子供の集中力を伸ばすには(幼児教育からわかること) | お受験ブルーズ

お受験ブルーズ

現役講師がお受験を通じて世間を眺めています。
大手塾勤務→独立→プロ家庭教師と変わって来ました。(作曲・編曲、戦国シンフォニックメタルバンド「武士メタル~Allegiance Reign~」のベーシストとしても活動しています。どっちも本気です)

 

 この仕事をはじめたころは、「集中力が大事だ」などと、今となっては当たり前すぎることをブログで書いていました。

 

 僕自身は、周りがどんなに騒がしくても、「邪魔されない」という保証さえあればいつでもどこでも集中することができます。これは今もそうです。ただし、電話がかかってくるかも、銃撃されるかも、怒られるかも、遅刻しちゃいけない(時間気にしなくては)、という心配ごとが少しでもあると極限の集中はできません。

 最近は年のせいか、持続力は落ちてますね(たぶん、スマホのせい)

  

 ただ、それは昔からそうだったのか、と言われると、子供の頃は「まあまあ」くらいのもので、そうでもなかった気がします。中2くらいで自分から「東大に行きたい」と思い始めてから、努力するなかで身に付いた気がするのです。

 

 では、どうやって「それ」をつければいいのか、というのもある程度の解答を自分では持つものの、今もなお追究中であるのが実際の所です。

 

 今回も、子供ができる可能性はおろか、お付き合いしていた方もいなくなり、結婚の予定もまったくない中で(笑)、上記のような本を読みました。

 

 小学生より小さな子の「何か」を追究することで、新たな発見があるのではないか、と思っての学術的興味から読んでいたのですが、これは、ものすごい腑に落ちる部分がありました。

 

 この本は、主に赤ちゃんから幼児を相手にする、イギリスの言語療法士さんの本で、引用論文なども多数あるような、極めて学術的なアプローチの本です。0歳から4歳までの子供の発達度合い、気を付けるべきこと、などが実例や文献を豊富に提示しつつ、論じています。

 

 これでついに、最初は中学受験→大学受験と単に仕事の幅を広げたたけだったのが、その後、小学低学年への見識を広め、不登校やゲーム依存、うつ病、適応障害ときて、0歳まで見識の対象になりました。

 結婚すらできそうにないおっさんが、子育て本を0歳から成年まで読み込むことになるとは(笑)

 

 言えますことは、やはり、トータルの視点で見ることでわかることは多いです。不登校やゲーム依存などと、集中力や幼児教育に似た「大事なこと」を感じます。

 

 

 さて、小さな子は時にすごい集中するな、と感じて読みだしたこの本なのですが、違う意味で意義深いものになりました。

 

 

<子供がもっともストレスに感じること、を考えたほうがいい>

 このような本を読むと、小さな子はすごい集中力、と僕が勝手に思っていたのは、どうやら4歳から5歳くらいの子の話のようです。

 

 それより前の段階で、正しく集中力を出せる環境を与えることが大事に思います。3歳くらいまでは、ほとんど集中力は持続せず、あっちを見たりこっちに関心が移っていくのが普通のようです。それはおそらく、体力的な問題なのだと思います。

 

 モンテッソーリ教育を勉強したときにも思ったことですが、

 

・子供は、「それをされるとすごいストレス」ということが何点かある。それを避けられると安心感を得て、集中力が爆増する

 

 という現象があるように思います。

 

 小学期から十代後半の我が子に集中力がない・続かない、という相談が非常に多いのですが、大体、そういう親御さんのパターンは似通っていることを僕は感じています。一言で言うと、

 

過干渉である

 

 ということです。よかれと思って子に「あれしろこれしろ」、と指示を出しまくることになった結果、集中力自体がなぜか減退していくのです。

 

 

 それは、おそらく「親の意識のベクトル」の違いが原因に思います。

 

 例えば、赤ちゃんから3歳くらいまでの子に対しては、主体が「赤ちゃん・子供」の方であり、それに親が合わせていくアプローチをとる方が圧倒的に多いと思います。

 子供が車をみれば「ブーブーだね」といい、犬を指させば「わんわんだね」というはずです。それを大いにする方が良い、というのが上記の本の趣旨でもあります。

 

