トルコ里帰り旅⑨〜義兄の婚約式〜 | スパイシーdays

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トルコ里帰り滞在の最後の日、義兄の婚約式がアンカラでありました。


トルコでは結婚までに、söz(ソズ) と nişan(ニシャン) という二段階の婚約があって、ソズは婚約の約束のような感じで、ニシャンはよりフォーマルで指輪の交換や嫁入り道具(チェイズ)←clickの受け渡しなどがあり、結納って訳した方がいいかも。
それぞれ盛大なパーティーをして指輪を交換する人もいれば、ソズを省略したり、同時にやってしまうこともあります。

ちなみに、このあとにはフォーマルな婚姻の宣誓をするnikah(ニキャー)があり、これも役人の前で婚姻登録をするもの(resmi nikah)と宗教指導者を前にするイスラーム的なもの(dini nikah)の二種類があり、その後に 披露宴にあたるdüğün(デュウン)があり、式の前日には kına gecesi(クナゲジェスィ)と呼ばれる女性だけのパーティー←clickもあります。


義兄たちは一ヶ月前にレストランで親だけを呼んだソズを終わらせたので、今回は親しい親戚と友達を呼んでのニシャンのパーティーでした。


結婚式の費用は新郎側がもつのが一般的なので、この婚約式は新婦側もちで、彼女たちの好きなようにやってもらいました。


会場は、湖のほとりのガーデン。

 



ウエディング・プランナーを雇ってコーディネートしてもらった会場は、テーマカラーのレモンイエローで統一されて、とってもイマドキ感!


pinterestとかで見る感じ~。


湖にいく桟橋までレモンイエローの風船で飾られていて、登場した義兄カップルはまずはそこで記念撮影。

 



今回のトルコ滞在でイスタンブルや村やB市などで挨拶に行った親戚が、またぞくぞくと集まってきて再会。

 

お料理は、前菜と、湖でバーベキューしてくれる焼くケバブ類。


食事が終わったころに、ケーキが運ばれてきました。これもレモンイエロー!

 


入刀して、ファーストバイト。

  



ケーキが片付けられると、いよいよ婚約式のメインイベント、指輪の交換です。


トルコでは婚約式の段階で、エンゲージリングも結婚指輪も同時にはめます。(新婦のエンゲージリングに対する新郎へのお返しは無し)
婚約式には右手薬指に指輪をはめて、結婚式が終わったら左手にはめるとかいう人もいますが、人によって色々。宗教に敬虔な人は、左手は不浄な手なので結婚してからもずっと右手に指輪をはめています。


結婚指輪は(通常は赤い)リボンで結ばれていて、ハサミと一緒に運ばれてきて、指輪をそれぞれの指にはめた後、そのリボンをバッサリと切るのが儀式です。

 

「赤い糸で結ばれている」の日本人には、ちょっとショッキングかも?


義兄たちの指輪はテーマカラーのレモンイエローのリボンで結ばれていました。

しかもお互いにはめ合うのでなく、義兄には新婦がわの親戚の誰か、新婦にはナゼか私が指輪をはめる役を仰せつかりました冷や汗(そのため瞬間の写真が無い)



それを、新婦のお父さんがハサミでカット!!



めでたく婚約成立とあいなりました。


新婦の父の手にキスをして敬意を表す義兄。



それが終わると、義両親から新婦にダイヤモンドのアクセサリーセットのプレゼント、招待客の一部もゴールドのコインとか腕輪とかのプレゼントを渡します。

両家の家族も抱き合って挨拶。


2人のファーストダンスに続いて、会場もお決まりのダンスタイムに!!



引き出物?は瓶に入ったキャンドルでした。




G家メンバー勢揃いでパチり。



G家の嫁と義母でパチり。



このような式で、新郎新婦の兄妹にあたる人はabiyeと呼ばれるイブニングドレスを着ます。
腹ボテな私ですが、義母のたっての願いでイブニングドレスを着ました。
とても敬虔で、私の結婚式の時もドレスの肩の開きなど細かくチェックした義母ですが、今回は新婦の家族に配慮したのか、けっこう露出アリなドレスを私に選んでました。
ちなみに、ドレスから靴からバッグまですべて義母のプレゼント。


というわけで、そんなこんなな婚約式でした。
この日はちょうど「母の日」だったのですが、義母が
「長男にはお嫁さんが来るし、次男には子供が生まれるし、最高の母の日のプレゼントだわ。アッラーがこんな日を見せてくれて幸せ!」
と喜んでいたのが、何よりよかったかな。