html

 

 

<メールについて>

お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間から2週間の間に必ず返信は行いますので、2週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。ドコモなどのキャリアメールではこちらからの返信が届かない場合があるようです。

 

また、現在、かつてないほどの多忙につき、やや返信が遅れ気味になっております。同時に複数のメールをやり取りしていますので、紛れてわからなくなる場合もあります。返信が滞っている場合は、かまいませんので催促してください。

 

できれば相談内容などは短めでお願いいたします。1件のメールに、1時間近くかけて返信することも多いので、そのあたりをご配慮ください。

 

また、アメブロのメッセージは返信しません。できればヤフーのメールでお願いいたします。

 

はじめての場合やコンサルの場合、前日に必ず確認のリマインドメールを送っております。当日の朝になってもメールが届かない場合は、お手数ですが確認のメールをよろしくお願いいたします。(リマインドは深夜になりがちです。先にそちらからしていただけると助かります)

 

5年生以下(指導は原則小4以上、それ以下は基本コンサルでお願いいたします)や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。(九州や群馬、熊谷、栃木、茨城、大阪吹田、奈良、兵庫明石市近辺、京都、静岡、熱海、名古屋などもありました。もちろん、オンラインでも可)

 

よろしければ下記のリンクにクリックお願いいたします。励みになります

にほんブログ村 教育ブログ 家庭教師へ

 お受験ブルーズ-ランキング1 お受験ブルーズ-ランキング2

<追記>

この度、僕がベース軍師として加入している戦国バトルメタルバンド『Allegiance Reign』の初MV@小田原城

是非ご覧になってください。僕は烏帽子かぶってるのが僕です。

◆MV
https://youtu.be/tI4YvWd8sz0

 

また、初のフルアルバム『EiEiO』が発売となりました。ブログでお世話になってっし、応援してやるか、という方は是非お願いいたします。この売上で、今後の僕らの流れも変わりますm(__)m

また、各種サブスクでも聞けるようになりましたのでよろしくお願いいたします。

Amazon

https://music.amazon.co.jp/artists/B07D9DZDVN?ref=dm_sh_aad7-acfb-681a-2239-abbc8

Spotify

https://open.spotify.com/artist/3lu4OEYDAjQWl5NIPbTpAD?si=o_6trKczQ2eUvaUBtBEzpA

 

下記My Pickをご参照ください