 これが、基本的に子供側には充実感や愛情を感じさせる行動のようで、そうすると子供は「安心して」、深いところで落ち着くし、癇癪も減っていくようです。いやいやがひどい子などは、どうやら、親の方で主導して「何かをさせようとする・しむける」パターンが多いようです。

 

 子が何かに関心をもったら、飽きるまでさせる、極力邪魔しない、というのが、ある種の安心感を生み、のちの集中力につながっているということが言えそうです。モンテッソーリ教育もほぼ同じ方向性を示しています。

 

 集中力がない子、というのは概して

安心感がない

 というのが言えると思います。電話がかかってくる「かも」と思うだけで集中力が切れやすくなるように、深いところの安心感がないと集中力を得るのは難しいように思います。

 

 おうちで成績のことばかり言って、攻めるような感じですと、子供は家庭でも安心感を持ちにくくなることがあるようです。そのような場合、子供の集中力は目に見えて下がっていきます。親が子どもを攻めているような感じに、図らずもなっているパターンが多いです。ご注意ください。

 

 赤ちゃんや幼児のころは、子が向いている方向を親も向いていたのに、いつしか親の向いている方向に子供を向けさせようとしているご家庭が多いように思います。

 

 家庭にて、一定の安心感が子供に与えられてさえいれば、親の向いている方向に、子供も目を向ける余裕がが生まれることでしょう。でも逆の家庭が多いように思います。

 

 子に「何かをさせよう」として、無理やりに親の方向性に従わせることは、人間として最も反発が生まれやすいようです。

 

 

<安心感を与えるのは、1日30分程度のサシの対話>

 この本では、子供が言葉を解していなくても、30分くらい静かな場所で1対1で話しかけたり遊んだりすることを推奨しています。すると、言語などに遅れがあっても、あっという間に遅れを取り戻すそうです。

 

 ただ、その際には注意があり、

・こちらから「答えを言わそう、誘導する質問」をしてはいけない→「あれは何?」ではなく「○○だね綺麗だね」みたいな感じ

・静かな部屋で、言葉に集中できるようにする

・テレビやタブレットではコミュニケーションのやり取りが発生しないので、避ける(4歳以降は短時間なら大丈夫、親と一緒にみるのが好ましい)

 

 これは過去記事のどこかでも書いていますが、うちのおかんは、僕らが高校生くらいになるまで、たまに兄弟の一人一人と「1対1」の時間を創って、じっくりと肩でも揉んでくれながら(時にはこっちが揉みながらw)、いろいろなことを話していた時間がありました。

 

 うちのおかんがどれくらい子供との対話を重視していたかはわからないのですが、小さいころからよくサシの対話をしていたことを考えると、僕の集中力の源泉はこの辺にある、とは言えそうです。

 

 

 中学受験・大学受験期ともなると、子が向いていなくても強制しなくてはいけないものではあるのですが、

 

・子が今、どちらを向いているか

・安心感めいたものを家で持てているか

 

 を意識して、みるといろいろと改善が起こるかもしれません。

 

 集中力はもちろん、学習では最も大事です。集中力がある人間は、他人の3時間分の勉強を1時間くらいでこなすことができます。高校以降は本当にこれでいろいろと人生が決まってきます。

 

 もちろん、これでいろんなことで成功しやすくなるし、これがひいては、21世紀のキーワード、自己肯定感などにもつながってくることでしょう。

 

 いつも読んでくださってありがとうございます。

 

PS 今年も、お世話になっている吉祥寺クレッシェンドで年賀状企画があるそうです。僕ら(Allegiance Reign)もやっているので、よろしければご利用ください。軍師(およびバンドw)から合格の祈念がこもった年賀状が届きます。下記リンクからどうぞ

 

 

 

 

P.S. 軍師の合戦情報 

2022年

12月4日目黒ライブステーション 出番16時半から約50分

予約リンク Allegiance Reign Official Website

 

2023年

1月7日つくばパークダイナー 出番16時50分から

2月5日Banana Hall(大阪、海外バンドのOA)

2月25日 代々木Lodge (軍師ワンマン、講演→質疑応答→演奏→記念撮影など)

3月近江近辺

 

詳しくは下記Twitterへ

https://twitter.com/allegiancereign

https://twitter.com/LIONADRIVE

 

 

おススメ読書タイトル100、問題集など https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12589194343.html

 

リブログ、リンク、引用等は基本自由です。もちろん、一報いただけると助かりますが、特におしらせいただかなくても大丈夫です。リブログしていただければ、「いいね」くらいはしに行きますw

 

スーパーコンサル2022、今年も受け付けております。究極の受験セカンドオピニオンを体験してみませんか。もちろん、2度目3度目の方も歓迎です。ご希望の方は、下記記事を参照の上、メールをください。(読んでない方が多いです。一度はぜひお読みください)メール相談も受け付けております。(2022年11月末まで一時募集停止

【コンサル概要】

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12446458308.html

【メール相談概要】

 

【Youtubeライブ配信】不定期更新。リクエスト受け付けます。チャンネル登録よろしくお願いいたします。

https://www.youtube.com/channel/UCgMMnxez219k4Szi6vNWABA

 

メールアドレス

hasetomo2009☆yahoo.co.jp(☆を@に変えてください。2回目以降の方で以前お伝えしていたケイタイのアドレスはなくなって利用できませんのでご注意ください。こちらのアドレスで大丈夫です)

 

定期指導(月1または月2)をご希望の方は下記をご参照ください。(2022年7月現在、新規定期指導は厳しい状況です)

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12549048136.html

 

足軽割引き(僕のバンドのライブに来てくれた方やバンド関係者の優遇)を行っています。一度でもライブに来ていただければ、誰でも関係者になれます(笑) 下記をご参照ください。

https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12528522329.html

 

 

<メールについて>

お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間から10日の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。ドコモなどのキャリアメールではこちらからの返信が届かない場合があるようです。

 

また、現在、かつてないほどの多忙につき、やや返信が遅れ気味になっております。同時に複数のメールをやり取りしていますので、紛れてわからなくなる場合もあります。返信が滞っている場合は、かまいませんので催促してください。

 

できれば相談内容などは短めでお願いいたします。1件のメールに、1時間近くかけて返信することも多いので、そのあたりをご配慮ください。

 

また、アメブロのメッセージは返信しません。できればヤフーのメールでお願いいたします。

 

はじめての場合やコンサルの場合、前日に必ず確認のリマインドメールを送っております。当日の朝になってもメールが届かない場合は、お手数ですが確認のメールをよろしくお願いいたします。

 

5年生以下(指導は原則小4以上、それ以下は基本コンサルでお願いいたします)や受験学年でない方のコンサルも受け付けております。また、遠方の方も交通費さえ頂ければどこにでもいきます。(九州や群馬、熊谷、栃木、茨城、大阪吹田、奈良、兵庫明石市近辺、京都、静岡、熱海、名古屋などもありました。もちろん、オンラインでも可)

 

よろしければ下記のリンクにクリックお願いいたします。励みになります

にほんブログ村 教育ブログ 家庭教師へ

 お受験ブルーズ-ランキング1 お受験ブルーズ-ランキング2

<追記>

この度、僕がベース軍師として加入している戦国バトルメタルバンド『Allegiance Reign』の初MV@小田原城

是非ご覧になってください。僕は烏帽子かぶってるのが僕です。

◆MV
https://youtu.be/tI4YvWd8sz0

 

また、初のフルアルバム『EiEiO』が発売となりました。ブログでお世話になってっし、応援してやるか、という方は是非お願いいたします。この売上で、今後の僕らの流れも変わりますm(__)m

また、各種サブスクでも聞けるようになりましたのでよろしくお願いいたします。

Amazon

https://music.amazon.co.jp/artists/B07D9DZDVN?ref=dm_sh_aad7-acfb-681a-2239-abbc8

Spotify

https://open.spotify.com/artist/3lu4OEYDAjQWl5NIPbTpAD?si=o_6trKczQ2eUvaUBtBEzpA

 

下記My Pickをご参照ください